明日は何をしようかな…

趣味の手芸や読書などのことを中心に、日々の生活のことも書いてみたいと思います。

読書メモ 『最悪』

2009-04-23 | 読書メモ

 

 『最悪』 奥田英朗 
最近、短編ばかりだったのに、これは打って変わって長編…
それもかなりの長編でした。

冴えない町工場のオジサン。
人生の裏街道からもあぶれている若者。
家族の悩みを抱える女子行員。

全く接点がなさそうなこの人たちの人生が
少しずつ重なり合い、絡み合い…

どうしてこんなに悪い方に転がって行くかなぁ…
というぐらい、どの人の人生も最悪の方向に向かって転がっていきます。

とうとう銀行で出会ってしまった時に事件が!
読みながら、思わず『最悪やん!』と言ってしまいました。 

でもね、結末がいいです。
ひとり、ひとり、どうなったか消息がわかります。
作者の優しさなのかな…
だから奥田英朗はやめられない

長いにもかかわらず、もの凄い勢いで読みましたよ。

満足度:

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6 Comments

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Unknown (てん)
2009-04-23 16:08:07
お題は『最悪』でも mariサンは5星☆
前回が本当の最悪なだけに、今回は良かったですね(≧ω≦)b
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てんさん (mari)
2009-04-23 20:12:15
あはは、言われてみればそうですね。
気が付くとは流石です
返却期限が2日後に迫っていたので、正直なところ読み切れるか心配でしたが、
読み出したらジェットコースターに乗っている気分でガンガン読んでしまいましたよ
タイトルは最悪でも中身は5つ星でした
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Unknown (dekochin)
2009-04-23 22:38:42
この本タイトルがちょっと怖かったけど
良い作品ですよね
読み出したら止まらないんですよ
「だから奥田英朗はやめられない」
同感です

てんさん!座布団一枚
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dekochinさん (mari)
2009-04-24 08:29:30
表紙のグレーな感じがこの本を物語っていますよね。
人物がひとりひとり書き込まれていて、曖昧な人がいないのが流石です
この本って、元々は雑誌に数ヶ月毎に掲載されていたみたいなんですけど…
次の章に進むまで悶々としてしまいますよね
書籍化されてからしか読めないわ
さて、次の奥田英朗は…
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ほんとうに最悪 (月の桂)
2009-05-10 23:31:40
この本は、毎日昼休みに読んでましたが、読み進めるのがほんとうにつらかった記憶があります。だって、どんどん皆が不幸になっていくんですもの。特に工場のおじさんの所は、なんで、こんなに悪い方に転んでいくんだろうって読むのがつらかった。ある意味、現実味があったからかもしれませんね。
事が起こった後は、逆にフィクションだと割り切れて一気に読めました。
そこまで感情移入してしまうくらいに、奥田英朗には文章力があるってことでしょうか。。
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月の桂さん (mari)
2009-05-11 12:12:43
お昼休みの限られた時間の読書では、もどかしかったことでしょうね
お仕事に差し支えませんでしたか?
登場人物にリアリティーがありますよね。
奥田英朗の観察力は秀逸だと思っています。
それと、愛があるように思います
これだけのものを、どうやって書き上げているのか…興味津々です
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