自民 石油流通問題議連が発足
石油販売業界に理解を示す自民党議員で構成する一木会(野田毅会長)とガソリンスタンドを考える議員の会(田中和徳会長)は7日、自民党本部で総会を開き、両議連を合併し新たに「石油流通問題議員連盟」を立ち上げた。
石油販売業界の現状やエネルギー政策に精通する自民党議員が結集し、不公正な取引環境による過当競争の激化や消防法規制の強化、需要減など、急速な経営環境の悪化によって、廃業・撤退に追い込まれている地場中小販売業者の生き残りに向けて、これら販売業界が抱える諸問題の解決に取り組んでいくことを誓い合った。
会長には野田一木会会長が就任したほか、会長代行に逢沢一郎議員、会長代理に田中和徳議員、幹事長に今村雅弘議員、事務局長に渡辺博道議員が就き、強力な執行部体制のもと、社会インフラであるSSの減少に歯止めをかけるべく、立ち上がった。
野田会長は「ガソリンスタンドを考える議員の会と一木会が大同団結して、石油販売業界の当面の大変厳しい状況をどうやって乗り越えていくか、川上から川下までしっかりと把握しながら、対応策を練っていきたい。力を込めて頑張っていきたい」と決意を述べた。
※ここまで読んだ方の中には「masumiさん、良かったね」と思われる方もいるかも知れませんが。
3月11日 ぜんせき
SS生き残り策議論
(一部抜粋)
出席議員からは「SSの活路を見出す方法は業転問題。業転を自由に扱えるようにすればいい。ジョイント・バーターもあり、商標権は論理的に破綻している」
エネ庁は「最終的には元売をどのように納得させていくのかということ。ぜひ先生方のご指導もお願いしたい」と述べた。
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ってね。
しかもこれ、7年前から何も変わってないんですよね
┐(-。ー;)┌ヤレヤレ
平成18年12月19日ガソリンスタンドを考える議員の会
石油販売業における商標権等の片務契約と独占禁止法上の課題(中間とりまとめ)
このPDFファイルの中にも、「業転を自由に扱えるようにすればいい」って同じようなことが書いてあるのです。
7年経った今、状況は何も変わってないのですけど?
というか更に悪くなっているのですけど?
あ、もしかしてアレですか、途中で政権交代があったから?
でもそれは言い訳でしかないよね。
元売間のバーターは、そういう契約でしょ。
元売から系列販売店までの流通も契約です。
商取引での契約って、とても大事なことだと思うのですけど?
7年掛かっても何も変わらないのは、変える気がないのか、或いは(選挙用の?)ポーズとしか思えない。
>地場中小販売業者の生き残りに向けて
で、ここに引っ掛かりを感じるのは私だけ?
中小はギリセーフでも、弱小は含まれていない?
彼らはまだ“待つ”つもりではないのか?
弱小が全て姿を消すまで。
元売のふるいにかけられて弾かれた弱小系列販売店の全てがマークを下ろすその日まで。
ガソリンスタンド空白地帯を生じさせないようにとか安定供給とか、社会インフラとか、そんなことを言ってる割には、このガソリンスタンド減少の勢いはどうでしょう?
特に地場弱小店を必要とする地域がガソリンスタンド空白地帯になってるではありませんか!
役立たず。
前にも書いたけど、系列と無印(PB)は違う。
その違いがブランド料の内容。
ただ仕入れ値の格差が最終的にリッター10円前後と開き過ぎることが問題なのです。
ノートパソコンさんもコメントに書かれているように系列販売店が業転玉を仕入れることを元売が認めるわけがない。
(と思いませんか?・・・なのに・・・???)
もし元売が認めるのなら、系列100%仕入れの私たちが今ブランド料を支払っている意味がなくなります。
そして・・・
業転玉が混ざってもOKとなった場合、
消費者(製造業)が元売の製造責任者としての試験分析表や保証書を求めたとき、元売は製造責任者としてそれらを発行するのでしょうか?
「系列でも業転OKに」とおっしゃる全石連や石油流通問題議員連盟の方々は、それについてはどうお考えなのでしょうか?
今まで「消費者を欺く事はできない」と苦しくても業転玉に手を出さなかった販売店のことは?
そういうことを抜きに、「系列でも業転取るのが当たり前に」みたいな方向へ業界あげて持っていこうとするのはナゼ?
系列でも系列外の業転を仕入れてよいようにするんじゃなくて、
「仕入れ値格差を縮めて、固定させること」
(2円程度にして、固定)
元売に要求するなら、こっちでしょ?
卸方式を変えることは可能なんだから。
それと、系列内格差(中間マージン)にもメスを!
PS
それから、業転とはこういうものだということをst31さんが書かれています。
http://st31.com/bbs/index.php
No.17435の投稿です。
系列100%仕入れなら、このような品質問題はありません。
PSのPS
自由化だというのなら、完全に自由化させてください。
系列販売店の系列という楔も無くして、「販売店はどの元売(特約店)から仕入れても良い」と。
それは業転という意味では無く。
元売から出荷されるルートを、今の「系列・非系列」とするのではなく、「保証付き・保証なし」とすればいい。
製品保証や試験分析表は元売が発行するのではなく、JIS規格のようなものに統一させればよい。
販売店はどの元売から仕入れても良いように『系列』という楔を外す。
「保証付き」を仕入れる販売店は全てのマークを掲げる事ができる。
「保証なし」の安い玉を仕入れて商売する販売店は、今までと同じ無印かPB。
これなら消費者の「安い値段で購入したい」という選択肢も残しながら消費者保護(品質確保)も可能で、何よりこれが本当に公正公平な競争。
特に元売が価格競争をすることになり、特約店も価格競争をすることになり、
結果的に全ての消費者が公正公平な価格競争の下で安くなった品質の確かな油を安価で購入する事ができるようになる。
これが本当の規制緩和、自由化でしょう。
・・・・・3/19追記
「国会に質問書」のその後★
***お知らせとお願い***
初めてご訪問くださった方へ
このブログの現在一番の目的はガソリンスタンド(昔ながらの)が置かれている現状を知ってもらうことです。
ガソリンスタンドカテゴリーの記事を全て読んで頂きたいのですが、あまり一般の方が興味を引く話題でもありませんので、
規制緩和以降のガソリンスタンドが置かれた現状を予備ブログ「masumi_iのブログ」にアップしました。
是非ご一読下さい。
いったい何を期待しろっていうんだろう?
全石の紙面の無駄・・・・。
地元を利用しなくなった故の結果です。
畢竟、地域住民の自業自得であり、地元SSの怠慢が原因だと思いますね。
全量系列仕入れで腹を割って交渉すれば、業転+3円は可能です。
しかもますみさんの店は有利子負債ゼロなんでしょ。
小生からすれば極楽浄土ですわ。
うちなんてジャンボ宝くじ一等前後賞が二本当たってようやく完済だよ。
系列業転価格差なし。系列内格差もなし。
これで行きましょ。近い将来きっと実現します。小生の勘は怖いほど当たる。
アベノミクスでの賃金アップを夜のテレビニュースでやっていました。
でも、非正規雇用や派遣、中小の町工場ではアベノミクスなんて無縁なんですよね。
派遣の男性は雇用契約の期間が切れるので新しい職探しをするのですが求人募集をみても時給が上がっているところはないと言ってました。
ある町工場でお勤めの30歳代の男性、仕事が終わって向う先は自宅ではなくアルバイトです。
年収が200万ほどだそうですが、妻子もあり住宅ローンを抱えているのであと120万ほどをアルバイトで稼がなくてはいけないのだそうです。
そしてそこの社長さんも会社名も出して実名でカメラの前で答えておられました。
経営者なら誰だって従業員の給料を上げてやりたい。
でも、うちには無理です。
どうやって仕事を無くさないようにするか、そういう状況なので。
そういったことをおっしゃっていました。
とても硬い表情で。
街頭インタビューではボーナスアップとかする会社にお勤めの方々が「旅行へ行く」などと笑顔で答えていました。
・・・・・
あわじさんは面倒見の良い方なんだろうと思います。
社員を路頭に迷わすわけにはいかないという思いがとても強くて、
業転には手を出せない純粋な心の持ち主で、
それゆえ・・・・酒量も増える?
ガソリンスタンドの経営者はワルばかりじゃあ、ない!
本来、スタンドマンは親切で頼りになる兄ちゃんだ!
仕入れ値の格差が無くなれば、本来のガソリンスタンドの姿も取り戻せるし、あわじさんの荷も軽くなる。
全国で真面目に頑張っているガソリンスタンドもまだ盛り返せるかも知れない。
その思いで書いているのが、このmasumiノートです。
うちが有利子負債がないのは、堅実経営。
別の言い方をすれば、それを背負う力がない。
あわじさんは背負えているんだから、凄いですよ。
http://www.opda.or.jp/library/links/sekiyusyouhyouken.pdf
4P
① しかも、石油元売は、自社の子会社ないし委託契約(いわゆるコミッション・エージェント方式)により事実上自らSSを運営し、特約店のSSとも競合させている。これらの直営SS等に対しては、地域の石油製品小売市場における競争状況に応じて、場合によっては比較的安価な仕切価格(卸売価格)で石油製品を卸売供給して、これら直営SS等が地域での石油製品の価格競争に対応していけるようサポートしていると言われている。
しかしながら、地場の独立資本等によって運営される特約店に対しては、石油元売の側で仕切価格を一方的に差配し、地域の石油製品小売市場の状
況によってはより安価な仕切価格を渇望する特約店に対しても、比較的高い仕切価格を適用して譲らない等といったケースも見られる状況にある。
② こうした中で、自らの生き残りも賭けつつ、少しでも仕入れコストを引き下げて消費者に対して安価な石油製品を供給したいとする特約店が、高い水準の石油元売からの仕切価格を薄めるために、安価ないわゆる業転玉を購入して販売するケースが多いと言われている。ところが、上述の通り、業転玉の購入は特約販売契約等で厳禁されており、これに違反する場合は、契約違反を構成することになって、場合によってはそうした特約店との特約販売契約等が石油元売によって一方的に解除されるおそれもある。しかし、特約店が仕切価格に比べて安いといわれている業転玉をはじめとする競合品を購入することができるようになれば、それが小売価格にも反映されることが期待されることから、消費者利益の確保も図られるものと考えられる。
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これを読むと一見ナルホドと思わされるかも知れません。
しかしその方法には品確法の観点からの問題もあり実現性は低いのです。
(何故こういう方向(系列でも業転OK)へ行くのか本当に理解できません)
月決めから週決めに変わったように卸し方式は変えることが出来るのですから、そちらから攻めた方が確実だと思います。
この記事の最後に書いたように、全ての消費者が公正公平な価格競争の下で安くなった“品質の確かな油”を安価で購入する事ができるようにする方が良いと思います。