LAPISの彦左衛門日記

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4月LAPIS通信 巻頭言

2014-04-14 14:37:12 | LAPIS通信・巻頭言

4月度 LAPIS通信


ご進級・ご入学、おめでとうございます

 

 ご進級・ご入学、おめでとうごいます。
 当たり前のように進級する。当たり前のように入学する。
 なんとありがたいことなのでしょうか。

 「ありがたい」とは「有り難い」
 「有ることが難しい」「なかなかない」ことです。
 あの震災以降、「当たり前」のことを「有り難い」と思える人が非常に多くなってきた気がします。ありがたいことです。

 ありがたいと思えれば幸せを感じられます。たくさんの幸せを感じるために、日本人がDNAとして本来持ってきた、この「ありがたい」という感覚、同じように「おかげさま」という周りに感謝する感性。この感性を磨き上げることができたなら、本当にありがたいことです。

 そのためには、今あることを暗くとらえるのではなく、すべて明るく前向きに、プラス思考でとらえる。そのようにとらえられるようにするためには、周りにいる大人(先生=先に生きている人)が、楽しく、明るく、前向きに、プラス思考で行動している。それを後輩たちが真似る。
  これで行けるのではないかと考えます。

 今年も卒業した中3生が、入れ替わり立ち替わり、毎日のように笑顔で教室に顔を出してくれます。入試に中学生活にそれぞれ立ち向かっていた卒業生の晴れ晴れしい姿を見られることに、とても感謝しています。

 ここ3年、子どもたちやスタッフに一生懸命伝えている言葉があります。
 「努力して成功すると幸せが舞い込むのではない。」 そう、成功すると幸せが舞い込むのではないのです。これは脳科学の研究でも、証明されたそうです。
 「毎日を、そして、今この生きている瞬間を、幸せに思うと成功が舞い込んでく る」のだそうです。
  多くのことわざや、相田みつをさんの心に響く言葉など
 そう言えば、「今このときを大切に」と伝えてくれている気がします。

 まずは、今このとき、この瞬間に全力を尽くす。今このときの感情を味わい尽くす。今このときに真正面に向き合う。そして感謝し、喜ぶ。
 そんなことが毎日をすばらしい日々にしてくれる気がします。

 子どもたちにも、「今日、学校に行けたこと、部活動を一生懸命やれたこと、塾に来られたこと、塾のクラスのみんなと一緒にいられること、楽しく授業を受け、身につくためにいっしょうけんめいトレーニングできること、それを楽しく、ありがたくやり続けると「成功」が自分の中に入り込んでくるよ。」と伝えています。


今年も。。。
 卒業した中3生が入試前日に書いてくれた作文を2つをご紹介します。

 

「LAPISでの思い出、明日そして将来の自分へ。また後輩たちへ」


 ★・・自分を信じて・・★

  入試直前で不安やあせる気持ちを内心感じている。年が明けて新しい年が来たと思っていた1月も本当にあっという間にすぎてしまった。時の流れをとても速く感じる。
  私は中学1年生からLAPISに入った。最初は今までぜんぜん勉強していなかったので、分からないことばかりだった。だから、周りの人に追いつこうと一生懸命勉強した。 初めての定期テストは結果が良くなくて、とてもショックだった。だから、もっと必死に勉強した。そして、次のテストで前回より上げることができた。そのときの喜びは忘れられない。また、家族が喜んでくれたことも。そして、また頑張ろうと思えた。今までそうやって頑張ってこれた。

  前期入試、模擬テストの判定を見ても厳しいと感じている。どこかで逃げたい自分がいる。でも、それでもあきらめずに勉強してきた自分がいる。あの中1のころのような喜びをもう一度味わいたい。そして、家族に喜んでもらいたい。
  落ち着いて自分を信じて頑張れ。

 ★・・LAPISでの自分・・★

  LAPISに入るまでは、定期テストがあるたびに、毎回同じように、頑張って勉強した。頑張っていると思っていた。でも、LAPISに入ったら、自分がまだ、全然頑張れていなかった事に気が付いた。それから自分なりに考えて、3年の中間の時に目標を立てた。「毎日ラピスに行く。」授業がない日も、 休まず自習館に行くように心がけた。夢中になって勉強した。一直線だった定期テストのグラフは、ぐーんと右に上がった。すごく嬉しかった。初めて、勉強が楽しいと思えた。LAPISに入って良かったと思えた。
  そうして気がつくと、公立前期入試4日前になっていた。もっと頑張っておけば良かったと思う瞬間は何度もある。でも、もう今更考えてもしょうがない事だ。大丈夫、今まで頑張ってきたから、と自分に言い聞かせる。あとはやるだけ、頑張れ!自分。

 

 卒業生一人ひとりの作文を読むとさまざまなことが頭をよぎります。
みんなひとりひとり本当によくがんばってくれました。この卒業生たちがLAPISに通ってくれ、この生徒たちに出会えたことを深く感謝します。

 加えて、夜、心配があるにもにもかかわらずLAPISにお子さまを通わせてくださっている親御さまにも深く感謝いたします。

 ありがとうございます。

 
 LAPISの使命は「授かった命を人の幸せのために使う人間の育成」です。自分たちがそのミッションにかなうように研鑽し、すべての人が幸せになる社会を作ろうとする人間の育成に精進してまいります。

 今年も新入生30名余りを迎えてのスタートとなりました。当塾をご紹介くださいまして本当にありがとうございます。生徒全員の成績を伸ばし、前向きに成長させるために精一杯やってまいります。

 そのために我々スタッフは、生徒たちを笑顔で温かく迎え、元気を与え、わかりやすく授業をし、知識が身につくまで面倒をみ、喜ばせて帰すように努力いたします。
 今年度も、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

 追記
 今年の卒業生には、県立船橋高校、東葛飾高校入学者がいません。LAPIS鎌ヶ谷を設立して以来、初めてのことです。

 しかし、今年の卒業生は、とてもがんばってくれたのです。年度当初から、そんなに成績が良いわけではなく、またなかなか素直になれずに前向きになれない生徒が例年より多く、今年はどうなってしまうのだろうと大きな不安がありました。それが、LAPISには例年数多い前向きな生徒たちが他の多くの生徒を引っ張ってくれて、夏合宿を過ぎたあとの前向きな姿勢、成績の伸びは大きいものとなりました。その結果を見てほんとうに嬉しかったことが思い出されます。

 大きく伸びはしたものの、残念ながら、公立の後期入試で県立船橋高校、東葛飾高校を受験できる生徒は一人もいなかったのが事実です。つまり、受験者0名でした。

 大きく伸びて嬉しい面もありますが、自分の母校に生徒を入学させられなかった悔しさも大きい年度末でした。

 この思いを踏まえ、さらに生徒の成績を伸ばすべく、今年度からは以下の5つの取り組みを行ってまいります。

 1.英検準2級(高1程度)、2級(高校卒業程度)の早期合格。
高校受験だけではなく、将来の日本を担う人財育成のために、小学生のうちに英検3級や準2級に合格させるように「児童英語研究所」様のお力を借りて英語教育の充実を図っています。小学生英語の教材に「トーキングトレーナー」を導入しています。中学生には教科書の「速聴教材」や新しく「英検週間」の開設で英検準2級、2級の合格を促進します。

 2.中学生に1~2ヶ月に1回、「英語教科書マスターの日」を新設し、英語の教科書の暗記を今まで以上に促進します。

 3.「賢さ」は「語彙量」「思考能力(=踏ん張って自分の頭で考えようとする力)」です。脳の柔らかい低学年のうち(「つ」がつく年齢=ひとつ~ここのつ)は語彙が飛躍的に増える時期です。この時期に語彙を増やし、思考能力を高めるために「能力開発」の授業を導入します。(年長さん~小3生まで)

 4.普段の授業をさらに「わかりやすく」「おもしろく」「力付く」授業にします。
   今までの授業にさらに磨きをかけます。できるまで徹底して反復させるための確認テストの充実。伸びるための学習方法指導、ノート指導など、いままでのLAPISのきめ細かさをさらにバージョンアップさせます。つまり、当たり前のこともっと当たり前に深く行います。

 5.前向きな場づくりの徹底。心が前向きにならなければ能力は全く向上しません。
   そこで、授業中の姿勢や整理整頓の指導をはじめ、心を前向きにさせるスタッフの笑顔や教育コーチング、また、小学生には論語などの素読、中学生には道徳の時間の新設など、LAPISの良さをさらに充実させます。
   そのためのスタッフ研修を充実させます。

 6.5つと言っておきながら6つ目になりました。
  「お母さま(おうちの方)」をもっともっと支えます。


素敵な言葉に出会いました。
以下、相田みつをさんの詩を引用させていただきます。

観音さまの心を                           

赤ん坊の泣き声を聞いただけで
母親には赤ん坊の気持ちがわかる
そのときの母親は
子供にとっては観音さまだから

母親は子供の気持ちになりきるから
子供の訴えがよくわかる
母親は子供の声を
ただ耳で聞いているのではない
子供の声を
全身で観ているのだ
母親は子供の声を観るから
子供の観音さまだ

子供の気持ちがよくわかり
観音さまだった母親が
子供が大きくなるにつれて
子供の気持ちがわからなくなる
観音さまでは
なくなってしまうからだ
なぜ……?

他人の子との比べっこ
そんとく、勝ち負け、競争心
教育投資なんていう
そろばん勘定が
母親の心を汚染してしまうからだ

世のお母さん方よ
そんとく離れた観音さまの心を
再び取り戻して欲しい
人間の作ったいまの価値観を
根底から
変えることのできるのは
いままで観音さまだったお母さん
あなた自身です

あなたにとって
一番大事な子供が
そんとく勝ち負けの
競争に疲れて
ある日突然
ビルの屋上などから
飛びおりないうちに――

飛びおりてからでは
おそいんです

 

再度になりますが、もっと良くなるLAPISを、今年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。