小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

魚貝類の缶詰:栄養素・効果と効能

2006-12-19 10:30:07 | Weblog癒し日記
*生鮮ものよりミネラルが豊富*

魚貝類は人体では合成できない必須アミノ酸をバランスよく含む優れた良質のタンパク源ですが、魚貝類の缶詰は生鮮ものと比べても、タンパク質が安定しており、むしろ増えているものもあります。そして、加圧加熱しているため身が軟らかく、消化吸収されやすい形になっているのが利点です。


ことに魚の缶詰は、カルシウム含有量が生鮮ものよりはるかに多く含まれています。骨ごと食べられることは言うまでもありませんが、タンパク質、ビタミンDとの相乗効果により、さらに効果的に摂ることができるのです。リンは、カルシウムと結びついて骨を作りますが、この比率も魚の缶詰は理想的で、有効に吸収されます。

日本人は慢性的なカルシウム不足といわれています。動脈硬化予防、骨粗しょう症予防に役立てるためにもカルシウムを有効的に丸ごと摂れる缶詰は大変便利です。また、魚は脂肪もたくさん含んでいますが、周知のごとく体によい不飽和脂肪酸が多く含まれています。

特に、サバ、イワシ、アジ、サンマ、カツオなど青背の魚には、EPAやDHAという体内では合成できない多価不飽和脂肪酸が豊富で、血液をサラサラにし、悪玉コレステロールを減らし善玉コレステロールを増やします。このEPA、DHAは共に、生鮮ものより缶詰のほうに多く含まれています。それは、旬の最も脂がのりきった、とりたての魚をすばやく加工するため、通常期の2倍も多いのです。

しかも、この多価不飽和脂肪酸は、他の脂肪酸よりずっと酸化しやすく変質が早いのが欠点で、鮮度が落ちると有害な過酸化脂質が増えやすくなりますが、その点からみても缶詰は鮮度抜群の魚をスピーディーに調理するため、EPA、DHAは最高値のまま有効利用されているという優位性があります。これらの栄養素、有効成分、旨み成分は缶汁の中にもたっぷり溶け込んでいますので、一緒に食べて栄養効果をフル活用してください。たとえば、「イワシ缶詰のおろし和え」。身をほぐして大根おろしと和えるだけですが、ビタミンCが補え、ジアスターゼの働きで消化吸収がよくなります。

一方、貝類の缶詰も良質のタンパク質に恵まれていますが、低脂肪なので肥満の予防・改善には最適です。そしてこのタンパク質にはアミノ酸の一種であるタウリンがたくさん含まれています。タウリンには胆汁の分泌を促して、悪玉コレステロールを抑える働きがあるので、血圧の安定や動脈硬化の予防に効果的で、心臓・脳・子宮・卵巣の機能を高めてくれます

さらに鉄分も豊富で、生鮮ものより赤貝・バイ貝は2倍、カキは2.5倍、ハマグリは7倍も増えています。造血作用のあるビタミンB2、B12も含まれているので貧血予防効果は大です。

このように魚貝類の缶詰は、生鮮ものより栄養効果が優れ、ミネラルも豊かで利用価値の多い食材です。上手に利用して海の幸を丸ごと頂きましょう。


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