京から22宿目、二川宿は、三河の国で最も東の宿場です。
現在の豊川市二川町あたりです。
副題の猿ケ馬場はさらに東側の次の白川宿に近いところにあったそうです。
二川宿周辺には奇観の立岩や岩屋観音といった絵になるところがあるのですが、
広重がここを二川と勘違いしたことによるらしいです。
この絵は、小松の生い茂る原山のゆるやかな起伏を瞽女(ごぜ)が3人寄り添っ
て歩いている風景です。瞽女という言葉も久しぶりに見ました。頼りげない彼女
たちの姿と周囲のひなびた風景がマッチしているそうです。
今回は、広大な背景を省いて人物を大きく制作しました。
その先には、名物の柏餅を売る茶店があり、一人の旅人が立ち寄っています。
立木の制作は本当に根気作業でした。
別角度です。
原画はこちらです。