業転に頼るしか手がない
平成25年10月2日 燃料油脂新聞より
※青文字赤文字がmasumiさん。
黒文字は業界紙より。
「誰がどう見てもおかしい。こんな安値市況では飯が食っていけない」
「今の市況と同値で販売していてはリットル当たり5円の粗利もない、一番安い看板に合わせたのではまったく粗利は出てこない」
※当地でも、全国的に見ても、同じような状況です。
系列仕入れでは5円しかない粗利も、業転玉なら一気に15円の粗利になる。
それなら従業員も雇えるし、或は内部留保に回すことも可能でしょう。
「買いたくなくても(業転を)買わなければ、とてもしのげない」
※分かりますとも。
供給元(特約店)との価格交渉に関してもここまで追い詰められているなかで「できません、できません」
何の協力もしてくれず、市場で何が起きても価格対応一つない仕入れ環境が続いている。
工夫を試みても経営的なピンチを救う有効的な打開策はいまのところ見当たらないのが現状のようだ。
※先日、元売りのブランド料4円が3円になったけど、それを特約店が販売店に還元するかどうかは特約店に委ねられているという記事を書きました。
危惧していた通り、4円ではなく3.5円と通知された販売店もあるようです。
どういうことかと言うと、
それまでボリュームインセンティブで優遇されていた特約店は今回その幅が縮小されました。
その縮小分を販売店に被せてきているのです。
元売りにとっての特約店と同じく、
特約店にとって販売店は自社の損失を回避するための道具ということでしょうか。
客層によっては元売マークが必要な販売店があります。
同系列の油であっても、契約している特約店以外から買うことが業転扱いとなってしまう今の仕組みの上では、
腸が煮えくり返ったとしても、ソコで買うしかない。のです。
そういう販売店にとって特約店は物凄く優越的地位にあるのです。
販売店にとっては元売よりも特約店の優越的地位の濫用をこそ公取委に問題にして欲しいです。
でもこれは同じように系列販売店であっても、そういった企業を顧客として持っていないと理解してもらえないのかも知れません。
軽減措置認定を取り消されたってマークはく奪にまで至ることは稀です。
品質分析は年に18万強を自腹で払えば済むのですから、安い業転玉を仕入れていながら元売りマークを掲げている販売店も実際に多いと聞きます。
そういう販売店は品質は大丈夫でも元売に保証書を発行してもらうことは出来ません。
それでも「マークはく奪と言われたら言われた時のことだ」と開き直れる販売店は業転玉に手を出す時の壁も低いでしょう。
このままでは元売・商社離れだけではなく、組合離れもー
※1SSオーナーで組合活動に従事されている方は別として、
優越的地位にある、既得権益者である特約店が組合幹部席に君臨しているこの業界に自浄能力はないと思います。
外圧でしか業界を是正することは不可能だと感じています。
中小規模店の立場に立った政策への切り替えが求められていることを示唆する。
※・・・・・
「ガソリンを大切にしていこう」
この記事の中で、業転と系列の格差がブランド料を超えているのは製版のギャップの結果であり、その対応策として物流経路証明書の発行を元売りに義務付けることを提案しているー。とあります。
物流経路証明書によって系列玉も業転玉も元売りから出ていることを証明でき、業転ルートの解明がいよいよ前に進むことになります。とあります。
・・・・・
業転玉が元売りから出ていたことが証明されたとしても、元売は「それがどうかしましたか?」と答えるはず。
販売店に元売が直接卸しているわけではないのです。
「もちろん業転玉は商取引の一環として商社等に卸しています。その先は我々が関知するものではありません」
私が元売ならこう答えます。
物流経路証明書の導入まで何か月掛かるのかな?
そして業転ルートの解明には何か月掛かるのかな?
さらに上のようなやり取りを経て、
振り出しに戻る?
格差を縮めれば済むだけなのに何でこんな回りくどいことを?と不思議で仕方なかったけど、9月30日に「2015年に大型水素基地」、という記事を目にして一連の動きが分かった気がします。
公取委の見解もエネ庁の通告も時間稼ぎではないのか?と。
垣見油化さんの以前からの見解通り、次世代エネルギーの主役は水素なのでしょう。
そしてその転換は石炭が石油になった時の比ではないくらいの急激なものになるのではないか・・・
2015年から数年でインフラも整うことになるのでしょう。
それまでの間は、ガソリンスタンドの数もある程度キープしておく必要がある・・・
未来のない中で不毛な価格競争を続けなければならない業界。
「系列でも業転OK」は、お上のせめてもの罪滅ぼしなのかも・・・
JXのCMでも「エネルギーの転換」とか言ってるみたいだし・・・
3者店はスケープゴートなんだ。
それを知っても尚こうちゃんは、
「たとえそうだとしてもこれまで通りでやれるところまでやる」と申しております。
五円も無いってあるでしょ。
発見展値付けカードも
手数料引くと5円も無いの同じなのに
多くの販売店が尻尾振って
取り扱っているのが
不思議です。
情況が許さなくて五円もない粗利だとしても
そこは、それぞれのお店の決断も
あるわけで、
元売りに勝手に支配されるより
まだ、ましだと思うんですけど。
そう考えるのは
少数派
なんでしょかね?
ただ「損はしないだろう」くらいの感覚で、その手数料体系すら知らない経営者もいるんじゃないかな?
(そんなことないかな?^^;)
カード社会の本土ではカードを断ると客そのものが居なくなる、それくらいにカード客が増えてる。
平成に入ってからのそれは凄まじく、発券店値付けカードも例外ではないです。
発券店値付けカード
私は「代行給油カードなので給油のみです」ってスタイルでやっていこうと思います。
(ゴミ捨て断って来なくなった人もいるけど構いません)
尻尾振ってるわけではないけど、給油拒否まではしたくても出来ないって状況のお店も多いのではないかな?
そういうお店からすれば、それなしでやれるお店は凄いなって思っているんじゃないかな(^ー^;