***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

ふたたびの千畳敷カール

2012-08-27 23:40:39 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

中央アルプスに位置する千畳敷カール。

つい3週間前、バスツアーで行ったばかりだけど、
その時は2時間しかカールの素晴らしい景色を味わえなかったので、

本日リベンジ(笑)

 

今回も長いです。
写真がたくさんなので、高山植物たちは別日記にしました。

 

 

午前2時半に出発し、駒ヶ根インターからすぐの菅の台バスセンターに
到着したのは午前5時半。

ここに車を置いて、ロープウェイの起点となる、しらび平駅までのバスに乗り替えます。

バス+ロープウェイの往復でひとり3,800円。

6時過ぎくらいからバス乗車の順番待ちの列ができはじめ、

6時半には乗車券の窓口がオープン。
始発は7時12分の予定でしたが、人が多いため7時の臨時便が出ることに。
その便に乗り、前回と同じく30分ほどワインディングロードを走り、

始発(8:00)のロープウェイに乗車。

雨は降ってません(笑) 晴天です。

 

千畳敷駅に到着し、まずは上ってきた方を、と裏手を見れば、

おおおおおっ
雲がポッカリで、山並みがクッキリ~~~。遠くの正面には富士山も~~~~~~♪

時間は午前8時10分。


※昨日のカメラクリーニングで画像がとっても綺麗になった(気がする)ので、
 何枚か大きく載せちゃいます(笑)
 

そして、千畳敷カール。

空が青~~~い!雲がな~~~~い! 合成写真みた~い(笑)

 

前回と同じく、駅を出てすぐ右下から遊歩道を行きます。

剣が池から。
この時周囲にはまだ誰もおらず。なんて贅沢な。

 

駅の方もこんなスコーーーーンとした景色。

見事なピーカンです。

 

 

千畳敷のアイドル(?)、チングルマはみんな穂になって、秋の風情。

 

前回残っていた雪渓はさすがに消えていました。

 

もう花は終わってるのかと思ったら、カール一面お花畑。嬉しい~~~♪
前回より花が賑やかに感じたほど(あの時は土砂降りのあとだったからね)

 

花も緑も山も雲海も、みんな綺麗、綺麗。

 

今回は時間がたっぷりあるので登山道を行きます。

 

目指すは稜線の凹んだところ、八丁坂を登り切った乗越浄土です。

この時、午前9時15分。

 

空が本当に青くて、飛行機雲が流れ星のよう。

 

えっちら、おっちら。

胸突き八丁の八丁坂、さすがにきついです。

登山なんてすんごい久しぶりだし~

元々持久力無いし~~

そして、体重増加を悔やんでも時既に遅し~~(笑)

 

ちょっと休憩。かなりへばってます(汗) 

でも、千畳敷ホテルがあんなに下に。

途中、4,5ヶ月の赤ちゃんを抱っこして日傘を差しながら登っている
ご夫婦を発見。す、凄いっ。
っていうか、赤ちゃんは高山病とか大丈夫なんだろうか(汗)

 

とか思いながら上を見れば、あとひと踏ん張り。

 

はひ~~っ。乗越浄土到着。時刻は午前10時ジャスト。

写真を撮りながらではあるけど、
遊歩道と登山道の分岐点から45分もかかってしまった(汗)

しばし休憩。

 

乗越浄土からの景色は360度の大パノラマ。

これはカールの反対側。

 

時計と逆回りに、

中岳、駒ヶ岳方面。

 

宝剣岳。

 

前岳方面。

 

景色を見てたら体力も回復してきたので、
じゃあ、中岳まで行ってみるべぇ、と歩き出し

途中の宝剣山荘にて『天空ソフト』@400円

これで、すっかり元気回復(笑)


そしたらダンナがすぐ横にそびえる宝剣岳を指さして「宝剣岳に登ろう」と言いだし、

私も「せっかくここまで来たんだから、ま、いいか」って安易に承諾。

バカでした(汗)

 

登りはじめて、振り返ればソフトクリームを買った宝剣山荘。

 

天狗岩を「おお、横顔、横顔」と眺めながら行く手を見れば、

 

ドーーーン。

え?ここ登るんですか?(超汗)

 

 

「ちょっと勘弁してよ~~」とブーたれながらも、
ロッククライミングが趣味だったダンナの指示を素直に聞き(←珍しいことですw)、
短い手足を駆使して登りましたさ。

 

 

はい、頂上。

やっほぉ~~~~~っ

『宝剣岳 2931』という小さな標識が見えますか?

かなり怖いけど、すんごく気持ちいい(笑)

先を行くオジサンは、人ひとりがやっと立てるくらいの岩の上(写真左)に登って
「レイレイレイホ~~~」とか雄叫んでました(汗)

この時、午前11時15分。

 

岩の向こうを覗きこめば、千畳敷カールがあんなに小さいの。
ジオラマみたい。


戻りはさっきの岩場を降りて行かなきゃいけないのか~、
登るより下る方が難しいよな~~、と少々不安を感じていたら、

ダンナが反対側のなだらかな尾根を指さし
「じゃあ、あのなだらかな極楽平に行って、そこからカールに降りようか」と提案。

「あ、それいい、そうしよう」と快諾。

ダンナも私もバカでした。

 

宝剣から極楽平の手前までは、岩山アップダウンの連続でございました(汗)

両側が切り立った崖だし(汗)

 

こんな鎖場の連続。もろ垂直の高~い壁もあったし。

手を離したら谷底に真っ逆さまですぜ。

ほんっとに、宝剣岳に登るより怖かったわ。

 

でも、そんな状況でも写真はしっかり撮ってます(笑)

今回一番逢いたかったヒメウスユキソウ。

可愛い~~♪ エーデルワイスみたい~~♪

 

そういう私の足の先は断崖絶壁。ひぃ~~~~。

 

で、宝剣岳の頂上から1時間後。

やっとこさ、なだらかな尾根道があらわれました~~。

良かったよぉ~~~。ホッとしたよぉ~~~~。

 

ほどなくして極楽平に到着。

時刻は12時半。

 

さっきの地獄のような岩山からこれですよ。地獄から天国。

極楽平の意味はこれだったのか~~~(笑)

 

 

ここでまたひと休みして、

 

あとはホテルを目指して下るのみ。

 

カールと極楽平をつなぐ登山道の斜面はチングルマが群生。

 



チングルマと青空。スタジオで撮ったみたいな写真ですね(笑)

 

カール到着は13時半。

千畳敷カール→乗越浄土→宝剣岳→極楽平→千畳敷カールで、実に4時間15分。

通常は2時間半の行程だそうです(汗)
まぁ、休み休み、かつ、あちこちで写真撮りまくりなのでこんなもんでしょうか。

順序が逆になりましたが、ホテルのすぐ近くにある駒ヶ岳神社で
無事戻って来れた報告とお礼をして、

 

雲が湧き出した午後のカールを撮っていると、お腹がグーグー鳴り出したので(笑)

 

日本一高いホテルのレストラン(←もちろん高度がね)でランチタイム。

 

ここはやっぱり駒ヶ根名物のソースカツ丼ですわ。たしか1,200円くらい。

クッタクタに疲れていたのと、腹ぺこだったのとで、
味はよく覚えていませんが、きっと美味しかったと思います(笑)


ここでダンナが陳謝。

「こうして無事降りてこられたから言うけど、天候の急変でもあったら
本当に危ない場所だった。
そんなところに誘ったのは一生の不覚。ごめん」と。

そして、今にも雲が上がってくるんじゃないかと気が気じゃなくて、
でも嬉しそうに写真を撮ってる私に早くしろとは言えなかった、と。

私も一応雲の動きは見てたんですけど(笑)

いや、本当にね、当初の計画とは全然異なる登山をしたことは
愚行以外の何ものでもなく、夫婦二人して大いに反省した次第です。

それにしても、あのスリルは半端じゃなかったな~
クセになっちゃうかも~~ゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ

 

 

食後は喫茶『エーデルワイス』のデッキでコーヒータイム。

冷涼な空気の中でいただくコーヒーの美味しいこと。
カフェオレも天然水のコーヒーも450円。
こんな山の上なのにリーズナブルじゃないですか~♪

目の前に広がるのは千畳敷カールだし~~。

 

で、ソースカツ丼とカフェオレで体力回復(笑)

 

 

そして、また遊歩道を歩きます(我ながら好きだなw)

 

 

 

午後2時50分。
雲の間から差す光が、朝のピーカンとはひと味違った、雰囲気のある千畳敷カールの姿をみせてくれました。

 

 

この時の光の陰影、息を呑むほど素敵でした。

 

 

 

ベンチ脇から横に逸れた遊歩道の周囲にはコバイケイソウの大群落がありました。
今年は残念ながら花が咲かなったけど、
これが全部咲いたら、それはそれは素晴らしい景色になるんでしょうね。

 

 

最後にお花畑を。

 

 

ピンクの花に見えるのはチングルマの穂。
白いのはハクサンボウフウなのかミヤマセンキュウなのか、ハッキリ名前が分からないあの花(笑)

 

 

 

オンタデの群生。
コバイケイソウが咲かなかった分、頑張って咲いてくれているかのよう。

 

 

全部穂になってたかと思ったら、この場所にだけチングルマの花が残っていました(嬉)

 

 

チングルマ、コイワカガミ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ、エゾシオガマ、etc。

高山植物の饗宴です。

 

 

 

午前8時0分発で千畳敷駅へ上り、

午後4時8分発でしらび平駅へ下りてきました。

 

千畳敷カールの8時間、

楽しくって、怖くって、綺麗で、とってもとっても幸せでした~。

 

 

 

 

 

 


花とか実とか@千畳敷カール

2012-08-27 23:15:33 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

本日の千畳敷カール行で出逢った植物たち、


撮った順にズラズラと載せちゃいます。


いつもながら、名前間違ってたらごめんなさいです。

 

 

桜井鳥頭(サクライウズ)

 

 

黒唐飛廉(クロトウヒレン)

 

青の栂桜(アオノツガザクラ)

 

千島桔梗(チシマギキョウ)

 

当薬竜胆(トウヤクリンドウ)

 

 

 

岩弁慶(イワベンケイ)

 

 

岩爪草(イワツメグサ)

 

 

(たぶん)苔桃(コケモモ)の実

 

姫薄雪草(ヒメウスユキソウ)

 

 

深山穂躑躅(ミヤマホツツジ)

 

稚児車(チングルマ)の穂

 

御前橘(ゴゼンタチバナ)

 

深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)

 

カール一帯にたくさん咲いていたのに、
白山防風(ハクサンボウフウ)なのか深山川芎(ミヤマセンキュウ)なのか
深山前胡(ミヤマゼンコ)なのか、深山猪独活(ミヤマシシウド)なのか、
分かりませ~~ん(汗)

 

信濃弟切(シナノオトギリ)

 

深山竜胆(ミヤマリンドウ)

 

(たぶん)深山顔剃菜(ミヤマコウゾリナ)

 

(たぶん)大瓢箪木(オヒョウタンボク)の実 

 

蝦夷塩竈(エゾシオガマ)

 

七竈(ナナカマド)の実

 

深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)

 

 

山母子(ヤマハハコ

 

 

御蓼(オンタデ)

 

高嶺郡内風露(タカネグンナイフウロ)

 

クルマユリ(車百合)

 

白山一花(ハクサンイチゲ)

 

小岩鏡(コイワカガミ)

 

 

載せておきながら、なんですが、

ピーカンだったのと、気持ちが登山にいってたのとで、
どの写真も花とじっくり向き合って撮ってないのがアリアリ(汗)

綺麗に撮ってあげようという思いがなきゃ、花も応えてくれないんだな~、

と反省しきりです。