masumiノート

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灯油の配達

2012年11月09日 | ガソリンスタンドでの出来事

今日、閉店間際にプロパンガス業者のIさんから電話が掛かってきた。

こうちゃんは、「すまんなぁ」と言いながら電話を切った。

そして私に向かってこう言った。

「あれ?Iさんの会社はスタンドもやってるのに、何でそこへ言わへんねん?」

*****

Iさんからの電話の内容は、
プロパンガスのお客さん(お婆さん)から「灯油の配達をしてくれるところはないか?」と相談を受けたらしく、
Iさんの実家へ灯油の配達をしている当店へ
「○○町なんだけど、ポリ1つか2つ灯油を配達してやってもらえないだろうか?」、というものでした。


Iさんの勤めている会社はプロパンガスの他にガソリンスタンドの経営もしている大きな会社です。

私はこうちゃんに言いました。

「店舗を順次セルフに改装していってるようなスタンドやで、ウチでもよう行かんのに、あそこがポリ1つや2つで行くわけがないやん」


(え?地域密着でやってるんじゃないの?地域へのエネルギー供給を担っている自負があるんじゃないの?)と思われた方・・・
2009年11月11日の記事、 「灯油」を読んでください。


私たちだって行けるものなら行ってあげたいと思っていますよ。

でも無理なんです。


○○町には昔は灯油の配達先が何軒もありました。
でも新興住宅地であるその地区には灯油の巡回業者がやってくるようになりました。

その値段と比べて「高い」と文句を言われ、
そのうちに巡回業者の巡回が始まるシーズン前と、シーズンが終わって巡回業者が来なくなってから暖かくなるまでの間、或いは週に1回のその時に買いそびれた時だけ、当店にお声が掛かるようになりました。

当時は依頼があれば配達に行ってました。
「やっぱりアンタのトコ、高いね」、と嫌味を言われながらも。

でも、というか、だから、と言うか・・・

そういうお宅からの配達依頼は数年前に全てお断りすることにしました。
現在その地区で灯油の配達先は1軒も残っていません。


今回、Iさんに相談された方がどのような方かは分かりませんが、今の当店には新規の小口配達を引き受けてあげられるだけの余力がありません。


規制緩和により、一部の消費者は安く油を購入できるようになりましたが、その陰で「灯油難民」が生まれました。
高齢化と、そして又、今後もガソリンスタンドの数が減り続けるようなら、その数はもっと増えることになるのではないでしょうか。






***お知らせとお願い***

初めてご訪問くださった方へ

このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降の
ガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。
(※今後全ての記事の最後にこの文言を付けます)









1 コメント

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Unknown (masumi)
2012-11-10 12:10:00
今も若い男性の声で灯油配達をしているかという問い合わせの電話がありました。
既存のお客様に限らせて頂いていること、新規でお受けする余裕がないことを言ってお断りしました。

・・・・後味は悪いです。

現状で、もし解決策があるとしたら・・・

「業界事情は分かっています。配達手数料として1000円~支払いますので配達してくれませんか?」

そのように言ってもらえれば検討の余地はあるかも・・・。
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