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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

3/3教育基本条例案に反対するシンポジウム

2012-03-05 | 大阪「教育基本条例」

 3月3日午後1時半から堺市内で、「大阪維新の会は『教育基本条例案』を白紙撤回せよ 教育基本条例案に反対するシンポジウム~ともに考えよう 子どもたちの未来と大阪・堺の教育」が、堺からのアピールの主催で開催され、約300人 が参加しました。
 冒頭、主催者から、「堺からのアピールの賛同者が1115名に達した。ブログは7万以上のアクセス数になっている。大阪市議会、大阪府議会で教育基本条例案が3月中に可決されようとしている。 橋下市長は、憲法9条改悪まで言い出し、私たちが想定した以上の速さで改悪を進めている。しかし、多くの反対アピールが出されている。白紙撤回させたい」との挨拶がありました。
 パネルディスカッションでは、小股憲明さん(大阪府立大学名誉教授・教育学)、熊沢誠さん(甲南大学名誉教授・経済学)、住友剛さん(京都精華大学准教授・教育学)の三氏が、(1)橋下「教育改革」をどう見るか? (2)橋下を人々はなぜ熱狂的に迎えるのか? (3)これにどう対抗していくのか? をテーマに議論をかわしました。
 小股さんは、「教育基本条例がなぜ出てきたのか。教育行政は政治から独立している。橋下市長は、命令が効かない教育委員会に苛立ち、意のままに動かしたいのが動機ではないのか。子どもの教育にも競争を取り入れ、何でも競争すればよくなるという発想だ」と教育基本条例案を批判しました。
 熊沢さんは、「教育基本条例は、戦後民主教育に対する包囲・殲滅(せんめつ)政策だ。橋下の方に府民がついているということを盾にしてやっている。縦貫的統制を強化し、保護者と彼好みの知識人を使い、学校協議会という形で、競争・選別主義、新自由主義が持ち込まれる。そこにハシズムの本質がある」、「政治は何も決められないという、政治への鬱屈した気持ちが、橋下なら一挙に状況を変えてくれるという雰囲気をつくった」と指摘しました。
 住友さんは、「橋下教育改革は、新自由主義的。安上がりの教育。教員の人員整理を狙っている」と指摘しました。
(パネルディスカッションはとても参考になる話が多かったので、パネラーのうちお二人の発言要旨を、了承を得て以下にアップしています。
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 会場からの意見では、高校の教員から、「これまでは卒業式前日に、2・3年生全員を対象に『日の丸』・『君が代』について語りかける場を持ってきた。起立斉唱の業務命令が出され、強制条例が成立した今年は、それができなかった。重苦しい異様な状況で式が行われた。学校に関心を持っているのは右の人が多い。右でない人も関心を持ってほしい」と発言がありました。

by ルーラー & ウナイ

 



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