ポコアポコヤ

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「魚神」千早茜 感想

2009-03-18 | 小説・漫画他

娘が宇野亜喜良さんのイラストが好きで、この「魚神」宇野亜喜良さんの装丁の表紙と内容にも興味を持ったらしく図書館で借りて来て家にあったのを私も読んでみました♪

一言で言って「千と千尋の神隠し」のような舞台における耽美エロというか 「さくらん」をファンタジックにして上品にした感じ・・・、恒川光太郎さん作品の凄く色っぽいバージョンというか・・・。

なかなか面白かったですよ。主人公がスケキヨっていうのが どうしても犬神家の一族のスケキヨを連想してしまいますが、白亜にしてもスケキヨにしても覚えやすい名前で良かった

千早茜さんは小学1年生の途中から5年生までアフリカのザンビアに暮らしていたそうで、この作品からは直接そういうアフリカンなモノは感じなかったけれど、でも何かそれらの経験が密かにスパイスになっているのかも。今後も素晴らしい作品を作って欲しいし楽しみな作家さんです
そういや「アズールとアスマール」とか「キリクと魔女」を作ったミッシェル・オスロ監督も、幼少時代アフリカに住んでいたことで独特の世界を作っていますね。


千早茜×花村萬月の対談の記事(写真画像出所もここ)
千早茜さん、病院の受付をしながら出筆活動を行っているみたいです。


(内容・あらすじ)かつて一大遊郭が栄えた閉ざされた島。夢喰いの獏、雷魚などの伝説が残る島で本土を追われた人々は自治組織を作り、独自の文化を営んでいる。
捨て子の白亜とスケキヨは、この島で捨て子の姉弟として育った。
伝説の遊女の名を継ぐ姉・白亜とデンキを放つ弟・スケキヨ。
ふたりは互いのみを拠りどころに生きてきた。
スケキヨは、あるきっかけから薬学の知識を身につける。
しかし、その美貌ゆえ悪評高い裏華町に売られてしまう 。
離れ離れになり動揺したふたりは、ある夜、過ちを犯し仲違いしてしまう。
成長した白亜もまた廓へ売られ、やがて島随一の美しい遊女となる。
スケキヨのことが忘れられず、無感覚のまま身をひさぐ毎日。
彼女は遊郭の女郎や裏華町の男達を通じて徐々にスケキヨへと近づいて行くが彼の周囲には不穏な噂が漂っていた。

第21回小説すばる新人賞受賞作。

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4 コメント

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Unknown (エビノート)
2009-03-22 20:39:15
日本のようなそうでないような、無国籍な設定が良かったですね~。
スケキヨには、私も同じ発想をしてしまったのですが(笑)、いつの間にかそんなことも忘れて物語の中に入り込んでしまってました。
堪能しました~~。
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エビノートさん☆ (latifa)
2009-03-24 17:34:56
こんばんは~エビノートさん
スケキヨ、エビノートさんも、同じ人物を連想してしまいましたか
でも、スケキヨと白亜って名前が、とっても合っていたし、良かったですよね~。
また次回作も楽しみです
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Unknown (べる)
2010-02-02 01:23:47
こんばんは。こちらの方にもTBありがとうございました。
コメントの件、申し訳ありません^^;一時期不正TBやコメントがやたらに多かったので、ヤフーにログインしている人のみコメント可にしてあるのです。ヤフーのIDを持っている人なら誰でもコメント出来るのですが^^;
気を遣って頂いてすみません。コメントなしのTBだけでも大歓迎ですので、また何かの折にはお立ち寄り下さいませ^^
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べるさん☆ (latifa)
2010-02-03 11:59:12
いやいや、かえって何度もべるさんからコメント頂いてしまって、恐縮です・・。
そうなんですよね、以前やっぱりヤフーブログをされている方が、途中でスパムが多いってことで、ヤフーIDを持ってる方だけのみコメント出来る設定にやむをえずします・・・って事で、こちらからはもうお邪魔出来なくなってしまった事がありました。
せっかくべるさんちは、共感出来る記事が一杯あったのに、残念です。
でも、またこっそり読ませて頂いたり、TBだけでも飛ばさせて頂くので、よろしくお願いします。
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