『第二話』
再会を喜ぶべきなのかどうか・・・。
雪穂とは逢えなくなり、松浦と何かやばいことをしているにも関わらず逃げることも叶わない日常。亮司にとって父を殺してからの7年間は空虚なもののようだ。
毎日雪穂が乗っていないかどうか、電車を眺める亮司の姿は飼い主を探す子犬のような寂しさをまとっている。
亮司にとって彼の人生は11歳のときで終わり、そのまま時を止めているようだった。
前に進むことも、引き返すことも出来ない状態。何も望まず、何も求めず。
ただ彼の心残りは、雪穂に何も返してあげられないこと。
笹垣が7年前の事件の真相に近づきつつあり、菊池からは写真をネタに脅されたことに対して亮司が最初にあげた提案は、彼の雪穂に対する精一杯の感謝の気持ちであると同時に、彼が今の人生に対して何の未練もないことが伺える。
しかし、雪穂と再会したことで亮司はたった一つ人生の目標というべきものができてしまう。
『太陽の下、2人で手をつないで歩くこと』
大きな望みではないはずなのに、それを手に入れるためにまた罪を犯してしまう。
「どうしてこんなことばかりうまくいくんだよー。。」
自分の望みを手に入れるための代償の大きさを前に嘆く亮司の姿は切なくて堪らない。
それでも、自殺を考えたビルから朝日を見て、初めて覚悟を決め前に進む決心がついたような亮司。彼にとっての今の太陽は雪穂であることを思い出したのかもしれない。
一方雪穂は、7年間という時間を彼女なりに前しか見ず頑張ってきたようだ。
犯罪者の娘という肩書きによるいじめにあっても、笑顔で耐え続けてきたのは彼女にたった一つの望みがあったから。
『太陽の下、2人で手をつないで歩くこと』
何のために耐えてきたと思ってるの!、そう亮司に怒鳴る雪穂の姿は荒々しいのにどこかもろさを感じられ切ない。
雪穂にとって、彼女の気持ちを誰よりも理解してもらいたい相手、それが亮司なのだ。
他の誰からも理解されなくてもどうにか耐えることが出来る。例えそれが義母でも、親友であっても。本音を隠した笑顔の下に、雪穂の7年間の苦悩が見れた。
計画がうまく運んだのに、胸騒ぎを感じて亮司のもとに走っていく雪穂。
亮司が雪穂のもとに走る姿は多かったが、雪穂が走る姿は初めてのような気がする。
雪穂にとっても、亮司の存在がどんどん大きくなっている証拠だろう。
タイムマシーンがあったら過去に行く?未来に行く?
トイレで亮司が雪穂であることを確認するためでてきたこの言葉。
過去を選んだ亮司と未来を選んだ雪穂は、正にその通りの7年間だったようだ。
昔の会話で確認するところも、過去を選んだ亮司らしさが出ており、脚本の深さを感じた。
図書館で向かい合わせでお互いが本を読んでいる姿は、昔の2人のようで微笑ましい。
しかし、歳月が人を狂わすのか、欲が人を狂わすのか、2人が何か一つ手に入れようとする度に大きな代償が伴うようである。
それでもこの2人に、太陽の下、手をつないで歩ける日が来てもらいたいと願わずにはいられない。
前回のお見事な子役から引き継がれた、山田孝之くんと綾瀬はるかちゃん。
2人ともとても好演。山田くんは終始安定した実力を見せ、目が離せない状態だったし、はるかちゃんは強弱のつけ方がうまく、ふとした表情や感情の見せ方がお見事だったと思う。しっかりとした脚本のもと、2人の役者魂を見せられた気がした。
まだ二話にも関わらず、このドラマにどっぷりハマっている状態。
亮司と雪穂の未来に何があるのか、楽しみである。
【原作を含めた一言二言】
原作もドラマも、どちらも面白い作品なので、二つを含めた短い感想を下に載せました。
私のつぶやきみたいな軽い内容のものですが、原作を読まれていない方もいらっしゃると思うので、反転させないと見えないようにしました。
二話を観て原作と大きく違うと思うのは、やはり亮司かな。
原作の亮司は、もっとタフで将来を見据えた行動を取ってた。知識をつけるために難しい本を読んだり、自分の力で金儲けもする度胸もあった。
雪穂も亮司も、高校生のときはお互いの中で暗黙のルールみたいなものが存在して行動していたし。そういう意味では、亮司と雪穂は対等であり似た者同士っぽい。ドラマ版・亮司も悪くないけど、原作のようなタフな亮司が観たい気もする。
ひょっとしてこれから、そんな亮司に変化するのかな。山田くんなら原作のような冷酷な一面を持つ亮司を演じれる力量を持った俳優さん。タフで冷酷な山田くん。うん、悪くない。そうなってくると、更に楽しみだな。
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昨年、当ブログのブックマークを増やそうかと考え告知したところ多くの方から許可してもらい感謝しております。
あれからまた少し時間がたちましたので、新たに「うちのブログはリンクしてもらって構いませんよ。」という方がいらっしゃれば、この記事や他の記事にコメントなどを通して教えて頂けると助かります。
その際、ブログの紹介を簡単にする欄がありますので、ご希望の方は20字程度で書いて下さい。
本来はこちらから一人一人お願いするものかもしれませんが、時間の都合上こういう形をまた取らせてもらいました。
また、ブログの移転などがありアドレスが変更になられた方も教えて頂けましたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いします!

またすでに許可していただいた皆様、有難うございました。
早速リンクさせて頂きました。
再会を喜ぶべきなのかどうか・・・。
雪穂とは逢えなくなり、松浦と何かやばいことをしているにも関わらず逃げることも叶わない日常。亮司にとって父を殺してからの7年間は空虚なもののようだ。
毎日雪穂が乗っていないかどうか、電車を眺める亮司の姿は飼い主を探す子犬のような寂しさをまとっている。
亮司にとって彼の人生は11歳のときで終わり、そのまま時を止めているようだった。
前に進むことも、引き返すことも出来ない状態。何も望まず、何も求めず。
ただ彼の心残りは、雪穂に何も返してあげられないこと。
笹垣が7年前の事件の真相に近づきつつあり、菊池からは写真をネタに脅されたことに対して亮司が最初にあげた提案は、彼の雪穂に対する精一杯の感謝の気持ちであると同時に、彼が今の人生に対して何の未練もないことが伺える。
しかし、雪穂と再会したことで亮司はたった一つ人生の目標というべきものができてしまう。
『太陽の下、2人で手をつないで歩くこと』
大きな望みではないはずなのに、それを手に入れるためにまた罪を犯してしまう。
「どうしてこんなことばかりうまくいくんだよー。。」
自分の望みを手に入れるための代償の大きさを前に嘆く亮司の姿は切なくて堪らない。
それでも、自殺を考えたビルから朝日を見て、初めて覚悟を決め前に進む決心がついたような亮司。彼にとっての今の太陽は雪穂であることを思い出したのかもしれない。
一方雪穂は、7年間という時間を彼女なりに前しか見ず頑張ってきたようだ。
犯罪者の娘という肩書きによるいじめにあっても、笑顔で耐え続けてきたのは彼女にたった一つの望みがあったから。
『太陽の下、2人で手をつないで歩くこと』
何のために耐えてきたと思ってるの!、そう亮司に怒鳴る雪穂の姿は荒々しいのにどこかもろさを感じられ切ない。
雪穂にとって、彼女の気持ちを誰よりも理解してもらいたい相手、それが亮司なのだ。
他の誰からも理解されなくてもどうにか耐えることが出来る。例えそれが義母でも、親友であっても。本音を隠した笑顔の下に、雪穂の7年間の苦悩が見れた。
計画がうまく運んだのに、胸騒ぎを感じて亮司のもとに走っていく雪穂。
亮司が雪穂のもとに走る姿は多かったが、雪穂が走る姿は初めてのような気がする。
雪穂にとっても、亮司の存在がどんどん大きくなっている証拠だろう。
タイムマシーンがあったら過去に行く?未来に行く?
トイレで亮司が雪穂であることを確認するためでてきたこの言葉。
過去を選んだ亮司と未来を選んだ雪穂は、正にその通りの7年間だったようだ。
昔の会話で確認するところも、過去を選んだ亮司らしさが出ており、脚本の深さを感じた。
図書館で向かい合わせでお互いが本を読んでいる姿は、昔の2人のようで微笑ましい。
しかし、歳月が人を狂わすのか、欲が人を狂わすのか、2人が何か一つ手に入れようとする度に大きな代償が伴うようである。
それでもこの2人に、太陽の下、手をつないで歩ける日が来てもらいたいと願わずにはいられない。
前回のお見事な子役から引き継がれた、山田孝之くんと綾瀬はるかちゃん。
2人ともとても好演。山田くんは終始安定した実力を見せ、目が離せない状態だったし、はるかちゃんは強弱のつけ方がうまく、ふとした表情や感情の見せ方がお見事だったと思う。しっかりとした脚本のもと、2人の役者魂を見せられた気がした。
まだ二話にも関わらず、このドラマにどっぷりハマっている状態。
亮司と雪穂の未来に何があるのか、楽しみである。
【原作を含めた一言二言】
原作もドラマも、どちらも面白い作品なので、二つを含めた短い感想を下に載せました。
私のつぶやきみたいな軽い内容のものですが、原作を読まれていない方もいらっしゃると思うので、反転させないと見えないようにしました。
二話を観て原作と大きく違うと思うのは、やはり亮司かな。
原作の亮司は、もっとタフで将来を見据えた行動を取ってた。知識をつけるために難しい本を読んだり、自分の力で金儲けもする度胸もあった。
雪穂も亮司も、高校生のときはお互いの中で暗黙のルールみたいなものが存在して行動していたし。そういう意味では、亮司と雪穂は対等であり似た者同士っぽい。ドラマ版・亮司も悪くないけど、原作のようなタフな亮司が観たい気もする。
ひょっとしてこれから、そんな亮司に変化するのかな。山田くんなら原作のような冷酷な一面を持つ亮司を演じれる力量を持った俳優さん。タフで冷酷な山田くん。うん、悪くない。そうなってくると、更に楽しみだな。
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あれからまた少し時間がたちましたので、新たに「うちのブログはリンクしてもらって構いませんよ。」という方がいらっしゃれば、この記事や他の記事にコメントなどを通して教えて頂けると助かります。

本来はこちらから一人一人お願いするものかもしれませんが、時間の都合上こういう形をまた取らせてもらいました。

また、ブログの移転などがありアドレスが変更になられた方も教えて頂けましたら幸いです。どうぞ、よろしくお願いします!


またすでに許可していただいた皆様、有難うございました。
早速リンクさせて頂きました。
目だ原作は読んでいませんが(ドラマが終わってから読もうと我慢してます。)それゆえに、今後がとても気になります。
この二人もなかなかいいのではないでしょうか。
原作を含めた感想で、亮司については同感です。
私は1話をみてから読んだので、あれ?というかんじでした。
こんにちは。
このドラマ、先の展開が気になりますよね~。
原作を読んでいる私でも、来週が待ち遠しいです。
ドラマが終わってから読むとのこと。
原作は微妙~に違うので、ドラマを観終った後でも充分楽しめると思います!
○honeyさん○
こんにちは。
子役に続き、山田くんもはるかちゃんも好演ですね!
>原作を含めた感想で、亮司については同感です。
同じ意見で嬉しいです。
ドラマにはドラマの楽しさがあり、どうなるのかなぁと思っているのですが。。
これからの展開が楽しみです。
ちなみに、私ならタイムマシーンで過去に行きたいです
こんにちは。
ほんと、山田くんもはるかちゃんも好演でした。
「セカチュウ」のときとは違うキャラで、楽しんで観ています。
>ちなみに、私ならタイムマシーンで過去に行きたいです
そうですねぇ。。
私なら未来かなぁ。自分がどんなに長生きしても見れないであろう未来に行きたい気がします(笑)
原作では、最後も悲劇なんでしょうか?
救われない幕開けから、最後までどんよりだと、辛いですね。
ウソの上塗りは、もう始まりました。
そうだったのですか!!
うんうん、そういう山田クン見たいですっ!
今はどちらかというと二人の恋愛に重点を置いてる感じですね。
来週は壊れて行く綾瀬が見えてましたね・・・
リンクですが私のブックマークに勝手にさせていただいていました。よろしければお願いします。
7年の月日が経ち、見かけはすっかり変わってしまった二人でしたが、再会後のセリフ等で、本質は変わってないんだなぁと思うと嬉しくもあり、切なくもあり・・・
「タイムマシン」の答えなど、正反対の二人なのに何故か似ている二人。
罪人でありながら何故二人を応援してるのかと変な気になります
原作の亮司にも会いたい!今すぐにでも読み比べたくなっちゃいました!!!
二人が再会するシーンはとてもうれしかったです。
会ってはいけなかったかもしれませんが・・。
時効まで逃げ延びて欲しいと願ってやみません。
原作と違っても少しでも未来が見えるラストになればと思ってるのですが・・。