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かなり残念!海峡を渡るバイオリンを読んで

2004-12-05 | 小説・漫画他

「海峡を渡るバイオリン」を、ドラマを見た後読みました。
本読んで、えっ?!違うーー!!特に山場が違うじゃないかー!!
ドラマは、かなりフィクションを入れてたんだな~と・・・

以前書いていたドラマ感想はこちら

(以下、原作本の内容を知りたくない方は読まないで下さい。
本は読まないけど、ドラマと原作では、どこが違うの?と知りたい方はどうぞ^^





ドラマとは逆に、しょうげんさんは子供の頃、イジメられっ子だった
そうなんですよ。その自分が一目置かれる様になり、自分に自信を
得る(後にバイオリン作成という夢につながるだろう)一つのきっかけ
が本の最初に書かれており、そこのシーンが凄く良かった為に
そこをドラマにして欲しかったなあ・・・・・・と思いました。

当時、木製で、ゴムで飛ぶプロペラ飛行機を作って、飛ぶ距離を競う
というのが子供達の間で人気だったそうなんですよ。
しょうげんさんは、色々考えた末、お母さんが衣服に入れていた
「白いゴム」に目をつけ、それを木の飛行機のゴム部分に取り付けました。
みんなは、それを見てあざ笑うんですが、実際飛ばしてみると誰よりも
遠い距離をその飛行機は飛ぶ・・・ 
そんな良いシーンなんです。


そして、日本人教師相川先生(オダギリ ジョー)が、しょうげんの家に
居候する様になってから、イジメられなくなったと言います。
当時、学校の先生という存在は、とても強いものだったからだそうです。

本の中でとても印象に残る良い話があったので、そこを。
しょうげんが中学校くらいの時、参考書というものがとても貴重な
時代だったそうです。しょうげんは、ある時、英文法という参考書が
目に留まり、欲しくなるのですが、今のお金に換算すると1冊3万円
もしたそうなんです。
それでも、お母さんは、しょうげんの為に、3万×4冊=12万円分の
お米をこっそり自分の家の蔵から渡してやるんです・・・
参考書を手に入れたしょうげんは、その本を全て、書き写して、
大きい農家のお友達に、そっくり売るんです。(12万円分のお米で
払ってもらって、そのお米を、そっと自分の家の蔵に戻したわけです)


この様に、しょうげんは、とても頭が良く、英語が得意だったそうで、
日本に来た後、英語が上手だという事で通訳をしたり、
人力自転車タクシー屋さんの時にも、「jin」というアメリカ人達が
一発で覚えられる愛称を持っていたのも幸いし、ごひいきにされました。

しょうげん(草薙剛)と、南伊子(菅野美穂)
ドラマでは、唐突に結婚させてください!と言った様に見えましたが
実は2人は、こっそり文通を続け交流を深めていたそうなんですよ。

それと、ドラマでは妻が子供2人を育てながら、山の中の家で
苦労するシーンが山場になっていましたが、
実はあれは違うんですよ!!!!!!
実際は、2人は子供が出来る前に、東京に引っ越され、
引っ越した後に子供さんが出来ているんです。
それじゃあ、あの嵐の中の一件や、子供の病気の一件は
一体??????


ショウゲンの父には、ショウゲンの母以外にも、3番目の妻が
いて、ショウゲンの母と再婚する前の第一夫人には、3人の息子、
3番目の妻には3人の子供がいたそうで、TOTAL兄弟が9人も
いたそうなんです。
  その中の一人が、後にショウゲンを密告し、ショウゲンは「無実」の罪で
しょっぴかれて、拷問受けるというひどい目にあっているんです・・・

ショウゲンが1970年頃に韓国に里帰りした頃は政情が不安定で
「北のスパイを通報してくれた者には、今の価格で約3000万円
を与える」という時代だったそうなんです。それでショウゲンの腹違いの
兄はそんな有りもしない密告をしたかもしれないそうです。
当時は、そういった事が(日本から里帰りして来た親戚を密告する
という痛ましいこと)結構あったそうなんですよ・・・
その時の拷問や、追いつめられて死ぬかもしれないと言った恐怖感が
トラウマになって、その後もショウゲンを悩ましたそうです。
そして、この時の経験が、バイオリン作りが180度違うものになった
そうです。

ショウゲンさんは25年ぶりに韓国に帰れた後も、何度か韓国に
行く事が出来たそうですし、お母さまも、1970年、72年と2回
日本に呼ぶ事も出来たそうなんですよ^^

ちょっと本を読み終わってから、ドラマを振り返ると、
う~~~ん。ちょっとなあ・・・・・・・・・と、あのドラマへの自分の
中での評価が、かなり下がってしまいました。
私が制作者なら、最初のシーンで、イジメられっ子だった少年が
工夫して作った木のプロペラ飛行機が、誰よりも一番遠くに
空高く飛んで行く。他の子供らが「お~」と、尊敬の目で見る
その場面を必ず冒頭に入れたかったです 
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2 コメント

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原作 (サク)
2004-12-05 16:08:54
やはり原作(オリジナル)にはドラマも映画もかなわないですよね。

「バトルロワイヤル」も映画や漫画よりも原作の小説のほうがおもしろかったし・・・。

原作を超えるのは並大抵のことじゃないんでしょうね・・。

といことは「NANA」もどうなることやら。
返信する
こんばんはー^^ (latifa)
2004-12-05 19:49:28
サクさん

>やはり原作(オリジナル)にはドラマも映画もかなわないですよね

それ言えてるわー。

バトルロワイヤルは私見た事無いんですよ。すごそうですよね。

NANA、私の回りでは、ちょっとなんかイメージ違うよねーって。

難しいですよね、原作のファンだった人を満足させられる実写版作るのって・・・
返信する

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