月下美人

オシュウトメサンが育てていた
月下美人の鉢植え。

確か、４年前に咲いた後
ずっと蕾を付けていませんでした。



「どうして咲かんのんじゃろ。」



毎年のように言うのを聞いていて、
大胆に剪定しすぎるからではないか
とか、おひさまにもっと当てないと
いけないんじゃないかとか
ワタシなりに考えていました。


昨年の秋、ワタシが引き継いで
とにかく、枯らしちゃいけないと
ワタシなりに大切に育ててみました。


９月に入って気づくと、小さな蕾が
２個付いていました。


ある日見ると、
ひとつ落ちてしまっていました。




それからは、残りのひとつが
落ちないように
ちゃんと咲くようにと
見守っていました。


なにせ、
オカアサンの月下美人ですから。


だんだん大きくなって





２週間以上かかって
たったひとつだけど
一晩かかってゆっくりと
きれいに開きました。

じっと見ているとほんとうに
ゆっくり開いていくのが
わかったそうです。



じつは、この日ワタシは
風邪をひいて３９度近く熱が出ていて
じっくり観察することができず、
花開くのを同じように心待ちに
していたオットが
窓から出たり入ったりして
「開いてきたぞ」
「おお、すごいぞ！」
「きれいなぞ、いい匂いじゃ」
と、言いながら写真を撮りまくっている様子を
うつらうつらしながら感じていました。

あんまり「すごいすごい」と
言うので、５回に１回くらいエイヤっと
起き上がって見ましたが、肝心の
いい匂いは完全に鼻が詰まっていたため
全然嗅ぐことができませんでした。



「ありがとう、
咲いてくれてありがとう。
お母さん、見える？
月下美人きれいに咲いたよ。」

オットがひとりごとに、何度も
月下美人に話しかけ、
オカアサンの写真に
話しかけているのが
寂しいような、
悲しいような
かわいそうなような、
それでいて少しほんわかするような
ふしぎな感覚の夜でした。






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秋の気配

西日本にも台風が近づいていますが、
ここのところ少しずつ朝晩が
過ごしやすくなっているような・・・

もう秋の気配。


「秋の気配」と聞いて、
オフコース！と思うあなた、
きっとワタシと同世代です。



こんなことは今までなかった
ぼくがあなたから離れてゆく

ぼくの精一杯の優しさを
あなたは受け止めるはずもない


この歌詞を想像の世界を広げて
口ずさんでいたのは、はるか昔。



人生そうそうドラマチックなことは
起こらないけれど、それでも
日々、いろいろなことが起こる。

ワタシの後ろには
いままで来た道があり、
ワタシの前にはどこまで続くか
わからない道が延びているのだ。


さて、






お昼ごはん食べよ



７年前の今頃　　高知の海


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