Diary on wind(跡地)

おもにPC関係(2008-2013)、跡地兼日記避難所(2014-)

HDDに基本MS-DOS領域を作成する [Win98 ++8]

2013-10-04 18:35:50 | Win95/98-PC

Windows 98のインストール作業において、HDDに基本MS-DOS領域を作成する方法。

※MS-DOS 6.2/V以前やPC DOSとデュアルブートを組む場合は代わりにこちらを参照。
MBMを使ってDOSとWindows 98でデュアルブートを組む [DOS]

○ Windows 98起動ディスクからDOS環境を起動する

PC/AT互換機用の起動ディスク1をセットしてコンピューターの電源を入れる。

「Startup Menu」では「2.Start computer without CD-ROM support.」を選択。
Image: Microsoft Windows 98 Startup Menu

キーボードの判別では標準的な日本語106/109キーボードの場合は左上にある「半角/全角|漢字」キーを押す。英語101キーボードの場合はスペースキーを押す。

しばらくしてディスク挿入の表示が出たら起動ディスク2に入れ替えて適当なキーを押す。
Image: Windows 98 起動ディスク起動画面

コマンド入力待機状態になったら再び起動ディスク1に入れ替える。

☆[i]: 正規の方法 (参考:KB255867)

※この方法の場合は領域作成の操作でディスクチェックが行われ、その度に時間が数十分かかることがある。ひたすら待つのみ。FDISKのバグによりHDDや領域のサイズ表示は64GiBを超えると正常に表示されない。あくまでも表示上の問題であり、内部での操作は正しく行われている。(表示バグ修正パッチ:KB263044)

  1. 起動ディスク1をセットする。
  2. "FDISK"を実行。
  3. MS-DOS領域を作成 → 基本MS-DOS領域を作成
  4. [A] HDDのすべての領域を基本領域として割り当てる場合
    1. 最大サイズを割り当て → アクティブに設定
  5. [B] 作成する基本領域の容量を指定する場合
    1. 最大サイズを割り当て の画面で N キーを押してエンター。
    2. 数字もしくはパーセンテージで作成する領域の容量を指定できる。
      ※指定できる数字の最大値は99999、つまり作成できる領域は最大99999MBという制限がある。これは修正版でも同じ。ただしHDDの残りの空き容量と同じ数字を指定すると、残りの空き全てに対して領域を作成する。(未修正版で確認。修正版は不明。)99999MB制限を回避するにはHDD容量を100%とするパーセンテージで指定すればよい。
    3. メイン画面に戻り、アクティブな領域を設定→アクティブにしたい領域の数字を入力してエンター。
  6. FDISKを終了してコンピューターを再起動する。(リセットスイッチを押す。[Alt]+[Ctrl]+[Delete]キー。電源ボタン長押しの後、再び入れる。など)
  7. 再びWindows 98起動ディスクから起動したら、コマンドラインから"FORMAT C:"を実行する。ボリュームラベルは適当に。

☆[ii]: FDISKの隠しコマンドを使った方法 (ディスクチェックをせずに領域を作成)

※この方法では作成可能な領域が最大65535MBという制限がある。これは64GB誤表示修正版FDISKであっても同じ。HDDの容量の確認や領域のアクティブ設定、削除などの操作ではディスクチェックは発生しないので、普通にFDISKコマンドで行えばよい。

起動ディスク1をセットしたら、コマンドラインで「fdisk 1 /pri:xxx」を実行する(=ディスク1にxxxMBの基本領域を作成。xxxで指定できる数字の最大値は65535。)

☆[iii]: まりも氏のフリーソフト『FDSK』(配布サイト)を使った方法

※大容量HDDに対応していてかつ時間が掛かるディスクチェックが発生しないので、こちらの方法がおすすめ。

  1. コマンドラインから"FDSK"を実行。
  2. 「機能1: 基本パーティション(FAT32)を作成します.」を選択。
  3. 操作対象のディスクドライブを選択。
  4. パーティション境界規則は「2 先頭パーティション位置も境界も、BIOSに従う(旧来システムのデフォルト).」を選択。
  5. 確保する容量を入力して作成処理を確定する。
  6. コンピューターを再起動する。

この方法では領域作成操作の時点でフォーマットも行われるため、FORMATコマンドでのフォーマット操作は不要。SYSコマンドの実行も不要。

以下、FDSK 1.20による基本領域作成操作のスクリーンショット画像。
Image: Create DOS partition - FDSK
Image: Create DOS partition - FDSK
Image: Create DOS partition - FDSK
Image: Create DOS partition - FDSK

[EOF]


VMware Player 6上のWindows 95におけるソフトウェア互換性

2013-10-02 21:49:35 | Win95/98-PC

VMware Player 6上のWindows 95で様々なソフトウェアが正常に動作するかどうか、グラフィックの互換性を中心に調べてみた。

ずいぶん前にVMware Player 5.0でWindows 95を動かすという記事を書いたわけだが、ここで作った環境でWindows 95用のソフトウェアがちゃんと動くのか。要するにVMware上のWindows 95が使い物になるのか。主にグラフィックの互換性に焦点を置いて、これまでいろんなソフトウェアを入れて検証してきた結果を記す。

ホストOSはWindows 8 Pro 64ビット版、仮想化ソフトウェアはVMware Player 6.0.0、ゲストOSはWindows 95 SP1(4.00.950a)。

DOS、Windows一般

○ 英語MS-DOSアプリケーション(16ビット) : King's Quest EGA対応版
Image: King's Quest
グラフィックにEGAを使うためか、強制的に全画面モードに切り替わって動作する。BGMや効果音がビープ音で鳴るはずだが、私の環境では鳴らなかった。挙動が若干不安定で、たまにWindowsごとフリーズする。なお、ゲームを直接起動しようとすると日本語環境で実行されるので、グラフィックが映らない。一度MS-DOSプロンプトを起動してUSコマンドで英語環境に切り替えてから、ゲームの実行可能ファイルを実行する必要がある。ソフトによっては日本語環境で実行しようとするとメモリ不足で起動しないことがあるので、自分でMS-DOS起動ディスクを作って英語環境を構築する必要がある。そこまでするくらいならDOSBOXで動かした方が手っ取り早い。

○ 日本語MS-DOSアプリケーション(16ビット) : アシストワード DOS/V版
Image: アシストワード - MS-DOSプロンプト
MS-DOSプロンプトでの動作は正常。罫線文字や反転表示も問題ない。ただ、カーソル移動がキー入力に遅れてリピート入力される。仮想マシン内BIOS設定画面のkeyboard auto-reepeat rateあたりを変えれば改善するかもしれない。MS-DOSプロンプト自体の挙動が不安定で、プログラムを実行できないことがある。

Image: アシストワード - MS-DOSモード
MS-DOSモード(日本語環境)も正常に起動した。こちらもたまにフリーズする。どうもDOS環境そのものがVMwareと相性が悪いようだ。(もしくはホストPCの環境が悪く影響しているのか。)

なお、DOSゲームについてはSB16エミュレーションが機能していないのか、サウンドが鳴らなかった。

○ Windowsアプリケーション(16ビット) : Myst 1.0J 日本語版 for Windows
Image: Myst 1.0J
こちらはWindows 3.1対応ソフト。グラフィック・サウンドとも特に問題ない。QuickTimeによる動画再生・合成も正常。読み込みや切り替えが若干遅い。どうもCD-ROMアクセスが低速に感じられる。

○ Windowsアプリケーション(32ビット) : Microsoft Word for Windows 95 (Version 7.0)
Image: Microsoft Word for Windows 95
正常動作。

○ Webブラウザ : Opera 8.54
Image: Opera 8.92
ブラウザ自体は正常に動作。ただ、大手ニュースサイトなどはレイアウト崩れが起きていて、このバージョンで閲覧できるサイトはこれからどんどん減っていくだろう。Internet Explorer 5.5はインターネットブラウザとしてはもはや使い物にならない。

ゲーム

○ Win16アプリケーション : Piaキャロットへようこそ!!2
Image: Piaキャロットへようこそ!!2
正常動作。ただしMIDI音源の質が非常に悪い。このソフトはWindows NT系では動作しない。

○ たぶん普通のWin32アプリケーション : まじかる☆アンティーク
Image: まじかる☆アンティーク
VMwareがCD-DAアナログ再生に対応していないので、BGMが鳴らない。また、画面モードとして16ビットカラーをサポートしていないためか、フルスクリーンで起動できない。

○ DirectX 5(DirectDraw(ddraw.dll) + DirectSound(dsound.dll))を使用するゲーム : ニード・フォー・スピードII
Image: Abort message - Need For Speed II
ゲームのインストールは成功したが、起動しようとすると「Abort message: checkwindow - BAD WINDOW FIELD 'id'...」というエラーメッセージが出て起動しない。

○ DirectX 5(DirectDraw + DirectSound)を使用するゲーム : ウィザーズスター2nd

正常に動作。動きもスムーズ。このソフトはWindows NT系では動作しない。

○ DirectX 6対応ゲーム : かのっしゅ
Image: かのっしゅ
動作に必須なHigh Colorモード(16ビットカラー表示)をサポートしていないため、正常に表示されない。

○ DirectX 6対応ベンチマークソフト : 3Dmark99 MAX

インストールは成功したが、起動しようとすると「動作にはDirectX 6互換3Dアクセラレーターが必要」というメッセージが出て起動しない。

○ DirectDraw/DirectSoundを使用するゲーム : ANGERAZE
Image: ANGERAZE 全画面モード
全画面モード(512x384ドット)は正しく表示されない。

Image: ANGERAZE ウィンドウモード
ウィンドウモードで正常に動作。たまにカクつくことがある。

○ WinG/DirectX対応ゲーム - NekoFlight
Image: NekoFlight
DirectX表示に切り替えようとすると「DirectDraw Error DDERR_NODIRECTDRAWHW」というエラーメッセージが出て終了する。WinG表示では正常動作。

○ 画面モードのサポートについて

Windows上で設定可能な最小画面解像度は640x480、最大画面解像度は1600x1200。設定可能な色深度は16色、256色、32ビット(True Color)。
Image: 640x480x32 - VMware SVGA II
Image: 1904x1773x32 - VMware SVGA II
解像度は結構な大きさまで拡大できるが、あまり大きくしすぎるとVRAMを使用するアプリケーションが動かなくなる。

色深度16ビット(High Color)には対応していないので要注意。VMware上のWindows 95ではDirect3Dを必要とするソフトはまず動かない。2Dゲームでも動作しないものがあるということは知っておくべきだろう。グラフィックに関わらないソフトウェアであればまあまあ使いようがある環境だと思う。

混同無きように書いておくと、(VMware上の)Windows XPならCD-DA再生、16ビットカラー表示、Direct3Dのいずれにも対応しているので、XPで動くソフトはそちらで動かした方がいい。

検証と言ってもじっくり調べたわけじゃないんだけどね。今のところ実機があるから自分にとってその必要性が薄い。

10/2 B2 U730 R1.2


16ビットカラーのゲームは16ビットカラー表示でプレイすべき

2013-09-11 23:07:56 | Win95/98-PC

PCゲームにおいて24ビットカラー(約1677万色)で制作されたグラフィックを16ビットカラー(65536色)で表示すると、24ビットカラーで表示する場合よりも画質が若干落ちて見える。これについては理由を説明するまでもない。

では、16ビットカラーで制作されたグラフィックを24ビットカラーで表示するとどうだろう。理屈で考えれば16ビットカラーで表示する場合と全く同じに見えるはずだが、実際には違ってくる場合がある。

記事トップの画像は8ビットカラー(256色)表示用に制作されたゲームを、左のスクリーンショットは8ビットカラー、右は16ビットカラーで表示している。このゲームでは静止画の一部に動画を重ねることで動くものを表現する。このシーンでは画面右上で鳥が舞っているのだが、16ビットカラー表示の方は静止画と動画の間に色の境界が見えてしまっている。

このゲームの場合は推奨する画面モード(8ビットカラー)に設定されていないと実行時にちゃんと警告メッセージが出る。
Image: MYST

次は16ビットカラー用に制作されたゲーム。左は16ビットカラー、右は24ビットカラーで表示している。
Image
16ビットカラー表示の方がグラデーションの表現が自然に見える。このゲームも同様に推奨する画面モードに設定されていないと起動時に警告メッセージが出る。

8ビットカラー
Image: 飛翔組 8ビットカラー表示

16ビットカラー
Image: 飛翔組 16ビットカラー表示

24ビットカラー
Image: 飛翔組 24ビットカラー表示

16ビットカラーと24ビットカラーでわずかに色が違う。まあ、気にしなければ気にならないことだけどね。

そういえばこの頃のPCゲームはフルスクリーンで実行するのが当たり前で、画面モードを切り替えずに窓で実行するのはどちらかと言えばイレギュラーなんだった。

9/11 B3 U730 RR


INSUFFICIENT MEMORY TO CONTINUE...エラー [NFS2]

2013-09-10 20:26:53 | Win95/98-PC

とある条件下でNFS2を起動すると、「Abort message: initmem - INSUFFICIENT MEMORY TO CONTINUE FILE win\initmem.c LINE 242」というエラーメッセージが表示される問題。

○ 原因

物理メモリまたは仮想メモリが不足している。

○ 解決方法

物理メモリおよび仮想メモリのサイズが適切であることを確認する。物理メモリを多く搭載していて十分な空きメモリがある場合でも、仮想メモリが少ないとエラーになる。

ただし、仮想メモリのサイズを自動設定に任せると、物理メモリやHDDのサイズによってはかなり大きな値に設定されるので、サイズは指定した方が良いかもしれない。物理メモリが十分にある環境においては、仮想メモリは物理メモリの半分のサイズに設定すると良い(Windows 95/98/Meの場合)。
Image: 仮想メモリ

Windows 95/98/Meでメモリの使用量を知るにはProcess Explorerが便利。
Image: System Information - Process Explorer

9/10 B3 U8 RR


Win98機のビデオカードをMatrox G400 32MBに交換

2013-08-26 22:20:58 | Win95/98-PC

Win98機のMatrox Millennium G400(16MB)が調子悪いので別のボードに交換した。

ここ最近、Win98機の電源を入れると画面が表示されず、POST成功時のビープ音も鳴らなくて、グラボを差し直してもう一度電源を入れると正常に起動する、ということが度々あったので、グラフィックボードを別のものと交換することにした。と言ってもWindows 3.1に対応していないと困るので、性能と互換性の両方をとると同じG400を選ばざるを得ない。

Matrox Millennium G400シリーズには以下のようなスペック違いの組み合わせからなる多彩な製品個体が存在するらしい。

SH/DH VRAMチップ VRAM容量 基板リビジョン
シングルヘッド(VGAx1) SDRAM(低速) 16MB Rev.A(AGP 1x/2x対応)
デュアルヘッド(VGAx2) SGRAM(高速) 32MB Rev.B(AGP 1x/2x/4x対応)

これらのスペックの違いは基板や基板裏面に記載されている型番を見ればわかる、らしい。

シングルヘッド、SGRAM、16MB、Rev.A
Image: G4+MILA/16/OE2

デュアルヘッド、SGRAM、32MB、Rev.B
Image: G4+MDH4A32G

ショップのジャンクコーナーに置いてあったものなので、まともに動作するのか怪しい。
さっそくこれをWin98機に組み込んで電源を入れてみると、Windows 98の起動ロゴが消えてブラックアウトしたところでブルースクリーンに。セーフモードでは問題なく起動するので、G400やAGPバスのドライバを入れ直したりしてみるが、通常起動でやっぱり引っかかる。
Inage: Win98ブルースクリーン(例外06)

VGA BIOSが最新(最終)のものでなかったので、Windows 98をMS-DOSモードで起動してVGA BIOSのアップデートを試みる。
Image: Updating Matrox G400 EPROM BIOS

VGA BIOSアップデート後にWindows 98を通常起動すると、今度は起動ロゴが消えてブラックアウトしたところでテキストカーソルが点滅したままフリーズ。グラボのハードに問題があるのかと思って元のグラボを差してみても、なぜか同じ場面でフリーズ。ドライバを再インストールしたりAGPの転送モードを変えてみたりしたが、改善しない。

ここでふとバルクのUSB-Bluetoothアダプタが接続してあったことを思い出し、問題切り分けのためこれを取り外してPCの電源を入れてみると、Windowsがあっさり起動。こいつが原因だったんかい。(そもそもWin98でBluetoothを使うこと自体が邪道だが、それまで普通に使えていたので全く気にとめていなかった。)

グラボを新しい方に戻しても問題なく動作した。ハードウェアとしてはAGP 4xに対応しているはずだが、Matrox Technical Support Tweak Utilityで調べるとAGP 2xで動作していることがわかった(記事トップ画像を参照)。同ツールを使って強制的にAGP 4xに設定することもできるが、泥沼に足を入れることになるのでやめておく。
[EOF]

8/24 B330 U930 RA
8/25 B3 UX RA
8/26 B3 UX RC


Matrox G400のVGA BIOSを最終版に更新

2013-08-15 18:08:20 | Win95/98-PC

Matrox Millennium G400のVGA BIOSを最終バージョンに更新する。

○現在のVGA BIOSのバージョンを確認する。

VGA BIOSのバージョンはPOST時にテキストで一瞬表示されるが、ディスプレイによっては確認するのは難しい。ドライバーソフトウェアがインストールされていれば画面のプロパティからも確認できる。

Matrox Millennium G400 English のプロパティ

○VGA BIOSをアップデート

1. MatroxのサイトからVGA BIOSをダウンロード。

http://www.matrox.com/graphics/en/support/drivers/previous/bios/

2. PBIOSWinを使ってVGA BIOSをアップデートする。


これまでディスプレイが省電力モードから復帰すると高確率でフリーズする症状が起きていたが、VGA BIOSを更新したらあっさり直った。


富士通FMVCE22DをWin98マシンにする [No.2]

2013-05-04 01:39:53 | Win95/98-PC

FMVCE22DのためのWindows 98(Second Edition)環境構築。

○Win98SEにおけるデバイスドライバーの認識状況

デバイス デバイス名 ドライバの入手先
CPU AMD Athlon XP 2200+ ドライバ不要
チップセット(AGP) SiS Accelerated Graphics Port CHIPSET_XP32PW2K_W98.ZIP
グラフィック SiS 740 uvga3_373.zip
IDEインターフェース SiS 5513 Dual PCI IDE Controller OS標準ドライバで駆動
SSD GENERIC IDE DISK TYPE47 ドライバ不要
DVD TOSHIBA DVD-ROM SD-R5002 ドライバ不要
サウンド SigmaTel C-Major Audio (STAC9721) 下記参照
モデム ? ?
有線LAN Realtek RTL8139/810x Family Fast Ethernet ?
USB1.1 SiS 7001 PCI to USB Open Host Controller OS標準ドライバで駆動
USB2.0 SiS 7002 USB 2.0 Enhanced Host Controller sisusb2_98me.zip
PCカードスロット Ricoh RL5C476 CardBus Controller OS標準ドライバで駆動
IEEE1394 PCI OHCI Compliant IEEE 1394 Host Controller OS標準ドライバで駆動
PS/2キーボード 106 日本語 (A01) キーボード (Ctrl+英数) OS標準ドライバで駆動
USBマウス 標準 PS/2 ポート マウス OS標準ドライバで駆動
USBマウス HID互換マウス OS標準ドライバで駆動

有線LANのドライバは探すのが面倒だったので不明としました。私の場合は無線LANをPCカード(IODATA WN-G54/CBL)で、サウンド出力はサウンドカード(AOpen Cobra)を使っています。CE22DのオンボードサウンドではCD-DA再生ができません。
USBマウスはWindowsインストール直後ではPS/2ポートマウスとして認識されます。その後USBコントローラーが認識されるとUSBマウスはHID互換マウスとして認識されます。HID互換マウスとして認識された後もデバイスマネージャーにPS/2ポートマウスが残っている場合は、それを削除します。

ドライバーインストール後。
Image: デバイスマネージャ

CPU-Z
Image: CPU-Z

○各種ベンチマーク

3DMark 99 Max : Score 6474

3DMark2001SE : Score 1119

やはり3Dグラフィック性能は当時の水準として考えてもかなり悪いです。この機種で多少でも凝った3Dゲームをプレイするなら、PCI接続のグラフィックカードを載せた方がいいでしょう。

HDBench Ver.3.40 beta 6

 ★ ★ ★ HDBENCH Ver 3.40 beta 6 (C)EP82改/かず ★ ★ ★
M/B Name Fujitsu FMVCE22D
Processor AMD Athlon 1792.37MHz[AuthenticAMD family 6 model 8 step 1]
Cache L1_D:[64K] L1_I:[64K] L2:[256K]
Name String AMD Athlon(tm) XP 2200+
VideoCard SiS 740
Resolution 1024x768 (32Bit color)
Memory 522,464 KByte
OS Windows 98 4.10 (Build: 2222) A
Date 2013/05/03 12:35

HDC = SiS 5513 Dual PCI IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)

C = GENERIC IDE DISK TYPE47
D = TOSHIBA DVD-ROM SD-R5002 Rev 1F33
E = Sony Storage Media Rev 0100

ALL Integer Float MemoryR MemoryW MemoryRW DirectDraw
46624 72366 87636 16372 24821 26510 37

Rectangle Text Ellipse BitBlt Read Write RRead RWrite Drive
 23172 24387 9050 83 75739 54935 72572 44483 C:\100MB

CrystalDiskMark 2.2 : Sequential Read 75MB/s

○3Dゲーム

普通のWin9xアプリケーションを動かすなら仮想マシンで十分。せっかく実機で動かしているのだから、仮想マシンでは動作しないアプリケーションを動かしてみよう。

ニード・フォー・スピードII (日本語版)
Image: Need for speed II
DirectX3対応というかなり初期のD3Dゲーム。さすがにこれはさくさく動きます。

スマッシュセット
Image: スマッシュセット
フリーのパズルゲーム。疑似3Dながらやや重いゲームですが、処理落ちはなく快適にプレイできます。

CLANNADA 幻想少女
Image: 幻想少女
2D縦スクロールシューティング。動作は快適。ただ、ゲームBGMがやたら音質が悪いのはゲームの仕様なのかドライバのせいなのか。(元データをメディアプレーヤーで再生すると音質は良好なのに、ゲームだと音質が悪い。)

Windows Media Player 視覚エフェクト パワー アトランダム
Image: Windows Media Player 9
仮想マシンでは視覚エフェクトですらまともに映りませんが、こちらは良好。

HELLSINKER
Image: HELLSINKER
縦スクロールシューティング。最軽量+ワイヤフレームに設定しても常に処理落ちします。GeForce 4Ti 4600ですら、標準設定でも場面によっては処理落ちするので、そりゃそうなるわと納得するしかないのですが。(上のスクリーンショット画像はSiS740。下のスクリーンショット画像はGeForce 4Ti 4600。)
Image: HELLSINKER
わざわざWindows 98で動かすソフトではありませんが、一応動いたという報告をば。

SiS740では3Dゲームやエフェクトを多用するゲームは厳しいでしょう。

○より実用的な環境に仕上げるには

  • Windows Updateの修正プログラムを適用したい
    → 現在Windows 98からはWindows Updateにはアクセスできない模様。修正プログラムをMSのサーバーから直接ダウンロードするしかない。ダウンロードリンクは過去記事を参照。
  • ネットサーフィンしたい
    → IE5.5だとほとんどのサイトが正しく表示できない。OperaのWin98対応最終バージョン(Ver.8.53)でほとんどの標準的なWebページは表示できるが、最新のCSSサポートやFlashを必要とするサイトは表示できない。必ずファイアーウォールソフトを入れておく。
  • 動画・音楽ファイルを再生したい
    → 過去の記事を参照。
  • USB-HDD(USBメモリ)を使いたい。
    → 有志が作成しているUSB Mass Storage汎用デバイスドライバを使う。

○感想

いろいろ苦労しながらも、動かしたいと思っていたソフト(主にWindows 95時代のゲーム)は問題なく動作したので、おおむね満足しています。Windowsインストール直後は起動時にWindows保護エラーが頻発していましたが、メモリの設定を調整したら問題なく起動するようになりました。今のところは安定して動作しています。マザーボードや電源のコンデンサー周りを見たところでは問題はなさそうなので、しばらくはWin98機として使っていけそうです。


○追記;内蔵サウンドデバイス(Sigmatel AC97)のデバイスドライバーを入れる

もしリカバリディスクがない中古のメーカー製PCを入手したとして、ドライバーの入手が最も難しいのが内蔵サウンド機能のドライバーでしょう。グラフィック、チップセット、有線LANはネット上に出回っている汎用のものが使える場合が多いのですが、サウンドドライバーについては合致するものを見つけるのは困難です。

この機種についてもWindows XP専用モデルなので、Windows 98でサウンド機能を使うのは無理だろうと思っていましたが、リカバリディスクに収録されているWindows XP用のドライバーがそのまま使えることが判明しました。

手順はきわめて簡単。付属のリカバリディスクのうちのアプリケーションディスク1(DVD)[CA40701-A838]にあるSigsisフォルダーを開いてsetup.exeを実行するだけです。

うまくインストールできない場合はデバイスマネージャーから手動でインストールしてもいいでしょう。ドライバの場所は「\SIGSIS\WDM\SIS961\STAC97.INF」を参照します。

なお、ドライバーモデルはWDMのみ対応のため、Windows 98無印やSP1ではドライバーとして認識できません。また、富士通のサポートサイトに上がっているアップデート「SigmaTel C-Major Audio for SiS Windows XP Audio Driver」はWindows 98には対応していないようです。

所詮オンボードサウンドといったところで、ノイズは少ないものの音質はいまいち。音に少しでもこだわるつもりならSound BlasterやYMF7xx系のサウンドカードを増設することをおすすめします。


VMware Player 5.0でWindows 95を動かす [No.2]

2013-04-20 00:03:32 | Win95/98-PC

VMware Player 5.0でWindows 95を動かす [No.1] の続き。

○ゲストOSにVMware Toolsを導入する

VMware ToolsのグラフィックドライバーをインストールするにはInternet Explorer 4.0以降が必要です。Windows 95にはIEは含まれていません。ここではとりあえずグラフィックドライバーのインストールは後回しにして、まずネットワークドライバーなどをインストールするためにVMware Toolsを導入することにします。

ゲストOSを起動している状態で、上のバーから「Player」「管理」「VMware Toolsのインストール」を選択します。

セットアッププログラムが自動で起動するものの、さっそく例外エラーが。とりあえずメッセージを閉じておきます。
Image: VMWare Toolsの導入

マイコンピュータを開き、CD-ROMドライブを右クリック→「開く」で参照して、instmsia.exeを実行します。これによりWindowsインストーラがインストールされます。

次に、CD-ROMからVMware Tools.msiを実行します。こちらがVMware Toolsのセットアップファイル本体です。

インストール途中では「Microsoft HTML Helpエンジンがインストールされていない」という警告画面が出るので「Yes」「OK」をクリックしてインストールします。また、グラフィックドライバーのインストールにIE4.0以降が必要というメッセージが出ますが、OKをクリックして無視しておきます。

○TCP/IPプロトコルとワークグループでのファイル共有を有効にする

VMware Workstationでは仮想ディスク(*.vmdk)をホストにマウントする機能がありますが、VMware Playerではそのような機能はありません。仮想マシン内とホストでファイルの交換ができないのはかなり不便なので、ワークグループでネットワークファイル共有を有効にすることにします。

コントロールパネルからネットワークを開きます。ネットワーク構成から「NetBEUI」「IPX/SPX互換プロトコル」「NetWareネットワーククライアント」を削除して、代わりに「TCP/IP」「Microsoftネットワーク共有サービス」を追加します。

各項目のプロパティ画面を一度開いて、設定に変更は加えずにOKボタンで閉じて下さい。「ユーザー情報」タブでワークグループ名をホストのワークグループ名と同じ名前に設定します。

うまくいけば、無事にWindowsが再起動します。私の場合は2回再起動に失敗しましたが、仮想メモリなどの設定を見直してもう一度ネットワーク設定をやり直したら無事起動しました。

適当な場所にフォルダーを作って、共有するように設定します。

各種設定やホストのファイアーウォールの設定に問題がなければ、ホストから共有フォルダーにアクセスできるようになります。

○Internet Explorerをインストールする。

Windows 95に対応する最後のIEはInternet Explorer 5.5 Service Pack 2です。かつてはマイクロソフト公式サイトからダウンロード入手できましたが、とうの10年前に配布が終了しています。まあ、ちょっとググればミラーが出てきますが。
IE5.5であっても現在まともに閲覧できるサイトはほとんどないので、Webの閲覧が必要ならOperaの旧バージョンをおすすめします。

せっかくWindows 95を入れたので、古いWebブラウザのスクリーンショットを上げてみます。

Internet Explorer 2.0 日本語版
Image: Internet Explorer 2.0

Netscape Navigator 3.01 日本語版
Image: Netscape 3.0

○グラフィックドライバーをインストールする

Windows 95ではVMware用グラフィックドライバーは手動でインストールする必要があります。
コントロールパネル→システム→デバイスマネージャー→ディスプレイアダプタ→PCI VGA-Compatible Display Adapterを選択。
プロパティ→ドライバタブ→ドライバの更新をクリック。ハードウェアの種類はディスプレイアダプタを選択。

「C:\PROGRA~1\VMWARE\VMWARE~1\DRIVERS\VIDEO\VMX_SVGA.INF」を選択。「VMware SVGA II」をインストールします。

デバイスマネージャーから「スタンダードディスプレイアダプタ(VGA)」を削除しておきます。

Windowsを再起動後、画面のプロパティから画面解像度を変更できます。警告画面がうっとうしいので、ディスプレイの変更でディスプレイの種類を「プラグアンドプレイモニター(VESA DDC)」に設定しておきます。

○サウンドドライバーを導入する

クリエイティブのサイトやミラーサイトからensw9xup.exe(Creative ENSONIQ AudioPCI on Windows 95/98)を入手してインストールします。

インストール時やWindowsの毎起動時に「The Creative ENSONIQ AudioPCI driver cannot load MIDI waveset. MIDI playback has been disabled.」というエラーメッセージが表示されます。ソフトウェアMIDI音源に必要な音源ファイルがないのでMIDI再生ができないというメッセージです。ensw9xup.exeはドライバのアップデータなので、完全なファイルが含まれていないことが根本の原因でしょう。とりあえずOKボタンをクリックしておきます。

この方のページからEapci2m.ecw, Eapci4m.ecw, Eapci8m.ecwのうちの好きなファイルをダウンロードして、Windows 95のSystemフォルダー(C:\Windows\System)に配置します。デバイスマネージャーから「Creative ENSONIQ AudioPCI」を選択してプロパティ画面を開き、SettingsタブのMIDI Synthesizer Wavesetで使用する音源ファイルを選択、または追加します。サイズの大きい音源ファイルほど音色が豊富になる傾向がありますが、その分メモリの消費量が増加します。

環境構築はこれにて完了。ここまで手間を掛けたところで、しょせんWindows 95。しかもディスプレイドライバはDirect3Dをサポートしていないので本格的なゲームの動作は見込めない。この環境を生かせる場面が今後あるとは思えないが、まあいい経験にはなったかもしれない。


VMware Player 5.0でWindows 95を動かす [No.1]

2013-04-19 23:55:30 | Win95/98-PC

VMware Player 5.0.2にWindows 95(日本語版リテールパッケージ)をインストールしてみる。怒濤の3日連続長文投稿はさすがにきつかった。たぶん今月最後の投稿になると思う。

歴代のWindowsの中で、仮想マシンで運用するにあたって特に使いにくいのがWindows 95ではないでしょうか。

/ VMware VirtualBox VirtualPC 導入の難易度
Windows 95 × ×
Windows NT4.0 ×
Windows 98/Me × ×
Windows 2000 ×
Windows XP

各仮想マシンソフトの現行バージョンでWindows 95に対応しているのはVMwareのみ。さらに、PCへのWindows新規インストールは一定の知識が必要で、一筋縄ではいきません。もし無事にインストールできたとして、いざソフトを使おうとすると「あのファイルが足りない」とか、「このファイルはバージョンが古い」とか、エラーに出くわすことが多々あると思います。遊び半分で入れようと考えているのなら、やめておいた方がいいでしょう。

○Windows 95 リテールパッケージを入手する
Image: Windows 95 Japanese Box FrontImage: Windows 95 Japanese Box Back

Windows 95の通常版はフロッピーディスク版しか存在しません。オークション等でよく見かける「Windows 95 OSR2」とか、「Windows 95 with USB Support」などと書かれたCD-ROMは全てOEM品(メーカー製PCなどに付属するもので、別のPCに使ったり単体で販売したりしてはいけない)です。これを仮想マシンにインストールする行為はWindowsの使用規約に反します。

Windows 95のフロッピーディスク版ではDMFという特殊なフォーマットが使われています。これはイメージ化してVMwareで使うことはできないので、そのままでは仮想マシンにインストールすることができません。アップグレード版にはFD版とCD-ROM版が存在しますが、別途Windows 3.1がインストールされている環境、またはWindows 3.1のセットアップディスクとDOSが使える環境が必要です。

今回はWindows 95 アップグレード版のCD-ROMを使用することにします。

○Windows 95 セットアップのための起動ディスクを作る

通常版は1枚目のFDが起動ディスクになっていますが、アップグレード版には起動ディスクが付属しません。しかも、Windows 95標準の起動ディスクはCDドライブをサポートしていません。そこで、起動ディスクを作るツールを自作しました。ご自由にお使い下さい。(動作無保証)

Win95/98の起動ディスクイメージ作成ツール

○仮想マシンの作成と設定

仮想マシンの作成はウィザードに従って設定を行うだけなので、難しくありません。
注意点として、メモリは512MB以上搭載すると不具合が発生するので、64MB - 256MB程度にしておきます。ハードディスクの容量は2GBにすることをおすすめします。Windows 95で使われるFAT16ファイルシステムの制限により、領域あたり最大2GBまでしか使えません。
Image: 新しい仮想マシンウィザード

仮想マシンを作成したら、早速それを起動します。ディスプレイドライバーやネットワークドライバーなどが含まれている追加機能「VMware Tools」をダウンロードするようにポップアップメッセージが出るので、ダウンロード・インストールしておきます。

ダウンロード・インストール作業中でいいので、仮想マシンでF2キーを押してBIOSセットアップ画面を呼び出します。うまく開かなかった場合はゲストをリセットして、画面をクリックしてキー入力をアクティブにしてからすぐにF2キーを押してみて下さい。
とりあえず、「Multiprocessor Specification」を「1.1」、「Installed O/S」を「Win95」、「Large Disk Access Mode」を「DOS」に設定してみます。F10キーで設定を保存してリセットします。

仮想マシンの設定を開き、フロッピーディスクに起動ディスクを指定して、起動時に接続するように設定します。

設定画面を閉じて、ゲストのBIOS設定を保存・リセットします。起動ディスクからDOS環境が起動します。

コマンドラインで「FDISK /MBR」を実行。次に「FDISK」を実行。基本MS-DOS領域を確保します。
Windows 95 FDISK

FDISKでハードディスクに領域を作成したら、一度ゲストを再起動(リセット)します。再び起動ディスクから起動したら、「format c:」を実行して基本領域のフォーマットを行います。

基本領域のフォーマットが完了したら、Windows 95のセットアップディスクがセットされていることを確認して、「A:\setup」を実行します。
(CD-ROMの場合は「mkdir c:\win95ins」「copy d:\i386\*.* C:\win95ins」を実行してCD-ROMのセットアップファイルをハードディスクにコピーしてから、「C:\win95ins\setup」を実行します。

最初のセットアップ画面。ここからは細かい説明は不要でしょう。

アップグレード版の場合はWindows 3.1のセットアップディスク(1枚目のFDまたはCD)が必要になります。
Image: Windows 3.1 Japanese Disk 1

通常版(FD)の場合はCertificate of Authenticityに記載されているKey、アップグレード版(CD-ROM)の場合はCDケースの裏に記載されているCDキーの入力が要求されます。

セットアップウィザードの途中で通信オプションを選択する画面が出ますが、ここでは何もチェックを入れなくてOK。これらはネットワークをLANで運用する場合は使わないコンポーネントです。

ファイルのコピー完了。この後もセットアップ作業は続きます。

なつかしのWindows 95 起動画面。
Image: Windows 95 起動画面

起動時に黒い画面のままWindowsが起動する気配がない場合は、一度Windowsの起動ディスク(FD)からDOS環境を立ち上げて「EDIT C:\CONFIG.SYS」を実行して、「DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JDISP.SYS」を「DEVICEHIGH=C:\WINDOWS\JDISP.SYS /HS=LC」に書き換えてみて下さい。それでも症状が改善しない場合はホストの環境(クロック速度、仮想サポートなど)に問題がある可能性が高いでしょう。

初回起動時のデスクトップ画面。
Image: Windows 95 へようこそ。

これでWindows 95のインストールは完了。
ここまではまだ前哨戦。ここから実用レベルまで持って行くのが大変。

Next VMware Player 5.0でWindows 95を動かす [No.2]


Microsoft Windows 98 リテールパッケージの概要[Win98+6]

2012-12-02 00:22:03 | Win95/98-PC

Microsoft Windows 98 リテールパッケージ(BOX)製品の概要について。

さすがに古いせいか、Windows 98の公式な情報が消えつつあり、誤った情報まで出回るようになったので、ここに正しい情報を残しておく。
既に愛用していたWin98機が壊れてしまっているので、Win98の話題は今回で最後になると思う。

○Windows 98 製品版リテールパッケージの概要
(参考元: http://microsoft.com/japan/info/releases/0617w98.htm)

製品名 「Microsoft Windows 98」日本語版
メーカー マイクロソフト株式会社
発売日 1998年7月25日(日本語版)、1998年6月25日(英語版)
パッケージ種類 通常パッケージ アップグレードパッケージ
推定小売価格 通常パッケージ: 24,800円
アカデミック通常パッケージ: 14,000円
アップグレードパッケージ: 13,800円
アカデミックアップグレードパッケージ: 7,100円
内容物 CD-ROM 1枚
フロッピーディスク 3枚(起動ディスク)
ファーストステップガイド
使用許諾契約書
オフィシャルユーザー登録書
お使いになる前に など
CD-ROM 1枚
ファーストステップガイド
使用許諾契約書
オフィシャルユーザー登録書
お使いになる前に など

他に@niftyだったかインターネットプロバイダーの宣伝パンフレットとWindows 98 FD 購入クーポンが付属する。

○Windows 98の必要動作環境

  通常パッケージ アップグレード パッケージ
コンピュータ本体 486DX/66MHz以上(Pentiumプロセッサ以上を推奨)を搭載したPC/AT互換機、またはNEC PC-9800 シリーズ
メモリ 16MB以上(32MB以上を推奨)
ハードディスク FAT16ファイルシステムを利用する場合
330MBの空き容量が必要(標準インストール時)
*システム構成、選択するインストール オプションにより、必要な空き容量が300MB~390MBまでの範囲で異なります
FAT32ファイルシステムを利用する場合
300MBの空き容量が必要(標準インストール時)
*システム構成、選択するインストール オプションにより、必要な空き容量が270MB~360MBまでの範囲で異なります。
約220MBの空き容量が必要(標準的なアップグレード インストール時)
*システム構成、インストール オプションにより、必要な空き容量が190MB~240MBまでの範囲で異なります。
ディスク装置 CD-ROMまたはDVD-ROMドライブ
ディスプレイ VGA以上の解像度を備えたビデオディスプレイアダプタ
入力装置 Microsoft Mouse、または互換ポインティングデバイス

<その他、一部の機能を利用するためには、以下のハードウェアが必要になります。>

機能 ハードウェア
インターネット、ダイヤルアップネットワーク 14.4Kbps以上のモデム、またはFAXモデム
サウンド サウンドカードとスピーカー、もしくはヘッドホン
または、USBスピーカー(コンピュータ本体がUSBに対応している必要があります)
DVDビデオ DVD-ROMドライブ
Windows 98対応のDVDデコーダーカードもしくは、DVDデコーダー ソフトウェア

○Windows 98に標準で付属するデバイスドライバの一覧

PC/AT互換機用ドライバリスト Driver98.CHM
PC-9800シリーズ用ドライバリスト Drv98n.CHM

○「Microsoft Windows 98」日本語版の特長

~パソコンのあるライフスタイルをWindows 98で、さらに快適に、魅力的に~

あのWindows 95に、時代のニーズに合わせて改良を施し、数多くの新機能を搭載した新世代のオペレーティングシステムが、Microsoft Windows 98です。USBやDVDなどの新世代ハードウェアへの対応、パフォーマンスの向上、各種新ツールの搭載、インターネットとの完全統合などの数々の新機能が、パソコンをより快適に、もっと魅力的に変身させます。

  1. 大幅なスピードアップでより快適に
    Windows 98はパフォーマンスが大幅に向上しています。ハードディスクからのデータ転送を高速化する技術の投入で、アプリケーションの起動時間を平均36%も高速化。パソコンを常に快適な状態に保つための数々の新機能を搭載しています。
    • アプリケーションの起動を平均36%高速化
      アプリケーションが起動時に利用するファイルの、ハードディスク上での配置を最適化する機能を搭載。読み込みの際にヘッドの移動を最小化することで、よく使用するアプリケーションをいつも最高のパフォーマンスで使用できるようになります。
    • ハードディスクの記憶容量が増加します
      ハードディスクへの記録方式を改善した、新しいファイルシステム FAT32を搭載しました。同一のディスクで記憶できる容量が平均28%増加します。また、従来の環境から新方式への移行を簡単に、安全に行うためのドライブコンバータが付属しています。
    • パソコンをいつも最新の環境で利用するための機能を装備
      新機能のWindows Updateが、最新のデバイスドライバやシステムのアップデートを強力に支援します。マイクロソフトが提供するアップデート専用のページに、インターネットで接続することで、お使いのシステムにあった最新のファイルを簡単にダウンロードし、自動的にインストールすることができます。
    • 健康診断ツールで、いつでもパソコンを使えます。
      新しいアプリケーションをインストールしたら、これまで使ってきたアプリケーションが突然動かなくなってしまったことはありませんか?標準装備のシステムファイルチェッカーはこのような問題からパソコンを診断し、常に安心してパソコンを利用できます。
    • いつまでも最適なパフォーマンスを保ちます
      新機能のメンテナンスウィザードは、スキャンディスクやデフラグ、ディスククリーンアップ、アプリケーション起動の高速化など、パフォーマンスを最適化する一連の作業を対話形式のウィザードで実行。さらに定期的な自動実行を設定することで、常に最適なパフォーマンスと安全な環境でパソコンを利用できることができます。
    • 今の環境をそのまま引き継ぐセットアップ
      お使いのWindows 95の使用環境を引き継いでWindows 98にアップグレードできます。簡単にそして安全にWindows 98の先進環境をすぐに利用できます。
    • 1つのパソコンに複数のモニタが接続できます
      マルチモニタ機能を新たにサポート。1台のパソコンに複数のモニタを接続することができ、より広いデスクトップとして利用することができ、ソフトウェアやゲームを複数の画面にマルチに表示しながら利用することができます。
  2. インターネットがさらに身近に、便利に
    インターネットとデスクトップの世界が完全に1つのものとなりました。インターネットにアクセスするのとまったく同じ操作でWindows 98を利用できます。また、インターネットをより楽しく利用するための機能も満載です。
    • Windowsデスクトップが世界の窓口に
      インターネットでも自分のハードディスクでも情報の置かれている場所を気にすることなく、まったく同じ操作でアプリケーションを起動したり、Webにアクセスすることができます。
    • 初めてでも安心、簡単に接続
      Windows 98のインターネット接続ウィザードは、簡単な質問に答えるだけで好みのインターネット プロバイダに加入でき、今日からインターネットが利用できます。難しいネットワーク設定も一切不要です。インターネットに必要な機能をすべて搭載ホームページが閲覧できるブラウザ機能をはじめ、電子メールやニュースグループを利用するためのOutlook Expressを標準装備。またホームページの作成・公開なども標準搭載のMicrosoft FrontPage ExpressとPersonal Web Serverで手軽に行えます。さらにビデオ会議カメラをパソコンに接続すれば、NetMeetingでパソコンをインターネットテレビ電話として利用することができます。
    • 知りたいこと、わからないことはHTMLヘルプが解決します
      Windows 98のヘルプ機能は、ホームページと同じ操作方法を採用。またインターネットを経由して、マイクロソフトが提供する最新のWindows 98サポート情報にアクセスすることができます。
  3. 最新のハードウェア技術に対応
    Windows 98は、周辺機器との接続を簡単にするため新世代のインターフェイス技術をサポートしています。マウス、キーボード、デジカメ、プリンタ、スキャナ、ゲーム用コントローラ、オーディオ機器なども、プラグ&プレイの簡単接続を実現します。
    • 待望のUSBをフルサポート
      パソコンと周辺機器との接続のための新世代インターフェイス、USB(Universal Serial Bus)に対応。周辺機器の接続をより柔軟に、シンプルに進化させました。USB対応の周辺機器は、使いたいときに、ただつなぐだけで面倒な設定やシステムの再起動は必要ありません。マウス、キーボード、ゲーム用のコントローラ、デジタルスピーカー、スキャナなどを接続して、パソコンを簡単にパワーアップできます。
    • 最新のデジタルライフスタイルが広がります
      毎秒400Mビットの転送能力があるIEEE1394をサポート。デジタルビデオカメラからの動画像の取り込みや、パソコンからAV機器をコントロールするなど、デジタルライフスタイルの可能性をひろげます。
    • 使いたいときに、すぐパソコンが使えます
      パソコンを、テレビのように電源を入れたらすぐに使えるようにするハードウェア技術、それがACPI(Advanced Configuration and Power Interface)です。Windows 98は、ACPIに対応したパソコンをサポートし、休止状態から5~10秒でパソコンを使える状態にします。また、省電力の設定も柔軟に行うことができます。
  4. もっと楽しくデジタル エンターテイメント
    Windows 98は、究極のエンターテイメント プラットフォームです。魅力的なタイトルが次々とリリースされているDVDや、ゲームなど高品質の映像、迫力の音響で、パソコンをもっとエキサイティングに、もっと面白くします。
    • パソコンでエキサイティングなゲームを
      3D映像と迫力の3Dステレオサウンドを実現するマイクロソフトのマルチメディア テクノロジー、DirectX 5.0を標準搭載。より臨場感あふれる映像とサラウンド音響で、エキサイティングなゲームをパソコン上で楽しむことができます。また、USB対応のゲームデバイスやスピーカーと組み合わせることで、ゲームの楽しさが倍増します。
    • DVDがついにデスクトップに
      MPEG-2による高品質の映像、そして5.1チャネルのAC-3ドルビーサラウンド音響もフルサポート。数々のDVDムービータイトルを楽しむことができます。

○Windows 98の広告
Microsoft Windows 98 日本語版


○Windows 98 推奨動作環境チェック

「PC 98 システムデザインガイド」で規定されている、Windows 98、およびWindows 2000が快適に動作するハードウェアスペックの最低条件「Basic PC 98」を以下に示す。

CPU 200 MHz with Intel MMX technology
L2キャッシュ 256K 必須
RAM 32 MB
グラフィックス 800x600x16bit
ISA スロットは実装可; デバイス標準搭載は不可
PCI PCI 2.1; サブシステムとベンダーID
USB 1 ポート必須
IEEE 1394 推奨
Device Bay 推奨(※)

※デバイスベイは結局普及しなかった。こちらを参照。

○中古市場におけるWindows 98 リテール版の入手性。

Windows 98に限らず、オークションで出回るWindowsはほとんどがメーカーパソコンに付属していたOEM品であり、リテール品を入手するのは困難である。時間が経過した2012年現在ではなおさら困難になっている
おすすめはWindows 95のインストールディスク単体(OEM品でよい)とWindows 98のアップグレードパッケージを入手する方法だ。アップグレードパッケージは中古市場では単体インストールパッケージよりも入手しやすい。アップグレード版でインストールする場合はインストール時に旧バージョンのWindowsのインストールディスクが要求されるので、そこでWindows 95のインストールディスクを用いる。問題は別途起動ディスクを用意しなければならない点だが、様々なサイトで起動ディスクを作る方法が出ているので、それを参考に自作するとよい。

○FD版? CD-ROM版?

Windows 95のリテールの通常パッケージはフロッピーディスク版しかない。当時は機種毎にCDドライブのリアルモード用ドライバが異なり、Windowsに収録することができなかった。アップグレードパッケージにはCD-ROM版があったが、これを使ってインストールする場合は別途DOS環境とCD-ROMドライバを用意する必要があった。
Windows 98では汎用CD-ROMドライバ(oakcdrom.sys)によってCDからのインストールが容易になった。ただし新規インストールの場合はDOS環境を起動するためにフロッピーディスク媒体の「起動ディスク」が必要である。リテールパッケージは市販ではCD-ROM版のみが発売された。
一応Windows 98にもフロッピーディスク版が用意されており、パッケージ同梱の「Microsoft Windows 98 FD 購入クーポン」(有償)で申し込むことでフロッピーディスク媒体と交換することができた。

○Windows XP以降対応PCでWindows 98をインストール・使用するときの注意点

  • CPUが2.2GHz(2200MHz)以上だとWindowsが起動しない。
    →Win98SEには修正パッチが提供されている。
  • 512MB以上のメモリを搭載すると起動時にエラーが出ることがある。
    Windows 98関連Q&A+α [Win98 +5]
  • グラフィックアダプター(グラフィックボード)のドライバのOSサポート。
    →グラフィックアダプターが使えないとなると、Windowsでできることはかなり限られる。Win98は基本的にPCI Expressバスをサポートしていない。グラフィックボードを選ぶ場合はAGPまたはPCIのものから選ぶ。
  • IDEインターフェースのHDDの容量。
    →システム用の場合64GB以下、データ用の場合128GB以下のものを用意する。
  • SATA接続のHD/CDドライブは使えない場合がある。
  • SATAコントローラーがAHCIモードになっていると、HDD/CDドライブを認識できない。
    →BIOS設定メニューからSATAコントローラーの動作モードをIDE互換モードに設定する。
  • FDDを用意する。
    →FDDなしでWin98をインストールする方法もあるが、FDDがあれば正規の方法でインストールできるので簡単。
  • USB2.0機器を使用するにはデバイスドライバが必要。
    →USB2.0ホストコントローラーのデバイスドライバが必要。外付けUSB-HDDやUSBメモリを使用する場合はそのドライバもインストールする必要がある。

○Windows 98のインストールに起動ディスク(FD)は必要か?

  • Windows 3.1/95がインストールされており、アップグレードインストールする場合。
    → DOS用CDドライバが組み込んであれば、Windows上からインストールディスクのセットアッププログラムを実行するだけでよい。起動ディスクは不要。
  • 新規インストールかつリテール品の場合。
    → 起動ディスクが必要。
  • アップグレードパッケージで新規インストールする場合。
    → 起動ディスクとWindows 3.1/95のFDまたはCDが必要。FDの場合は要求されるディスクはランダムなので、一式必要。
  • 新規インストールかつOEM品の場合。
    → インストールディスクからブートできる場合がある。CDブートできるなら起動ディスクは不要。

○起動ディスクのファイルの一覧

Windows 98の起動ディスクのファイル一覧[Win98+7]


○Windows 98 Second Edition と Service Pack 1

Win98SE(Windows 98 Second Edition)は1999年に発売されたWindows 98の機能強化版。1999年7月30日に「Windows 98 SECOND EDITION アップデートCD」のCD-ROM送付サービスの申込受付が始まり、8月20日より順次発送された。また、同日に「Windows 98 サービスパック 1」のCD-ROM送付サービスの申込受付が始まった。
SP1(Service Pack 1)はそれまでに公開された修正モジュールのみを統合したアップデートプログラム。Win98SEにはSP1の内容が含まれている。SP1はWindows Updateや雑誌の付録CDなどで提供されたが、Win98SEはアップデートCDまたはリテールパッケージでの提供のみだった。
Win98(SP1)とWin98SEのサポートの差は大きく、例えばWin98ではDirectX 8.1までしか提供されなかったが、Win98SEではDirectX 9.0cまで提供された。

○Windows 98 Second Editionの概要
Windows 98 Second Edition Update

製品名 「Microsoft Windows 98 SECOND EDITION」日本語版
メーカー マイクロソフト株式会社
発売日 1999年9月10日(日本語版)、1999年5月5日(英語版)
パッケージ種類 通常パッケージ アップグレードパッケージ
推定小売価格 通常パッケージ: 24,800円
アカデミック通常パッケージ: 14,000円
アップグレードパッケージ: 13,800円
アカデミックアップグレードパッケージ: 7,100円
内容物 CD-ROM 1枚
フロッピーディスク 2枚(起動ディスク)
ファーストステップガイド
使用許諾契約書
オフィシャルユーザー登録書
お使いになる前に など
CD-ROM 1枚
ファーストステップガイド
使用許諾契約書
オフィシャルユーザー登録書
お使いになる前に など
備考 「Windows 98 SECOND EDITION アップデートCD」は送料込みで1,050円。

○Windows 98 サービスパック 1の修正内容
(参考元: http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/0730w98s.htm)

Windows 98 サービスパック 1 では、以下の問題点の修正が収録されています。

  • Internet Explorer 4.01 Service Pack 2
    Microsoft Internet Explorer 4.01 Service Pack 2 は、Internet Explorer 4.01 に多く寄せられた障害報告、および Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 リリース以降リリースされた、すべてのセキュリティ修正プログラムを含んでいます。
  • Outlook Express 4 西暦2000年問題
    送信日付の年を 2桁の数値で示す IMAP メール メッセージまたはニュース メッセージを受信したときに発生する可能性がある問題を解決します。
  • Windows 98の西暦2000年問題
    7月30日現在公開しているWindows 98の西暦2000年問題を修正しています。
  • IME 98 Service Release 1.1
  • アクティブ アクセシビリティ
    Microsoft アクティブ アクセシビリティ オプション使用時の配色に関する問題を解決します。
  • USB
    Q189591: スタンバイから復帰時にUSBデバイスが認識されない
    Q222600: バルク転送 URBが64バイトを越えて指定できる
  • ネットワーキング
    Q220586: プラグ アンド プレイ ネットワーク アダプタを使用しているコンピュータが見つからない
    Q178979: ネットワークによる確認を必要とするシステム ポリシーが機能しないことがある
  • その他の問題
    Q216641: 49.7 日後にコンピュータが応答しなくなる
    Q216565: スペインおよびイタリアのダイヤルアップ規則が新しくなったためにTAPIを更新する必要がある

○Windows 98 SECOND EDITIONで提供される主な新機能、追加ツール
(参考元: http://www.microsoft.com/japan/presspass/releases/0820w98s.htm)

Windows 98 SECOND EDITIONでは、インターネットとハードウェアのサポートに関して、多様な機能が新しく追加、あるいは強化されています。

  • Internet Explorer 5
    多くのユーザーより高い評価を得ているインターネット ブラウジング技術が、Web上でのパフォーマンス、有用性、および柔軟性を大幅に向上します。
  • NetMeeting 3
    Windowsベースのインターネット会議用ソフトウェアであるMicrosoft Windows NetMeetingの最新版を搭載しています。
  • DirectX 6.1
    高品質なテクスチャと臨場感溢れるサウンドによる、圧倒的に高品質なゲーム環境を実現するための、最新のマルチメディア テクノロジーを搭載しています。
  • Windows Media Player 6.2
    最新のストリーミング ファイルの再生に対応した、マルチメディア プレーヤーです。WAV、MIDI、AVI、MPEGの再生に加えて、Windows Media Format(ASFファイル)、MP3など最新のストリーミング 技術をサポートし、従来にない、高品質な動画と音声の再生を実現しています。
  • インターネット接続共有
    インターネット接続共有は、ホームネットワークにおける先進技術を統合したものであり、ユーザーは、単一のインターネット接続を共有することによって、ホームネットワーク上に接続している複数のパソコンから同時にインターネットにアクセスすることができます。ハードウェア サポートの強化: Universal Serial Bus(USB)、IEEE1394、ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)などの技術や、広帯域によるネットワーク接続などに対するサポートが改善され、さらに多種多様な機器との接続が可能となります。
  • Windows 98 サービスパック 1
    Windows 98 システムアップデート、西暦2000年問題に対するアップデートなど、公開済の問題点に対応します。なお、このWindows 98 サービスパック 1は、Windows 98 ユーザーを対象に、Windows Update サイトを通じて無償で提供されます。(インターネットへの接続料金は別途必要です)

○Windows 95、98、98 SE、Me の違いは?

 Windows 98関連Q&A+α [Win98 +5]

○関連ページ

[EOF]


Windows 98の起動ディスクのファイル一覧[Win98+7]

2012-12-02 00:10:05 | Win95/98-PC

Windows 98の起動ディスクの内容。

PC/AT互換機用のWindows 98とWindows 98 Second Editionの起動ディスクは2枚で構成されている。Windows 95とWindows Meは1枚。NEC PC-9800シリーズ用は1枚。

以下、ファイルの一覧は「Windows 98 移行ガイド」(現在は入手不可)より。

○Windows 98 起動ディスクのファイル一覧

PC/AT互換機用 起動ディスク1

ファイル 機能
Ank16.fnt フォントファイル
Ank19.fnt フォントファイル
Aspi2dos.sys リアルモード Adaptec CD-ROM ドライバ
Aspi4dos.sys リアルモード Adaptec CD-ROM ドライバ
Aspi8dos.sys リアルモード Adaptec CD-ROM ドライバ
Aspi8u2.sys リアルモード Adaptec CD-ROM ドライバ
Aspicd.sys リアルモード Adaptec CD-ROM ドライバ
Autoexec.bat 起動バッチファイル
Biling.sys バイリンガル機能提供用のドライバ
Btcdrom.sys Mylex/BusLogic CD-ROM ドライバ
Btdosm.sys Mylex/BusLogic CD-ROM ドライバ
Command.com コマンド インタープリタ
Config.sys デバイス ドライバ を読み込むファイル
Drvspace.bin Microsoft ドライブスペース圧縮ドライバ   
Ebd.cab ファイル抽出ユーティリティを含んだ CAB ファイル
Ebd.sys EBDを識別するファイル
Extract.exe EBD.CAB を展開するツール
Fdisk.exe ディスク パーティション ツール
Findramd.exe 起動時に RAM ドライブを見つけるユーティリティ
Flashpt.sys Mylex/BusLogic CD-ROM ドライバ
Himem.sys XMS メモリ マネージャ
Io.sys システム ブート ファイル
Jdisp.sys 日本語フォントを表示するためのドライバ
Jfont.sys 日本語フォントをロードし、管理するためのドライバ
Jkeyb.sys キーボードドライバ
Jkeybrd.sys キーボード定義用ドライバ
Kanji16.fnt フォントファイル
Msdos.sys 起動オプション情報 (パス名、マルチブート機能など)
Oakcdrom.sys ATAPI CD-ROM ドライブ用汎用デバイス ドライバ
Ramdrive.sys 起動中に RAM ドライブを作成するファイル
Readme.txt Readmeファイル
Setramd.bat RAM ドライブとして使用可能なドライブを検索するコマンド

PC/AT互換機用 起動ディスク2

ファイル 機能
Autoexec.bat 起動バッチファイル
Ebd.cab EBD用Cabファイル
Ebd.sys Ebdを認識するファイル

PC/AT互換機用 EBD.CABの内容(EBD.CABにあるファイルは起動ディスクの起動時にRAMドライブに展開される。)

ファイル 機能
Attrib.exe ファイルの属性を変更するコマンド
Chkdsk.exe 簡単なディスク ステータス ツール
Debug.exe デバッグ ユーティリティ
Edit.exe リアルモード テキスト エディタ
Ext.exe 新しいファイル抽出ユーティリティ
Format.com ディスク フォーマット ツール
Mscdex.exe MS-DOS 用 Microsoft CD-ROM ドライブ拡張ユーティリティ
Restart.com 再起動用ファイル
Scandisk.exe ディスク ステータス ツール
Scandisk.ini ディスク ステータス ツールの設定ファイル
Sys.com システムを転送し、ディスクが起動できるようにするコマンド

NEC PC-9800シリーズ用 起動ディスク

ファイル 機能
Autoexec.bat 起動バッチファイル
Command.com コマンド インタープリタ
Config.sys デバイス ドライバ を読み込むファイル
Diskinit.exe 固定ディスク初期化用のファイル
Drvspace.bin Microsoft ドライブスペース圧縮ドライバ   
Ebd.cab ファイル抽出ユーティリティを含んだ CAB ファイル
Extract.exe EBD.CAB を展開するツール
Fdisk.exe ディスク パーティション ツール
Findramd.exe 起動時に RAM ドライブを見つけるユーティリティ
Himem.sys XMS メモリ マネージャ
Io.sys システム ブート ファイル
Neccdb.sys NEC用CD-ROMドライバ
Neccdd.sys NEC用CD-ROMドライバ
Neccdj.sys NEC用CD-ROMドライバ
Neccdk.sys NEC用CD-ROMドライバ
Neccdm.sys NEC用CD-ROMドライバ
Ramdrive.sys 起動中に RAM ドライブを作成するファイル
Readme.txt Readmeファイル
Setramd.bat RAM ドライブとして使用可能なドライブを検索するコマンド

NEC PC-9800シリーズ用 EBD.CABの内容

ファイル 機能
Attrib.exe ファイルの属性を変更するコマンド
Chkdsk.exe 簡単なディスク ステータス ツール
Debug.exe デバッグ ユーティリティ
Edit.exe リアルモード テキスト エディタ
Ext.exe 新しいファイル抽出ユーティリティ
Format.com ディスク フォーマット ツール
Help.bat ヘルプ起動用ファイル
Mscdex.exe MS-DOS 用 Microsoft CD-ROM ドライブ拡張ユーティリティ
Restart.com 再起動用ファイル
Scandisk.exe ディスク ステータス ツール
Scandisk.ini ディスク ステータス ツールの設定ファイル
Sys.com システムを転送し、ディスクが起動できるようにするコマンド

USBメモリでWindows 98の起動ディスクを作る

2010-10-08 00:31:09 | Win95/98-PC

フロッピーディスクドライブ(FDD)はほとんどのメーカーが生産を終え、現在唯一フロッピーディスク(FD)を生産しているソニーも2011年3月で生産を打ち切ると宣言している。
FDDやFDが入手困難になるのも時間の問題なので、FDを一切使わずにしかもWindows XP(Vista, 7は未確認)上で起動ディスクを作る方法を紹介。

本来の起動ディスクの内容

Windows 98の起動ディスクのファイル一覧[Win98+7]

あれこれ作業が非常に面倒なので、起動ディスクイメージを自動で作成するツールを作りました。
下記リンクに置いてありますので詳しくはそちらを参照してください。(2011/12/06)


http://astra.digi2.jp/

以下、昔に書いたのをそのまま残しておきます。



○必要なもの、使用するソフト
・Win98のインストールメディア
→ 通常版、アップグレード版、98SEアップデート版のいずれもOK。ただしOEM版はどうなのか知らない。
・読み書き可能なUSBメモリ
→ 容量は16MBくらいあれば十分足りる。現在出回っているUSBメモリの最下位モデルでも4GBあるので余裕。
いっそのことWin98のインストールCDの内容を丸ごと詰めてもいいかもしれない。
・USB-HDDブートに対応するマザーボード(BIOS)
→ BIOS設定の起動順位の設定にUSB-HDDの項目があれば対応している。
・Virtual Floppy Drive(http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/indexj.html)(SourceForge)
仮想FDDマウントソフト。仮想的にFDDを作ってFDイメージファイルを読み書きするソフト。同じような機能を持ったソフトならこれでなくてもよい。
・UNetbootin (http://unetbootin.sourceforge.net/)
起動可能なイメージをUSBメモリなどに書き込める優れモノ。
実際にはイメージファイルのデータをそのままUSBメモリに書き込んでいるのではなく、仲介役となるブートローダーが存在してそのブートローダーがイメージファイルを読み込んで制御を渡している。

以下の作業はすべてWindows XP上で行っている。

○必要なファイルを集める
Windows 98のインストールCDから必要なファイルを集める。
Win98の起動ディスクは2枚あるが、これはIDEデバイスとSCSIデバイスの両方をサポートするためのドライバを含んでいるからである。
今回はSCSIデバイスを使わないという前提でSCSIデバイスドライバを省き、フロッピー1枚に収まるように起動ディスクを作ってみる。

*必要となるファイル

1998/06/12  20:01           285,178 EBD.CAB
1998/06/13  05:01            93,242 EXTRACT.EXE
1998/06/12  20:01            79,948 FDISK.EXE
1999/05/05  22:22             6,855 FINDRAMD.EXE
1998/06/12  20:01            36,647 HIMEM.SYS
1998/06/12  20:01           224,150 io.sys
1998/06/12  20:01            22,664 JDISP.SYS
1998/06/12  20:01            22,790 JFONT.SYS
1998/06/12  20:01            22,503 JKEYB.SYS
1998/06/12  20:01             1,494 JKEYBRD.SYS
1998/06/12  20:01           260,576 KANJI16.FNT
1998/06/12  20:01            41,302 OAKCDROM.SYS
1999/05/05  22:22            17,623 RAMDRIVE.SYS
1999/05/05  22:22             1,253 SETRAMD.BAT
1998/06/13  05:01            45,379 smartdrv.exe
1998/06/12  20:01             4,096 ANK16.FNT
1998/06/12  20:01             4,864 ANK19.FNT
1998/06/12  20:01             3,175 BILING.SYS
1998/06/12  20:01           118,164 COMMAND.COM


圧縮ファイルの1つ1つを探るのも酷なので、こちらの方のを参考にバッチファイルを作ってみた。

set FD_TEMP=C:\FD
set W98SETUP=E:\WIN98
mkdir %FD_TEMP%
cd %W98SETUP%
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab ebd.cab
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab command.com
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab winboot.sys
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab oakcdrom.sys ramdrive.sys setramd.ebd findramd.exe
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab himem.sys jfont.sys ank16.fnt ank19.fnt kanji16.fnt
extract /l %FD_TEMP% /a base5.cab jdisp.sys biling.sys jkeyb.sys jkeybrd.sys fdisk.exe
copy extract.exe %FD_TEMP%
copy smartdrv.exe %FD_TEMP%
cd %FD_TEMP%
ren winboot.sys io.sys
ren setramd.ebd setramd.bat


ここではCDドライブのセットアップファイルがあるフォルダーをE:\WIN98、コピー先をC:\FDとしている。
Windows Vista以降で実行する場合はC:\FDではなく他の書き込み可能な場所に変えておくこと。
フォルダーパスにスペースが含まれていると正しく処理できないので注意。
問題がなければ19個のファイルがコピーされるはず。

○config.sysとautoexec.batを作る
config.sys

FILES=30
BUFFERS=40
STACKS=9,256
DEVICE=himem.sys
DEVICEHIGH=biling.sys
DEVICEHIGH=jfont.sys /MSG=OFF
DEVICEHIGH=jdisp.sys /HS=LC
DEVICEHIGH=jkeyb.sys jkeybrd.sys
DEVICEHIGH=oakcdrom.sys /D:MSCD001
DEVICEHIGH=ramdrive.sys /E 8192
LASTDRIVE=Z
DOS=HIGH,UMB


autoexec.bat

@ECHO OFF
set EXPAND=YES
set DIRCMD=/O:N
set LglDrv=27 * 26 Z 25 Y 24 X 23 W 22 V 21 U 20 T 19 S 18 R 17 Q 16 P 15
set LglDrv=%LglDrv% O 14 N 13 M 12 L 11 K 10 J 9 I 8 H 7 G 6 F 5 E 4 D 3 C
cls
call setramd.bat %LglDrv%
set LglDrv=
mkdir=%RAMD%:\temp > NUL
set temp=%RAMD%:\temp
set tmp=%RAMD%:\temp
copy /B /Y command.com %RAMD%:\ > NUL
set comspec=%RAMD%:\command.com
path=%RAMD%:\;a:\;%CDROM%:\
copy /B /Y extract.exe %RAMD%:\ > NUL
%RAMD%:\extract /y /e /l %RAMD%: ebd.cab > NUL
echo 診断ツールが %RAMD% ドライブに読み込まれました。
echo.
lh %ramd%:\MSCDEX.EXE /D:MSCD001 /L:%CDROM%
smartdrv 2048
echo.
set CDROM=

これらのファイルをテキストエディタで作ったらC:\fdに入れる。
これにて準備完了。

○起動ディスクのディスクイメージを作る
1. 仮想FDマウントソフト「Virtual Floppy Drive」(http://chitchat.at.infoseek.co.jp/vmware/indexj.html) をダウンロード、解凍する。

2. Virtual Floppy Drive(以下VFD)を解凍したらその中のvfdwin.exeを実行。
ドライバをインストール、開始してドライブ文字を適当に割り当て、1.44MBのディスクイメージを作成。

3. エクスプローラからフロッピーディスクドライブ(VFDで作った仮想FDD)を右クリック→フォーマット。
「MS-DOSの起動ディスクを作成する」にチェックを入れてフォーマットを行う。

4. フォーマットが終わったらそのフロッピーディスクドライブを開いてmsdos.sys以外の全てのファイルを削除する。
(※msdos.sysはシステムファイル属性が付いているため通常はエクスプローラ上に表示されない。)

5. C:\fdにある全てのファイルをFDドライブに移す。

6. VFD上でイメージを保存、閉じる。

○ディスクイメージをUSBメモリに書き込む
7. USBメモリを接続する

8. Live USBドライブ作成ソフト「UNetbootin」(http://unetbootin.sourceforge.net/)をダウンロード、実行する。

9. 「Diskimage」にチェックを入れ先ほどのディスクイメージファイルを選択。
「Drive」でUSBメモリのドライブ文字を選んで「OK」をクリックすると書き込みが始まる。
USBメモリはFAT32フォーマットであれば必ずしも空である必要はないが、念のためにも重要なファイルは別の場所に移しておくことをお勧めする。


ブート時にCDドライブを認識できないとのエラーが出る場合、シリアルATA接続のCDドライブがAHCIモードになっている場合がある。
その際はBIOS設定などでIDE互換モードに変更してみる。

USBブート時はHDDよりもUSBメモリのほうが優先度が高いため、USBメモリのドライブがCドライブになってしまう。
なのでWindowsインストール時はSYSコマンドでインストール先のHDDパーティションにシステムを転送。
USBブートディスクの中身もすべてHDDに移してからUSBメモリを使わずにHDDから起動する。


Windows 98関連Q&A+α [Win98 +5]

2010-10-06 23:25:01 | Win95/98-PC

○+αやQ/Aなど

・Win9xはインストールディスクを要求することが多いので、インストールディスク内のWin98フォルダをHDDに丸ごとコピーしておくとよい。ディスクを要求されたときは、コピーしておいたフォルダをパスに指定すればおk。

・ウイルス対策ソフトは…
今、Win9x対応の現行セキュリティソフトはほとんどない(MSが2004年でサポート終了しているので当たり前だが。)
有名どころではWin2kのサポートすら切っているものもある。
ある程度有名なソフトの中では Avast があったが、 5.0 (2010年度バージョン)からサポート対象外となる。
なるべく外部とのデータのやり取りを制限してウイルスの進入を防ぐしかないだろう。

・どうしてもネットに繋ぐのであれば、
ファイアウォールソフトを入れ、IE以外のブラウザを使い、JavaScriptを無効にする。
ZoneAlarm が 6.1 まで Win98 対応で、ファイアウォール機能だけならフリーで使えるのでおすすめ。)
コントロールパネルのネットワーク で、共有関連の設定やコンポーネントを無効にする。
Process Explorer(v11.11以前)を使ってプロセスを監視する。
これでもまだ不安要素がたくさんありそうだ。
ZoneAlarm 日本語版

・無線LANを使いたい

Windowsで本格的に無線LANをサポートするようになったのはWinXP SP2からで、それまでは子機に付属する接続ツールを利用するのが当たり前だった。
Win98で無線LANを利用するには子機のメーカーが提供する接続ツールが必要。当然ドライバーもWin98に対応している必要がある。
Buffalo製子機であればエアナビゲーターライトを入手することでドライバー、接続ツールその他を一括でインストールできる。

・Windowsがフリーズして再起動をするときは Ctrl + Alt + Delete よりも電源ボタン長押しを使うべき
Windowsのセットアップの時にこんなメッセージがあったと思う。

・PS/2接続のマウスのホイールが使えない

→ ドライバの更新で「Microsoft PS/2 Port Mouse」にドライバを変えるとホイールを使えるようになる。

・ATA接続の内蔵HDDの137GB以降の範囲にアクセスしたい

→ 別記事で述べたとおり、Windows98そのものはブートセクタの制限による上限(2TB)までサポートしていると思われる。
ただし標準IDEドライバが48-bit LBAに対応していないため通常はHDDの先頭から137GB(128GiB)の範囲だけしかアクセスできず、それ以降のデータやドライブにアクセスできない。(※137GB超のHDDが全く扱えないというわけではない。例えば250GBのHDDであっても先頭から137GB分はWin98で使うことができ、残りの113GB分が使えない、ということ。)
これを克服するためには要は標準IDEドライバを使わない = 48bit LBAに対応する他のドライバを使用すればいい。

具体的な解決方法は、

  1. Windows 98に対応するPCI接続のインターフェースカードを増設する。
    → 最も簡単かつ安全で確実な方法。現在中古市場では安価にHDD I/Fカードが出回っており簡単に手に入る。あまり古いI/Fカードだと137GB上限(48-bit LBA未対応)が存在することがあるので注意。だいたい2002年前後が48-bit LBA対応か否かの境目。
  2. Intel Application Accelerator(IAA)を利用する。
    → 一部のIntel社製チップセット(8xx)のみで利用できるドライバ・ツール群。およそ01~04年のSocket 478搭載マザーボードが該当 (ただし02年初期までのマザーボードはBIOSが48-bit LBAに対応していないことがある。)
  3. 有志が作成した48-bit LBA対応パッチやドライバを利用する (リスク高、非推奨)
    http://www.48bitlba.com/win98.htm

なお、USB接続の外付けHDDやSCSI接続のHDDでは標準IDEドライバを使わないのでこの137GB制限はない。
無事137GBの壁を乗り越えたとしてもscandiskやdefragの不具合が残っているので、1パーティションあたり127GB以下の容量に区切って利用することをお勧めする。

・Windows上からUSB接続の外付けHDD(やUSBメモリ)を使いたい

→ OS標準では認識できず、メーカーサイトからWin9x用のドライバやツール等を入手する必要がある。98SE推奨。
Windows 95、98はサポートしていないことが多い。
またWin9xサポートはだいたい2004~2007年あたりが境目で、それより後の製品では98SEもサポートしていないことが多い。
一応有志によって汎用ドライバが作られている → http://www.technical-assistance.co.uk/kb/usbmsd98.php
くれぐれも自己責任で。
WindowsMeには2000やXP以降のWindowsと同様のOS標準で外付けHDDを自動認識する機能がある。

・USB 2.0には対応していないのか?

→ 98SEが標準で対応しているのはUSB 1.1相当までで、2.0に対応するにはそのUSBコントローラの専用ドライバが必要(マザーボードやチップセットのメーカーが提供するドライバを使用。)
もし内蔵USBのドライバーがWin98に対応してなくても、Win98に対応するPCIカードのUSB I/Fを増設しこれを利用する手がある。
USBハブはOS標準ドライバで自動で認識するため、ドライバは不要。

・セカンダリモニタを主ディスプレイにしたい

→一部のビデオカードではセカンダリモニタでDVI出力が可能なものがある。
これを主ディスプレイとして使うときはドライバの設定ツール(nViewなど)を使う。
画面のプロパティ→ 設定タブ の 詳細 → [グラフィックカードの名前 など] から設定できる。

・マルチコアCPU/マルチスレッドには対応しているのか?

→ 対応していないが、Windowsは問題なく動作する。マルチコアのCPU上で動作させても実際に使われるコアは1個だけ。
これはカーネルの仕様によるものなので、Win98というOSである以上どうにもならない。

・正しくシャットダウンしたのに次回起動時にスキャンディスクが実行されてしまう

http://support.microsoft.com/kb/273017/
Win98SE: http://download.microsoft.com/download/win98SE/Update/11956/W98/JA/273017JPN8.EXE

  日付          時刻     サイズ    ファイル名  オペレーティング システム 
---------------------------------------------------------------
  2000/09/21  16:10  186,438  Ifsmgr.vxd  Windows 98 Second Edition
  2000/09/21  17:01  185,910  Ifsmgr.vxd  Windows Me

・32GBを超えるIDEハードディスクでスキャンディスクの完全スキャンを実行するとエラーが発生する

http://support.microsoft.com/kb/243450
Win98/98SE: http://download.microsoft.com/download/win98se/update/5638-6151/w98/ja/243450jpn8.exe

・1GB以上のメモリは積めないの?

→Windows 98/Meはカーネルの仕様上1GB以上の物理メモリを割り当てることができないので、1GB以上のメモリを積んでいると起動できなくなることがある。
あらかじめ何らかの方法でsystem.iniを編集してメモリの使用量を1GB以下に制限しておくことで起動できるようになる。
また、512MB以上の物理メモリを搭載しているとメモリ容量に応じて確保されるvcacheがシステム領域の大半を使ってしまい動作に支障が出ることがある。(システム領域がわからない人はメモリマップドI/Oについて調べてみるとよい。32ビット版Windowsのメモリ3GBの壁を理解している人ならおわかりだと思うが。)

メモリ積みすぎによるエラーについての技術文書
*1.5GB以上のメモリを積むとWindowsが起動できなくなる
http://support.microsoft.com/kb/304943/en-us
*512MB以上のメモリを積むとアプリケーションが起動できなくなることがある
http://support.microsoft.com/kb/253912

☆これら2つの問題への対処法

WindowsフォルダにあるSystem.iniを開く。
Windowsを起動できない場合は起動ディスクから起動してeditコマンドを使う。
system.iniの[vcache]セクションに次の2文を追加
minfilecache=0
maxfilecache=65536
[386Enh]セクションに次の1文を追加
maxphyspage=40000

最初の2文はファイルキャッシュを最大64MBに設定している。これ以上キャッシュを増やしても無意味なので、これくらいの量が適当。
maxphyspage=40000 は使用するメモリを最大1GBに制限している。
使用する最大物理メモリ容量(maxphyspage)の指定例:http://support.microsoft.com/kb/181862
Win98/Meは大容量メモリを効率よく管理できないため物理メモリが多すぎてもパフォーマンスが落ちる、らしい。上の技術文書を参考に、もしくはmsconfigを利用して使用物理メモリをもっと小さい値に制限することをお勧めする。(多くても512MBに留めておく。それ以上増やしても実質無意味。)

○Windows 95、98、98 SE、Me の違いは?

- Windows 95

  • Win98以降に比べて動作全体(ウィンドウ描画など。)が遅い。
  • ハードウェアに対応するドライバがWin98に比べると断然少ない。
  • FAT32に対応していないため1パーティションあたりの容量がFAT16で使える最大容量(2GB)に制限される。
    よって当時2GB以上のHDDを搭載している機種はCドライブとDドライブに分けてあった。
  • マイナーバージョンが多数あり、古い順に無印版、OSR1(Service Pack 1相当)、OSR2、OSR2.1、OSR2.5などがある。特にOSR2は隠れてFAT32に対応しているなど無印版やOSR1より大きく改良が施されており、別OS扱いとなることもある。これらマイナーバージョンを判別する方法は、バージョン情報のビルド番号やシステムファイルの更新日付を調べるのが最も確実。Windowsをインストールせずに外観から判別するのは難しい。インストールCDの "Windows95" の文字に続いて "With USB Support" の文字があればOSR2以降。ディスク内円に "GENUINE MICROSOFT" というホログラムがあり、右側にある著作権表示の "Part No." が "X03" から始まる番号であればOSR2.5。
  • 2001年12月にサポート終了。
  • (OSR2に)対応するアプリケーションの最終バージョンは
    Adobe Reader - 5.0, DirectX - 8.0a, Flash Player - 7, IE - 5.5SP2, WMP - 7.1

- Windows 98

  • Win95と比べメモリを多く消費する分、動作が速くなった。FAT32、USB1.1、ACPI(電源スタンバイ)、マルチモニタ対応も大きな利点。
  • msconfig.exe、msinfo32.exeを追加、不正なシャットダウン後の自動スキャンディスク実行機能を追加。
  • MS UI Gothic搭載、クイック起動バーの追加、OSR2で既に追加されていたマイドキュメントフォルダの追加など。
  • メモリ増設やHDDの交換(容量UP)だけでWin95からアップグレード可能。
  • 今でもWin98に対応するハードウェアがそれなりにある。→最近はなくなりつつある。
  • ・対応する最終バージョンは
    Adobe Reader - 5.1, DirectX - 9.0c(Oct.2006), Flash Player - 9, IE - 6.0SP1, WMP - 7.1

- Windows 98 Service Pack 1

  • それまでに公開したWindows 98用修正モジュールのみを統合したアップデート。
  • IE 4.01 SP2やIME 98 SR1.1を収録。他にY2K問題の修正、USBやネットワークに関する問題の修正、49.7日間1度も再起動することなく稼動させるとハングアップする問題の修正など。
  • Win98SEがMicrosoftからのCD-ROM提供のみだったのに対し、こちらは雑誌の付録CDやWindows Updateによるダウンロード提供も行われた。

- Windows 98 Second Edition (通称Win98SE)

  • Windows 98 Service Pack 1とほぼ同時にリリースされる。
  • 当時は1,050円でMicrosoftからアップデートCDを取り寄せるか、店頭で製品版やアップグレード版パッケージを購入することで入手できた。ダウンロード提供は行われなかった。
  • あくまでWin98のアップデートリリースだが、Win98とは対応するハードウェア、ソフトウェアの数に差があり、もはや別モノ扱い。
    (Windows 98対応と書いてある場合は98SEでも使える可能性大。Windows 98SE対応と書いてある場合Windows 98で使える可能性小。)
  • 動作が安定したというが、今のところ実感なし。
  • DVD-ROM、IEEE1394、USBなどの各種ハードウェア対応の強化。
  • IE5.0、Windows Media Player 6.1、DirectX 6.1など付属ソフトの機能充実やバージョンアップ。
  • Windows 98、98SEともども2004年1月にサポート終了予定だったが、利用者が多かったため延期し、2006年7月にサポート終了。
  • 対応する最終バージョンは
    Adobe Reader - 6.0, DirectX - 9.0c(Oct.2006), Flash Player - 9, IE - 6.0SP1, WMP - 9

- Windows Millenium Edition(Windows Me) (通称ME)

  • マルチメディア関連の機能が充実。システムの復元機能。USB外付けHDDやUSBメモリをサポート。
  • Windowsで最も不安定なOSということで有名、らしい。
  • ハードウェア・ソフトウェアでのサポートはWin98SEと同等かそれ以下。
  • 2006年7月にサポート終了。
  • 対応する最終バージョンは
    Adobe Reader - 6.0, DirectX - 9.0c(Oct.2006), Flash Player - 9, IE - 6.0SP1, WMP - 9

なおWin9x,Me対象でWindows UpdateでリリースされたサービスパックはWindows 95 SP1とWindows 98 SP1のみ。
また Win95 SP1はOSR1、Win98 SP1としての更新はWin98 SEにも含まれている。

○更新履歴

  • 2011/11/23 体裁を整えただけ。
  • 2010/11/18 10,000文字云々言われたのでここに分離。

Win98/Me のマルチメディア関連を補強 [Win98 +3]

2010-10-02 00:26:21 | Win95/98-PC
2012年末にMicrosoftダウンロードセンターがリニューアルしたことにより、ここにあるリンクの大半はリンク切れになっています。また、IE6など一部のWindows 98向け公開ファイルがダウンロードできなくなっています。新たに内容を書き直したので、別館のWindows 98関連ソフトウェア倉庫を参照して下さい。(2013/04/06)

代表的なマルチメディア関連のソフトはほとんどが Win9x はもちろん、Windows 2000 も動作対象OSの枠から外れつつある。
旧バージョンを公開しているところも多いが、DLリンクを見つけるのがなかなか大変。
そういったものも含め、紹介していこうと思う。
最新バージョンは Win98(SE)/Meが動作環境に含まれる中で最新のものとする。ただし必ずしも最新版が安定するとは限らない。
(DL=ダウンロード、リンクは貼ってないのでアドレスをコピペして)


○Webブラウザ
・Internet Explorer
最新Ver.は 6.0 Service Pack 1
インストーラーに従ってダウンロード、インストールを行う。
現在もダウンロード可。
DL先: http://www.microsoft.com/japan/windows/ie/downloads/ie6sp1/default.mspx
スタンドアロンPCへのインストール方法: http://support.microsoft.com/kb/257249

・Firefox
最新Ver.は 2.0.0.20
Fireoxの初登場がすでにWin9xのサポートを終えた時期だったので、Win9x上での動作は安定しないかもしれない。
DL先: ftp://ftp.mozilla.org/pub/mozilla.org/firefox/releases/

・Opera

最新Ver.は不明。つい最近の Opera の開発ブログで 古いWindowsで動くこともウリ、というようなことが書いてあった。
実際、Win98SEにOpera 10.51を入れたが(FlashPlayerを入れなければ)、起動時の警告を除いて問題なかった。
この起動時の警告についてはここ→ http://my.opera.com/japanese/forums/topic.dml?id=236286
9.50のリリースノートにあるように、9.50以降をWin95で使うには WinSock 2.0 を導入する必要がある(98以降は標準で搭載されているので必要なし)
DL先: http://arc.opera.com/pub/opera/win/


○ブラウザ拡張(プラグイン)
・Flash Player
どんなソフトなのかは説明するまでもなく。Win98/Meでの最新Verは 9。Win95は 7。
DL先: http://kb2.adobe.com/jp/cps/228/228683.html

・Java ランタイム
最近ウェブでは見かけない。スタンドアロンで使うのが主流なのかな?どちらにせよ随所で使われているので必要になる時があるかも。
Win95は1.3系、Win98/Meは1.5系まで対応。
Win95: http://www.java.com/ja/download/help/win95.xml
Win98/Me: http://www.java.com/ja/download/windows98me_manual.jsp
開発環境その他の過去版: http://java.sun.com/products/archive/


○文書作成
・Microsoft Office
Win95はOffice 2000、Win98/MeはOffice XPまで対応している。
詳細 http://support.microsoft.com/kb/822129

・JustSystem 一太郎
Win95はVer.11まで、Win98/MeはVer.16(2006)まで対応。

・OpenOffice.org
Win95はVer.1.1.5、Win98/MeはVer.2.4.3まで対応。
DL先 http://archive.services.openoffice.org/pub/openoffice-archive/localized/ja/


○動画・音楽関連
ここでは余談だが、
再生ソフト(プレーヤー)は動画を再生しているわけではない。
動画データを画面で見られる形にしているのはデコーダー(コーデック)だ。
さらに両者の間に(WindowsのOSの一機能である) DirectShowがある。
テレビで例えるなら再生ソフトはリモコン、デコーダーは動画データを連続の静止画(コマ)と音声に分けて、人が理解しやすいようにする変換機。
DirectShow はリモコンの操作を受けて、様々な種類の変換機を使い分けて操る仲介者。

これは動画ファイルを再生する時のデータの流れ

四角がファイル、デコーダー、デバイス、で矢印がデータの流れ。

再生ソフトの新旧関係なく、デコーダーの有無で動画や音楽を再生できるかできないかが決まる。

普通なら各圧縮形式に対応したコーデックをそれぞれ入手しなければならないが、
便利なことに Combined Community Codec Pack というコーデックをまとめたものがある。
DL先: http://www.cccp-project.net/wiki/index.php?title=Main_Page
Win9x/Me 対応の旧バージョンは下のほうのNews Archive内にある。これさえあれば、MediaPlayer 6.4上であっても H.263 の動画や AAC 圧縮の音楽を再生できる。
要DirectX 9.0c

・Windows Media Player
Win95は6.4まで、Win98は7.1まで、Win98SEとWinMeは9.0までの対応。
ちなみにWMP 8.0はWindows Media Player for Windows XPとしてWinXP 無印のみに付属。
6.4 DL先: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=b7a3f087-b81d-4dbe-a792-e587676a1533&displayLang=ja
7.1 DL先: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=6ccfee89-3d4f-42ee-9239-0893b2c40a62&displayLang=ja
9.0 DL先: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=3b052492-b112-4198-ab21-382ed9c0c2cf&displayLang=ja

・SonicStage

Win98 SE/Meに対応する最終Ver.は4.2(現在ダウンロード不可。上の画像はたまたま手持ちのVAIOに付属してたSonicStageがVer.4.2だったのでこれをWin98SEに入れて起動してみたところ。)
4.3以後のバージョンではインストーラー起動時にOSチェックで弾かれる。
SonicStage 4.2以前で今もなおダウンロードで入手できるのはVer.1.5.53(http://vcl.vaio.sony.co.jp/download/PK-000288-01.html)
だがATRAC3plusは48/64kbpsのみ対応、対応するウォークマンは今ではさすがに古すぎて入手困難&価値がない。
というわけで全く使い物にならない。

中古でソフトウェアCD付きのウォークマンやVAIOを買ってSonicStageを入手する方法があるが、そこまでしてWin98に固執することでもないと思う。


ここからは真新しい情報なし。

○アプリケーション ランタイム
導入済みのランタイムを確認するには Runtime Detector がおすすめ。

ランタイム関係のファイル類はほとんどがSystemフォルダにコピーされ、システムの低速化・不安定化につながる。
Runtime Detector にあるランタイムのほとんどが未インストール状態だが、なくて困るのはDirectXとVBランタイムくらいだ。
必要なものだけをインストールしよう。Win98SEは DLL/COM リダイレクション をサポートしているので、システムへの影響を小さくするためにこれを利用する手もある。

・DirectX
Windows での3Dゲームで必ず必要になるランタイム。
一見 2D でも DirectX を利用していることがある(一部の動画コーデックもDX9を利用している。)

Webインストーラーでは DirectX 9.0c (June, 2004) までしかインストールされないが、
2006年10月版までサポートしている模様。
DirectX 9.0c (Oct, 2006)
ランタイム: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=013c0f78-3c9b-44dc-b8be-46783bcac3cb&displaylang=en
開発キット(SDK): http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=d625324c-59b4-4951-849e-640b508dc442&displaylang=en

DX9にこだわらないのであればDX8.1bに留めておくことをお勧めする。
ランタイム: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=63dafd1a-f9c9-4f35-89b0-261abc0e37a9
DX8関連の開発用ヘッダー、ライブラリなどはDX9 SDKに含まれているのでこれを利用する。DX8 SDKは現在入手不可。

DirectX 8.0 日本語ドキュメント (C/C++ 開発者用):
http://download.microsoft.com/download/win98/dx8Cdoc/8.0/W9X2KMe/JA/DX8JHelpC.exe

Windows 95はDirectX 8.0aまでのサポートとなっている。
ランタイム: http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=C55C9E71-94CB-4F70-80CC-D09E5ACD075B&displaylang=ja

・Visual Basic 6.0 ランタイム ライブラリ(VB6ランタイム)
Visual Basic 6.0 で作られたプログラムを動かす際に必要。最新のサービスパックは 6
特にフリーソフトで必要とするものが多い。
条件を満たしていれば配布は自由なので、いろんなところで公開されており、簡単に入手できる。
そのうちの一つ http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se188840.html
http://www.vector.co.jp/vpack/filearea/win/util/runtime/

MS公式 http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=7b9ba261-7a9c-43e7-9117-f673077ffb3c

・Visual C ランタイム
ランタイム本体は msvcr90.dll や msvcp90.dll など。
ファイル名の通り、Microsoft Visual C と C++ のランタイム。
90(9.0) はバージョンを表している(ただし、7.0は Visual C++ 2003、8.0は2005、9.0は2008に該当する。)

ほとんどのソフトでは必要な時にインストーラーが自動でインストールしてくれる。
しかし、フリーソフトでは稀に手動で入手、インストールする必要がある。
2003 のランタイムはVectorサイト、2005は下のリンクから入手できる。2008以降はWin98/Me、2010以降はWin2kがサポート対象外となった。

DLLファイル名 説明 入手先
msvcr70.dll ネイティブCランタイムライブラリ 現在MS公式では配布されていない。Vectorサイトなどから入手。
msvcp70.dll ネイティブC++ランタイムライブラリ
msvcm70.dll ネイティブ/マネージ混合アセンブリ用ライブラリ
msvcr80.dll ネイティブCランタイムライブラリ MS VC++ 2005再頒布可能パッケージ(32-bit版)
msvcp80.dll ネイティブC++ランタイムライブラリ
msvcm80.dll ネイティブ/マネージ混合アセンブリ用ライブラリ
msvcr90.dll ネイティブCランタイムライブラリ MS VC++ 2008再頒布可能パッケージ(32-bit版)
msvcp90.dll ネイティブC++ランタイムライブラリ
msvcm90.dll ネイティブ/マネージ混合アセンブリ用ライブラリ
msvcr100.dll ネイティブCランタイムライブラリ MS VC++ 2010再頒布可能パッケージ(32-bit版)
msvcp100.dll ネイティブC++ランタイムライブラリ




○更新
10/10/02 少し書き足した
10/09/05 DirectXの最終バージョンはJun.2006ではなくOct.2006。
10/03/23 作成


FDISKとHDD容量制限 [Win98 +4]

2010-10-01 19:29:10 | Win95/98-PC
FDISKの使い方については改めて書き直しました。こちらを参照。(2013/10/04)
HDDに基本MS-DOS領域を作成する [Win98 ++8]

文字数オーバーで1つの記事に収まらなかったのでここに移動。
OSに依存しない所もあるけどWindows 98対象ってことで。

参照元の記事 → http://blog.goo.ne.jp/limited_terra/e/3fbd4f49f1c70390d5bf0e372a3eca84


○Win98での制限について
HDDで扱える容量についてはいろんな問題が絡み合ってて複雑。
まず、マザーボード(チップセット、BIOS)側が原因の容量の壁、504MB、2.1GB、4.3GB、6.4GB、8.4GB、32GB、64GB、137GBなどがある。
48-bit LBA(Big-drive規格)が登場した2002年頃からのマザーボードでは137GBの壁を克服したものが出てきており、もちろん現行の製品ではこれらの制限はないが、Win98が主流だったころの製品ではこれらの壁が存在することがある。

次にOSやその付属アプリケーションが原因の壁。
Windows98およびFDISKそのものは おそらくFAT32の限界であるブートセクタの制限による上限(2TB)までサポートしていると思う。
ただし内蔵のHDD(ATA接続のHDD)は標準IDEドライバが48bit LBAに対応していないため通常はHDDの先頭から137GBの範囲だけしかアクセスできない。
さらに128GiB(137GB)以上の領域を処理できないツール(scandisk,defragなど)があるため、Cドライブ(1番目の基本領域)は127GiB以下にしたほうがよい。
(約500MB分はファイルテーブルとして使われるので128GiBからそれを差し引いて127GiB)

FDISKではバグによりHDDや領域のサイズ表示は最大で64GiBまでしかカウントされず、これを超えると0に戻る。
あくまでも表示上の問題であり、内部での操作は正しく行われている。修正パッチが配布されているので、もし心配であれば適用するとよい。
(ただし修正版では容量表示が99999MB(約97GiB)を超えると本来想定した表示スペースから桁があふれて、リストや結果表示が崩れたり一部の桁しか表示されなかったりする。)

この修正パッチでも直らないFDISK特有の制限(Windowsの制限ではない)があって、
・基本領域は1HDDにつき1つだけしか作成できない (ただし他のOSで作成した領域はカウント対象外。IBM PCの仕様では基本領域は4つまでOK。)
・作成できる領域の容量は最大で512GB (詳細)
・領域作成方法によっては作成できる容量はさらに限定される (詳細は後述)
・先に述べた通り、表示処理に問題があり、容量を表す数字の桁数によっては表示が崩れたり一部しか表示されないことがある。これは制限というよりはバグ?
(例えば160GB(152587MiB)のHDDの場合、ディスクの総容量は15258MBと表示される。あくまでも表示上の問題で、内部では正しく処理されている。)
これらの制限を受けないためにはWindows2000以降もしくはサードパーティ製のディスク管理ツールを利用する。
(Windows 2000、XP、Vista、7のディスク管理ツールを利用する場合、32GB以上の領域に対してはFAT32フォーマットができないので、フォーマットせずに領域を作ってからWindows98/Me上でFAT32フォーマットを行う。
なおWindows Vista SP1よりサポートされるexFATは従来のFATとの互換性はない。)

いろいろ語ったが、要は簡単かつ確実に使うのであればWin98インストール先パーティション(Cドライブ)は32GiBまでにする。
FDISKの不具合を把握しているなら127GiBまで使えばいいが、127GiB以上(以後)の領域を使うとなるといろんな制限や困難が付きまとう、ということ。

○元のFDISKと修正版FDISKの違い
149GiB(160GB)のATA接続の内蔵HDD(基本32248MiB、拡張120354MiBに区切ってある)領域情報を表示している。
・元のFDISK

・修正版FDISK




○FDISKの使い方(領域作成からFAT32フォーマットまで)
・起動ディスク1をセットしてPCの電源を入れる。
・FDが読み込まれ、まもなくStartup Menuが表示されるのでStart computer without CD-ROM support.を選びエンター。
表示されないのであればBIOSの起動デバイスの設定を確認してみる。
・キーボードのタイプ判定が出たら「半角/全角|漢字」キーを押す。
・しばらくしてディスク挿入の表示が出たら、起動ディスク2に入れ替える。
・コマンド入力待機状態になったら再び起動ディスク1に入れ替える。

☆A : 正規の方法 (参考)
・"fdisk"を実行。
・MS-DOS領域を作成 → 基本MS-DOS領域を作成
A-1 : HDDのすべての領域を基本領域として割り当てる場合
最大サイズを割り当て → アクティブに設定
※ディスクのチェックに数十分かかることがある。ひたすら待つのみ。
※この方法の場合は大容量HDDでも正しく領域が作成される。
A-2 : 作成する基本領域の容量を指定する場合
最大サイズを割り当て の画面で N キーを押してエンター。
数字もしくはパーセンテージで作成する領域の容量を指定できる。
※指定できる数字の最大値は99999、つまり作成できる領域は最大99999MBという制限がある。これは修正版でも同じ。
※ただしHDDの残りの空き容量と同じ数字を指定すると、残りの空き全てに対して領域を作成する (未修正版で確認。修正版は不明)
※99999MB制限を回避するにはHDD容量を100%とするパーセンテージで指定すればよい。
メイン画面に戻り、
アクティブな領域を設定→アクティブにしたい領域の数字を入力してエンター。
・fdisk を終了して再起動する
(リセットスイッチを押す。Alt+Ctrl+Delキー。電源ボタン長押しの後、再び入れる。など)
☆B : 裏技 (ディスクチェックをせずに領域を作成)
・"fdisk 1 /pri:xxx を実行する(=ディスク1にxxxMBの基本領域を作成)
※ただしxxxで指定できる数字の最大値は65535、つまり作成できる領域は最大65535MBという制限がある。これは修正版であっても同じ。
・HDDの容量の確認や領域のアクティブ設定、削除などの操作ではディスクチェックは発生しないので、普通のfdiskコマンドで行えばよい。

・再び起動ディスクから起動。
・"format c: /q"を実行。ボリュームラベルは"WIN98"など適当に。
※Windows9x/MeはCドライブ(最初にBIOSが認識するHDDの最初の基本領域)以外のドライブにはインストールできない。
64GB以上のドライブをフォーマットしようとするとこれまた容量表示がFDISK同様にオーバーフローしているが、内部では正しくフォーマットが行われる。
フォーマット完了時には正しい値が表示されるので、ここで容量があっているかどうか確認する。

これで一連の準備は終えたのでWin98のインストールに移ることになる。続きは元記事を参照のこと。



☆逆引きまとめ - 容量の壁、その原因となる箇所、説明
あくまでWin9xを対象としているのでWin9xでは使えないファイルシステム(ext*やNTFSなど)には触れない。

  BIOS INT13h ATA(IDE) 組合せ
シリンダ 1,024 65,536 1,024
ヘッド 256 16 16
セクタ 63 255 63
最大 約7.88GiB 約128GiB 約504MiB

・504MiB (528MB)
原因:BIOS
説明: ATA-1(IDE)規格(最大128GiB)とBIOS Int 13h(最大7.88GiB)のそれぞれのパラメータの最大値の小さい方の組み合わせによって生じる最大ディスク容量の壁。

補足:IDE(Intelligent Drive Electronics)は1985年にControl Data社、Compaq社、Western Digital社の共同開発によって誕生した。
このIDE規格ではHDDの読み書きする場所の指定方法としてCHS方式(Cylinder:16bit/Head:4bit/Sector:8bit の3つの値を用いる)を採用していた。
このCHS方式だと65536(16bit) x 16(4bit) x 255(8bit) x 512(Bytes/Sector) = 128GiBまで利用できるが、当時パソコン市場でデファクトスタンダードの地位を確立していたIBM PC/ATのBIOS INT 13h(BIOSによって提供されるディスクアクセス関数群)はCylinder:10bit/Head:16bit/Sector:6bitで指定せよ、という仕様になっていた。
このBIOSの仕様のみで計算すれば 1024 x 256 x 63 x 512 = 約7.88GiBまで利用できるが、これだとBIOSとインターフェースで指定値のビット数が噛み合っていない。
つまり指定値に何も変更を加えずにBIOSを通してHDDにアクセスするとなると、ビット数の小さい方の組合せで1024 x 16 x 63 x 512 = 約504MiBに制限されてしまうわけである。

1994年にWestern Digital社によってBIOS内でCHS変換を行うという手法が提唱され、とりあえずこの504MiB問題は解決する。
またそれと同時に新たなHDD読み書き場所の指定方法であるLBA方式およびLBA方式を利用するためのBIOS関数(Int 13h Extensions)が提唱され、LBA方式のインターフェース部分は1996年にATA-2規格に組み込まれ標準化された。

しかしここで注意すべきことは、BIOSレベルでは従来のBIOS Int 13hの仕様による最大7.88GiBの壁は残っていること。→Int 13h Extensionsを使うようにプログラムを改良する必要がある。
またインターフェースレベルでは従来のCHS方式のHDDと互換性を保つべく、LBAがCHSと同じ28ビットとなっていること(俗に言う28-bit LBA)
これが後に大きな問題となってくる。

・2GiB
原因:ファイルシステム
説明:FAT16で扱える最大パーティション容量。FAT32を扱えないWindows 95以前のOSでは当然システムパーティションも最大2GiBまでとなり、アプリケーションのインストールにひと苦労。

・8GB (正確には7.88GiB, 8.46GB)
原因:BIOS
説明:旧来のBIOS Int 13hを利用した場合に扱える最大ディスク容量。
これを解決すべくWestern DigitalとPhoenix Technologiesによって新たに64ビットまでのLBAをサポート可能なBIOS関数が追加された(俗に言うInt 13h Extensions)
BIOSレベルでは改善されたものの、IDEインターフェースの仕様による制限(128GiBや128PiBの壁)はまた別問題である。

・29.8GiB (32GB)
原因:OS(Windows 95の仕様)
説明:Windows 95で扱える最大ディスク領域。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/246818
※1つの項目としては取り上げないが、Award BIOSの不具合が原因の約32GBの壁も存在する。これはBIOSアップデートで解決可能。
またWindows 98では32GB超のATA接続のハードディスクでスキャンディスク(クラスタスキャン)をかけるとエラーが見つかる不具合がある。これについてはパッチを適用することで修正可能。
詳細は別記事「Windows 98関連Q&A+α」を参照。

・32GiB
原因:OS(Windows 2000以降のWindowsの仕様)
説明:Windows 2000以降においてFAT32形式のフォーマットができる最大パーティション容量。32GB超のパーティションは読み書きや削除のみ可能。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/314463

・64GiB
原因:ソフトウェア(fdiskのバグ)
説明:fdiskで表示されるディスクやパーティション容量の表示が64GiBごとにオーバーフローを起こし、数字が正しく表示されないことがある。
画面表示の処理にバグがあるのが原因であってfdisk内部では正しく処理できるため、厳密には壁とは言えないかもしれない。
下のリンクから修正版を入手できるが、前述の通り、これを使用すると今度は画面表示が崩れることがある。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/263044

・99,999MiB (97.7GiB)
原因:ソフトウェア(fdiskの仕様?)
説明:fdiskの数値(メガバイト)指定で作成できる最大パーティション容量。
5桁までしか入力できないので99,999MiBが最大となるが、数値をパーセンテージで指定することでこの壁は突破できる。

・128GiB (137GB)
原因:インターフェース、(BIOS)
説明:ATA-2(EIDE)規格で採用されている28-bit LBAで扱える最大ディスク容量。
2002年に登場したBigDrive規格およびATA-6(Ultra ATA/100)規格でLBAが48ビットに増やされ、ハードウェア側では137GBの壁をクリア。
しかし後述のとおり、ドライバが対応していないと48-bit LBAは利用できない。
Win9xにおいてはディスクの読み書きにBIOSを利用することがあり、BIOS側も48-bit LBAに対応している必要がある。
よく誤解があるが、48-bit LBAに対応していないからと言って160GBや250GBなどのHDDが全く使えないというわけではない。
137GB以後の領域にアクセスできないだけのこと。
なお、LBAをInt 13h Extensionsと同じ64ビットまで増やせなかったのは互換性およびパフォーマンスを保つため。

・128GiB (137GB)
原因:ソフトウェア(ドライバ)
説明:上に同じく。
Win9xの標準IDEドライバは48-bit LBAに対応しておらず、この137GBの壁が残っている。
解決方法は参照元記事を参照のこと。
Win2000 SP3、WinXP SP1から標準IDEドライバで48-bit LBAに対応している。

・128GiB(正確には127.53GiB)
原因:ソフトウェア(scandiskの仕様)
説明:scandiskを利用可能な最大パーティション容量。
≒Windows 98のシステムドライブ(Cドライブ)として使える最大容量。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/184006
ちなみにWindows付属のデフラグ機能も同様のエラーにより128GiB以上のドライブに対して使えなくなる。

・512GiB
原因:ソフトウェア(fdiskの仕様)
説明:fdiskで作成できる最大パーティション容量。
回避策としては他のパーティション操作ツールを利用するしかない。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/280737

・2TiB
原因:OS
説明:10-Bytes CDB(32-bit LBA)までしかサポートしないOSでの最大ディスク容量。
Win9xではSCSI規格に合わせてSCSIデバイスに対しては10-Bytes CDB(32-bit LBA)がサポートされておりSCSI接続のHDDでは137GB制限を受けないが、この制限はATA、SCSIの両方で受ける。
これはOSのドライバではなくカーネル部分(入出力処理)の仕様なのでどうにもならない。
ちなみに現在最新のWindowsやSCSI規格は16-Bytes CDB(64-bit LBA)や可変長CDBをサポートする。
詳細→ http://www.microsoft.com/japan/whdc/device/storage/LUN_SP1.mspx

・2TiB
原因:パーティションテーブル
説明:現在PC/AT互換機で最も使われているパーティションテーブル「マスターブートレコード(MBR)」で扱える最大ディスク容量。
Win9xはマスターブートレコードにしか対応していないため、これがWin9xで扱える最大ディスク容量、パーティション容量の決め手となる。
Win2000, XP(32-bit), Vista(32-bit),7(32-bit)も同様。
ただしWin2000、XP Professional等ではダイナミック ボリュームを利用することで2TB超えが可能。
もう1つの2TB超えの方法はUEFI規格のGUID Partition Tableを利用する。こちらはWindowsでは64ビット版のみの対応で、また起動ドライブとして使うにはBIOS側の対応も必要。

・2TiB
原因:ファイルシステム
説明:FAT32で扱える最大パーティション容量。
詳細→ http://support.microsoft.com/kb/154997
以上の三重の壁によりWin9xではディスク、パーティションともに2TiBが限界と言ったところだろうか。

・128PiB
原因:インターフェース
説明:旧来使われてきた28-bit LBAに代わって2002年に登場したATA-6(Ultra ATA/100)規格で採用されている48-bit LBAで扱える最大ディスク容量。
(2^48(48bit) - 1) x 512(Bytes/Sector) = 144115188075855360(Bytes) = 約128(PiB)