君は我が家の太陽です

愛犬が脳腫瘍を患っていると突然知った飼い主が、
呆然としながら綴るブログ

1月12日

2008-01-12 22:45:34 | Weblog
彼は朝から具合が悪そうでした。

朝食を吐いて、発作を起こして、失禁して、
それから後は眠ったり、起きたり、ぐったりと横になったままでした。

10時半頃、彼の様子を見ていると、再び発作が起きつつあるようでした。
息の乱れがだんだん激しくなっていきます。
グーグー言うイビキのような、嫌な感じの鼻息も混じってきました。
これは今までになかった 音 です。
キューキュー、クークー言う声も混じっています。
片時も声がとまらず、体の硬直や震えも止まりません。

私たち家族は何もできずに、ただただ彼の前脚をつかんだり、
時々指につけた水を口へ運んでなめさせてみたり、
頭や体をさすったりしながら、声をかけ続けていました。
しばらくたっても治まりません。

指示を仰ぐべく、そしてできたら時間外診療をしてもらいたく、
病院へ電話をしました。
そしたら「すぐに来てください」と。

電話で話しているときに、彼は落ち着きを取り戻したようでした。
息遣いが穏やかになり、体からも力が抜けています。
気付けがわりに水を飲ませ、今朝吐いてしまったので、
おなかがすいてるんじゃないだろうかと、彼の大好きなおやつをあげました。

「ブロッコリーの芯、食べるかい?」

彼は横になったままではあったけど、彼は美味しそうに食べました。
そんな様子にとりあえず私達はほんの少し安堵しました。


そして彼を急いで車に乗せ、病院へ向かいました。
車に乗せるときに、彼の体を抱きかかえて移動させたのですが、
それがきっかけになって、体の硬直が始まってしまいました。
車が動き出してからも、体の硬直は治まりませんでした。
時々発作をおこしては、グーグーいうようないびき(?)をかいていました。

やっとのことで病院へつくと、そこには診察待ちの患者と飼い主があふれていました。
できることならすぐに見てもらいたいけれど、
みんな同じ気持だからしかたがありません。

いつもなら、待ち時間を利用してお散歩したりするのだけど。
今日はそうもいきません。
変に固まっている彼の体をさすったり、水を口に入れたり、声をかけたり。
そんなことをしながら車の中で待ちました。

そしてようやく診察の番がきました。

診察台の上で、ぐったり体を横たえたままの彼をひとめ見て、
主治医の先生は、顔色を変えました。
私達は、先生のその顔を見て、やはり良くない事態なんだと察しました。

今日の朝からの様子を先生に伝えます。
その間、先生は彼の体をあちこち触って診察しています。

『よくない、ですね・・・・。
 怖れていたことが起こったようです。
 腫瘍が脳肝を圧迫しているようです。
 酸欠状態にもなりやすいようで、呼吸が苦しいのでしょう。
 脱水も起こっているし・・・・。
 それに、おそらく・・・、水がたまることによって脳が腫れてきているのでしょう。』

外科的処置が取れない以上、どうすることも出来ません。
私達は相談の結果、彼を入院させることにしました。
病院では、酸素吸入と、脱水を緩和させる点滴を打つ処置が出来るから。
彼の体が少しでもラクであれば・・・・・。

その日私達家族は、診察台から抱きかかえられ、
奥へ連れて行かれる彼を見送り、そして家路につきました。