づれづれ草

明日を築こう!東北 郷土の絆を信じて進もう

津波で流出したコンテナの回収が七ヶ浜町から始まりました

2011-08-25 15:29:48 | 東日本大震災
3月11日、東日本大震災の大津波により仙台港にあったコンテナ約2,000個が流出し、それらは石巻市から岩沼市までの広範囲の浜辺や港に約200個が漂着しました。
美しい海浜に打ち上げられたコンテナ。


中身は流れ出し、紙類は散乱し、寝具類は水を吸い込んでずっしりと重く、また食品類は腐敗して悪臭を放ち、新品のタイヤを積んだコンテナは中身を嗅ぎ付けたドロボーに扉を開けられて盗まれました。
   
宮城県民に親しまれている菖蒲田浜(しょうぶたはま)海水浴場をはじめとする七ヶ浜町の浜辺にもコンテナは漂着し、それらは波打ち際で日ごとに砂に埋まり、しかしどうすることも出来ないまま五ヶ月以上が経過しましたが、ようやく重機による撤去作業が23日から行われました。

   
人の力ではびくともしないコンテナ。悔しくてスコップでぶっ叩いたり蹴りを入れたこともありました。

でも重機は力強く、海水で錆びたコンテナを砂から引き出しては次々と砕いていきます。
おまけに砂浜を深めに削り取り、砂に埋もれていたガレキも一緒に撤去。

これで砂浜は一気にきれいになります!

しかし、打ち上げられずに沈んでいるコンテナもあるんだな~これが。
波打ち際から10mほど沖合いにも数個沈んでいるであろう事は目視で確認できます。
サルベージ船で作業するには浅く、砂浜から重機で進むには深い水域。
安全に海水浴客を迎えるにはそれらも撤去しなければ…。

あとは周辺の再整備、いや何よりも先に決壊した堤防の補強をせねばなりませんね。
   

あの化け物地震による地盤沈下で砂浜には段差が生じ、面積も少なくなってしまいました。

波の浸食は、まるで時間を早回しして岸壁や島が出来上がる様子を見ているかのようです。

いつもの年ならば、海水浴客の歓声が聞こえる菖蒲田浜。
この光景がどうしても実際に起こった事に思えず、妙に非現実的な気がしてなりません。

ここは海ではなく堤防の陸側なのですが、地盤沈下のために入り込んだ海水が排出されず、すでに小魚たちがたくさん棲息し、時折水面から跳ねたりする姿も見られます。


いまの海はまるで津波なんぞ来なかったかのようにとても澄んで綺麗な青さ。
ヨットも浮かび、波は穏やか。 しばし震災の事を忘れさせてくれる光景でした。
  


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