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理由があるからこうなっている。パソコン・トローチ・鍼灸の進化論。

2012-02-05 18:07:17 | 医学雑話
パソコンのキーボードの配列は、タイプライターの仕組みから、必然的に今の配列になっているみたいです。よく使われるアルファベットをなるべく遠ざけて、タイプライターを打つ時に出る、ノズルのような棒が絡み合いにくくしているということです。昔、よく使うアルファベットを人差し指と中指の範囲に集中させてそうなったという話しを聞きましたが反対ですね。
さらに、感心したのは、タイプライターの販売院が、デモンストレーションで打つ時に、タイプライター「typewriter」を簡単に打てるように、アルファベットキーの最上段に揃えたということです。

このように必然的に形成されたものは医療でも存在します。
まずトローチですが、今はどうなっているかわかりませんが、穴があいてます。気管に入った時に呼吸できるようにするための穴だそうです。
考えたこともなかったんですが、なるほどと思いました。
ドロップでも穴があいているものがありますが、これも子供が飲み込んで誤嚥した時のためだったんでしょうね。

あと、灸は蓬の繊維を乾燥させて作ります。なぜよもぎでないといけないのでしょうか?
もちろん理由があります。まず治療するのにちょうどよい温度になってくれるということと、、燃えた時に出るタールという物質に殺菌効果があり、煙にもそのような効果があるということです。
風邪をひいたら、お灸をしますが、灸をした部屋ではウィルスの数が減ったという報告があります。また灸をした箇所でも殺菌効果が認められています。他にも、精神安定効果などありますが、まだまだ解明されてないこともあるはずです。

ところで鍼の形には理由も何も疑問はないと思われるでしょうが、ひとつ誤解されていることがあります。
実は鍼の先は丸くなっています。これは、毛細血管をよけたり、筋肉や神経の組織の損傷を減らすためです。しかし、先の丸いものを入れるということはむしろ難しいとも言えます。
ちょっとそれますが、こういう話しがあります。
ある中年の女性が朝起きて洗面所に向かい、寝ぼけたままで歯を磨いていたら口から血が出てきました。口を開けてみると血液であふれ出ていたようです。何が起こったかわけのわからないまま右手を見ると歯ブラシと間違えてかみそりを持っていたということでした。
おそらくカミソリが鋭く歯茎を見事に垂直にシュッシュ、シュッシュと磨いたのでしょう。
このように鋭い方が痛みを感じにくいのです。ですから先の丸い鍼を入れるというのは経験と技術を要します。ところが皮膚というのはだいたい70~90パーセントの水分でできているので、ゆっくり鍼に力を入れると、針先は徐々に皮膚に沈み込んでいきます。まるでかんてんに鍼が入るような感じです。
さらに好都合なことに、ツボと言われる治療点は、湿り気もあり窪んでいる場合が多いので、鍼を入れるにはよい条件となります。
結局、鍼灸師というのはツボと言われる治療点を正確に見いだせるかという診察力も必要なので、いくら鍼を痛みなく打てる技術があってもツボに当たらなければ全く無意味です。


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