最終話。
唯ちゃんの生存を確認するながれのメンバーたち。しかしいつ沈んでもおかしくないプリンセス号を前に、特急隊の到着を待つことしかできない。そんな中、潮が満ちてきて船を支えるのも限界になってきた。特急隊の到着まで10分かかり、このままでは船が沈み、唯ちゃんが危ないと感じた大輔。
ながれで救助することを決め、唯ちゃんは沈む直前のところで助かるが、下川は一緒に沈んでしまう。その後救助される下川だが、心配停止が10分あったとして意識不明の状態となった。
前回からの続きということで、唯ちゃんを救助するという緊迫したシーンから入る。
唯ちゃんをながれで救助するのかどうか、という苦しい判断に重きをおき、救助シーンから下川の重体への展開を早く持っていったのは良かったのではないかと思う。
海猿のドラマの大きな特徴に、海上保安庁前面協力下の緊迫感あるアクションシーンがあげられると思うが、このドラマの最大の魅力は潜水士を続ける上での悩みや喜びという心情や人とのつながりを描いているものだと思う。
今回の最終回はそれらに重点をおいて描いていたと思う。
下川の奇跡の蘇生は、先が読める展開で、ある意味ベタな展開と言えなくもないが、そこから潜水士の鉄則を持ち出し、大輔の環菜の母親へ自分の決意を伝えるというのに結びつく展開がうまい。
下川が潜水士を辞めるという決意には、潜水士の鉄則の重さと引き際を感じさせてもらえた。最後に矢吹と訓練用のプールで一緒に潜るという、下川の潜水士人生の締めくくり方も、胸にじんわりと響いてくるものがあった。
また、もと奥さんと娘さんのことも無事解決できたのは良かった。
環菜の母親の前での大輔の決意。
どういう説得の仕方をするのか楽しみしていたが、とてもいい言葉だったと思う。
自分は潜水士としての仕事をどう考えているのか、自分の人生の中での潜水士のポジションが決まっていることや環菜を大切に思う気持ちをきちんと示していた。
最後の廃船式。
ながれに配属になって、それまでの出会った人々や起こった出来事を考える大輔。
大輔が学んだことの多さと重さを感じさせ、それを乗り切った大輔の成長にちょっと感動してしまう。
またこの白の制服が、何ともながれのメンバーを際立たせてくれる。
恐るべし、制服効果!
そして最後の最後に環菜とのシーン。
大輔にとって戻ってくるべき場所は環菜なのだろう。
最後は、環菜との始まりを思わせるキス。う~ん、お見事。
見事な締めくくりを見せてくれたと言っていい最終回だったのではないだろうか。
54分というのが意外だったが、中途半端な感じはせずきちんと仕上がっていたと思う。
「最後の最後まで結末が読めない!」という展開も悪くないが、先が読めたとしてもきちんと細部まで描いて終わるという最終回は、じわりと感動させてもらい良かった。
****************************************
【総評】
初めは、正直期待していなかったドラマ。「映画→ドラマ→映画」という展開も、話題づくりのためだけのような気がしていい印象を思っていなかった。
しかしドラマの前に映画を観て、潜水士の描き方が丁寧で良かったのと、意外にも伊藤英明さんの好演に目がいってしまった。
ドラマに関しても、迫力のあるセットは勿論のこと、潜水士という仕事をきちんと描き、その仕事を選んだ人とその家族や恋人である周りの人の悩みや苦しみを丁寧に描いていた。
出演者の選択も、このドラマの魅力を引き立てた大きな要因だろう。
まず何と言っても、主演の仙崎大輔役の伊藤英明さん。彼がこんなに演技力のある俳優さんとは知らず、見直してしまった。
仙崎大輔という、普通の青年が潜水士という仕事を通して成長していく様子を演じている彼は、癖のある役をこなすより難しいだろうと思う。どこにでもいる普通の青年を演じる、これが一番難しい。しかも彼の演技が芝居がかってしまえば、このドラマは台無しだ。潜水士という役を演じながら、環菜との恋愛を考える青年の心の動きもうまくて、彼を起用したことは、このドラマの成功を支えているとしみじみ感じてしまう。
その相手役に、加藤あいさんを持ってきたのも正解。彼女の場合は昔から演技力があるなと感じていたので、特に驚くこともなく安心して観れた。
しかも彼女の場合はきれいさも加わって、絵的な仕上がりも申し分なかった。
脇もしっかり固めてきたな、という俳優さんたちばかり。後輩に佐藤隆太さん、最初のバディとして中村トオルさん、隊長として時任三郎さん。どの俳優さんも自分の役目をきちんと果たしており、申し分なし。
敢えて難点をあげるなら、池澤の死がちょっと納得いかなくもないが、最終回を終えて全体を観てみると、うまくまとめらている気もする。後、オープニングの文字は私的にはあまり好きではない。タイトルなら、新聞やHPで気をつけて回避できなくもないが、オープニングに持ってこられると否応なく先が読めて残念なこともあった。
B'zの主題歌もドラマに見事にマッチしており、ドラマの内容、出演者等、今期のドラマでも満足する出来だった。
唯ちゃんの生存を確認するながれのメンバーたち。しかしいつ沈んでもおかしくないプリンセス号を前に、特急隊の到着を待つことしかできない。そんな中、潮が満ちてきて船を支えるのも限界になってきた。特急隊の到着まで10分かかり、このままでは船が沈み、唯ちゃんが危ないと感じた大輔。
ながれで救助することを決め、唯ちゃんは沈む直前のところで助かるが、下川は一緒に沈んでしまう。その後救助される下川だが、心配停止が10分あったとして意識不明の状態となった。
前回からの続きということで、唯ちゃんを救助するという緊迫したシーンから入る。
唯ちゃんをながれで救助するのかどうか、という苦しい判断に重きをおき、救助シーンから下川の重体への展開を早く持っていったのは良かったのではないかと思う。
海猿のドラマの大きな特徴に、海上保安庁前面協力下の緊迫感あるアクションシーンがあげられると思うが、このドラマの最大の魅力は潜水士を続ける上での悩みや喜びという心情や人とのつながりを描いているものだと思う。
今回の最終回はそれらに重点をおいて描いていたと思う。
下川の奇跡の蘇生は、先が読める展開で、ある意味ベタな展開と言えなくもないが、そこから潜水士の鉄則を持ち出し、大輔の環菜の母親へ自分の決意を伝えるというのに結びつく展開がうまい。
下川が潜水士を辞めるという決意には、潜水士の鉄則の重さと引き際を感じさせてもらえた。最後に矢吹と訓練用のプールで一緒に潜るという、下川の潜水士人生の締めくくり方も、胸にじんわりと響いてくるものがあった。
また、もと奥さんと娘さんのことも無事解決できたのは良かった。
環菜の母親の前での大輔の決意。
どういう説得の仕方をするのか楽しみしていたが、とてもいい言葉だったと思う。
自分は潜水士としての仕事をどう考えているのか、自分の人生の中での潜水士のポジションが決まっていることや環菜を大切に思う気持ちをきちんと示していた。
最後の廃船式。
ながれに配属になって、それまでの出会った人々や起こった出来事を考える大輔。
大輔が学んだことの多さと重さを感じさせ、それを乗り切った大輔の成長にちょっと感動してしまう。
またこの白の制服が、何ともながれのメンバーを際立たせてくれる。
恐るべし、制服効果!
そして最後の最後に環菜とのシーン。
大輔にとって戻ってくるべき場所は環菜なのだろう。
最後は、環菜との始まりを思わせるキス。う~ん、お見事。
見事な締めくくりを見せてくれたと言っていい最終回だったのではないだろうか。
54分というのが意外だったが、中途半端な感じはせずきちんと仕上がっていたと思う。
「最後の最後まで結末が読めない!」という展開も悪くないが、先が読めたとしてもきちんと細部まで描いて終わるという最終回は、じわりと感動させてもらい良かった。
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【総評】
初めは、正直期待していなかったドラマ。「映画→ドラマ→映画」という展開も、話題づくりのためだけのような気がしていい印象を思っていなかった。
しかしドラマの前に映画を観て、潜水士の描き方が丁寧で良かったのと、意外にも伊藤英明さんの好演に目がいってしまった。
ドラマに関しても、迫力のあるセットは勿論のこと、潜水士という仕事をきちんと描き、その仕事を選んだ人とその家族や恋人である周りの人の悩みや苦しみを丁寧に描いていた。
出演者の選択も、このドラマの魅力を引き立てた大きな要因だろう。
まず何と言っても、主演の仙崎大輔役の伊藤英明さん。彼がこんなに演技力のある俳優さんとは知らず、見直してしまった。
仙崎大輔という、普通の青年が潜水士という仕事を通して成長していく様子を演じている彼は、癖のある役をこなすより難しいだろうと思う。どこにでもいる普通の青年を演じる、これが一番難しい。しかも彼の演技が芝居がかってしまえば、このドラマは台無しだ。潜水士という役を演じながら、環菜との恋愛を考える青年の心の動きもうまくて、彼を起用したことは、このドラマの成功を支えているとしみじみ感じてしまう。
その相手役に、加藤あいさんを持ってきたのも正解。彼女の場合は昔から演技力があるなと感じていたので、特に驚くこともなく安心して観れた。
しかも彼女の場合はきれいさも加わって、絵的な仕上がりも申し分なかった。
脇もしっかり固めてきたな、という俳優さんたちばかり。後輩に佐藤隆太さん、最初のバディとして中村トオルさん、隊長として時任三郎さん。どの俳優さんも自分の役目をきちんと果たしており、申し分なし。
敢えて難点をあげるなら、池澤の死がちょっと納得いかなくもないが、最終回を終えて全体を観てみると、うまくまとめらている気もする。後、オープニングの文字は私的にはあまり好きではない。タイトルなら、新聞やHPで気をつけて回避できなくもないが、オープニングに持ってこられると否応なく先が読めて残念なこともあった。
B'zの主題歌もドラマに見事にマッチしており、ドラマの内容、出演者等、今期のドラマでも満足する出来だった。
もしかしたらコメント重複してたらすいません
海猿終わってしまいましたね
『映画→ドラマ→映画』となると、だんだん
面白くなくなっていく傾向にありますが、海猿は
期待に答えてくれてるって感じですよね
次回映画『海猿2』楽しみですね
来年が待ち遠しいですね
目にやきついていて、そのへんが本物らしいドラマに
なったと思います。
オープニングの文字は・・プロジェクトXを彷彿とさせました。。
来年の5月6日から公開される映画版パート2もぜひ観に行きたいと思っています!!
おそらくThe Sea Monkeyさんかと思うのですが、(間違っていたらすみません!m(_ _)m)コメントありがとうございます!
映画楽しみですね~。
スケールも大きそうですし、どういう展開なのか期待したいと思います!
○honeyさん○
潜水士になるための訓練のシーンは、私も今でも覚えています。
こんなに大変なんだなぁと思いました。
潜水士になってからの展開がドラマでしたが、うまくつながっていて良かったですね。
>オープニングの文字は・・プロジェクトXを彷彿とさせました。。
はは(笑)本当ですね。意識したんでしょうかね?
○フェイク・ヒーローさん○
確かに、細かいところをあげれば、多々気になるところはありますねぇ。
ただ、終わってみて思い返してみると、全体的にうまくつながっている部分もあり良かったのでは?と思いました。
ドラマはドラマで締めくくってましたし、映画も期待したいと思います!
Unknownは私です。。。
わざわざ、お知らせ頂いてありがとうございます。
お手間を取らせました。
とりあえず、みんな無事でよかったです。
初めから最後まで感動させられました。
映画『海猿』、ドラマ『海猿』、そして、映画『海猿2』へと繋がっていきますけど、とても期待が出来ます。
絶対に見に行きたいと思います。
私も主役の二人いい演技だったとおもいます。特に加藤あいは見直しました。私もTBさせていただきます。
細かいところあげようとすると、ちょこちょこ気になるところも無きにしもあらずなのですが、全体的に満足度の高いドラマだったと思います。
映画→ドラマ→映画とつながっていますが、各自がきちんと締めくくってくれているのがいいですよね。
「海猿2」も楽しみです!
○TALK SHOWさん○
オープニング同様、タイトルも考えて欲しいですよねぇ。
「池澤死す!」って、それはないよ・・・って感じですよね。ここら辺は、もうすこし配慮が欲しかったです。
出演者は良かったですね。
特に主演2人。演技力があるので、観ていて恥ずかしいと思うシーンがなかったのが凄い。
映画のほうも楽しみです!
私も“意外にも伊藤英明さんが好演”ということで、
中盤からは安心して見られましたよ。
伊藤英明さんは以前坂口憲二さんと共に、
ドラマ「天体観測」に出演していたけど、
そこがある意味で二人のスタートラインだと思っていて、
どっちがリードしているかを現在も見ていたりします。
今は広く見れば、まだまだ「互角」ですね・・・。