阿部隆の将棋は、感覚重視、方向性重視である。
「将棋って、こう指すモンだろう!」
「ここで、こう指せないとおかしい」
・・・というセリフが、この人の将棋の全てと言っていい。
嫌いじゃない。むしろ好き。調布将棋センター時代から、何回も教わったこと。
阿部は、こういう言い方を前面に押し出す。羽生世代の、読み重視とは違う。
阿部が講座の講師の頃、調布のニオイを発するのを見て、以来注目していた。
対局を見るのは、今回が初めてである。
第1図は中盤の難所。以下の進行となった。
第1図以下:▲2四歩△同歩▲3五歩△同銀▲6五歩△4六歩▲同歩△4一飛▲3六歩(第2図)
先手としては「後手の銀を中央に使わせなければ・・・」というのが、発想の第一段階。
だから、△3五同銀しかないタイミングで仕掛けたのだが、△4一飛の局面はどうもおかしい。
先手が望む6~9筋方面の戦いでなく、4~7筋辺りの戦いになっている。
それでも▲3六歩は、阿部らしいなぁ~と思ったんだけど・・・
第2図以下:△3六同銀▲5三角成△4六飛▲6四歩△6二歩▲5五歩△4九飛成▲5四馬△3九竜▲6八飛△4七銀成(第3図)
第2図の▲3六歩は、TVの解説にあったように、△3六同銀▲5三角成△4六飛▲5四馬を含みにしたものだが、これは直後に△4五銀~△5六銀があって論外。
本譜は、△3九竜がクリーンヒット!△4七銀成で△5七歩を見せられた局面は、後手勝勢である。
以下は順当に寄せられた。
第1図に戻って、どうもここでは先手自信ない。△5五歩に対抗する思わしい手が見当たらない。
感想戦では、第1図以前に動く、または、第1図で▲6五歩がまだしも・・・という結論だった。同感。
ところで、第2図の▲3六歩は、形勢悪化に拍車をかけたように思っている。
▲3六歩△同銀の交換を入れず、変化図のように進めばまだまだ難しいと思います。
新A級八段の船出としては、内容も結果も寂しいですが、順位戦では「将棋って、こう指すモンだろう!」を見せて、魅せて欲しい。きばれやー!
「将棋って、こう指すモンだろう!」
「ここで、こう指せないとおかしい」
・・・というセリフが、この人の将棋の全てと言っていい。
嫌いじゃない。むしろ好き。調布将棋センター時代から、何回も教わったこと。
阿部は、こういう言い方を前面に押し出す。羽生世代の、読み重視とは違う。
阿部が講座の講師の頃、調布のニオイを発するのを見て、以来注目していた。
対局を見るのは、今回が初めてである。
第1図は中盤の難所。以下の進行となった。
第1図以下:▲2四歩△同歩▲3五歩△同銀▲6五歩△4六歩▲同歩△4一飛▲3六歩(第2図)
先手としては「後手の銀を中央に使わせなければ・・・」というのが、発想の第一段階。
だから、△3五同銀しかないタイミングで仕掛けたのだが、△4一飛の局面はどうもおかしい。
先手が望む6~9筋方面の戦いでなく、4~7筋辺りの戦いになっている。
それでも▲3六歩は、阿部らしいなぁ~と思ったんだけど・・・
第2図以下:△3六同銀▲5三角成△4六飛▲6四歩△6二歩▲5五歩△4九飛成▲5四馬△3九竜▲6八飛△4七銀成(第3図)
第2図の▲3六歩は、TVの解説にあったように、△3六同銀▲5三角成△4六飛▲5四馬を含みにしたものだが、これは直後に△4五銀~△5六銀があって論外。
本譜は、△3九竜がクリーンヒット!△4七銀成で△5七歩を見せられた局面は、後手勝勢である。
以下は順当に寄せられた。
第1図に戻って、どうもここでは先手自信ない。△5五歩に対抗する思わしい手が見当たらない。
感想戦では、第1図以前に動く、または、第1図で▲6五歩がまだしも・・・という結論だった。同感。
ところで、第2図の▲3六歩は、形勢悪化に拍車をかけたように思っている。
▲3六歩△同銀の交換を入れず、変化図のように進めばまだまだ難しいと思います。
新A級八段の船出としては、内容も結果も寂しいですが、順位戦では「将棋って、こう指すモンだろう!」を見せて、魅せて欲しい。きばれやー!