幸せのちから

ホントの話。

ブローカーになって幸せを掴むってあらすじだけ読むと何だか地味な映画だと思えなくも無い。しかも文句が「感動作」。
それを聞いちゃうと1歩引いて観ちゃいます。
でも映画はそんなこと気にさせずに手堅く上手くそして温かく作り上げていたと思います。
前半の展開はママがあまりにも酷いとかこんな機械買っちゃっておバカだなとか色々思っていたんですが途中からはかなり入り込んでみていました。
こういう映画は結末は分かっているわけだからあとはどこまで嫌味なくラストを持ってくるかに懸かってくるものです。
ですがきちんとそれまでの苦労の道程や彼らの気持ちをすごい丁寧に描いているんです。
家も失いトイレで寝て無収入でもとにかくマジで頑張っている姿。
その生活はかなりハードだったんだろうなと思わずにはいられないです。
それでも健気に支え合う二人。
だからいつの間にかこっちは彼らを見て採用してあげてと願わずにはいられなくなります。
そして最後は・・・それが全然嫌味なく描かれているんですよね♪
すべてはクリスの努力あってのこと！最後まで夢を諦めなかったパパの姿は息子の心に大きく刻まれたでしょね。
泣ける映画なんじゃなくてホントに「良かった」って思える映画でした。

今回もとにかく走ってるウィル・スミスですがかなり好演。
ウィルがやってるからこんなにも真っ直ぐにこっちに届く映画になってって言っても過言じゃないと思うのです。
トイレで寝てるシーンとかホントに辛いことが溢れてきたんだろうなって伝わってきたし。
ラストの少し感情を抑えてもホントにホントに嬉しそうに泣く姿は本当にはこっちも泣きそう&笑顔にならずにいられなかった。
もちろん嬉しそうに息子を抱き上げる姿には笑顔☆
息子と共演もプラスに働いていたと思います。
ちゃんとオーディションしたとは言えやっぱし父子なんだね。すごい自然な感じだった。
ウィル自身も本当の父親の顔が出ているように感じましたし。表情は本当の父親だったもの。
ちょっと困った顔してる息子も可愛かった♪