読書日記と読書ノート 第三部(2013年6月~2015年6月) 吉野三郎

退職してから読書中心の生活をしています。読んだ本の感想を日記に記し、要点をノートに書いています。その紹介です。

242、吉田伸之「都市」(岩波新書)

2017-11-20 07:08:51 | 読書日記

日記から

・2015年5月4日(月)

吉田伸之「都市」を読了。大城下町=江戸の民衆の生活ぶりを、生の原資料を使って細かく丁寧に解き明かす。伝馬町界隈、品川宿、浅草寺付近。支配者である幕府・奉行所は、諸職を組・仲間に組織して、そこに大店や差配人などの「社会的権力」を作り、それを介して末端まで統制していた。史料が事細かで、掘り起こされた事実も瑣事が多く、読み通すのに骨が折れた。品川塾の旅籠屋は遊女置屋と一体であったことが分かった。

 

(了)