"続”教えて!家計簿せんせい(リビングひろしま) 

教えて!家計簿せんせい(リビングひろしま)で、家計の問題点をズバリ!・・・もっと深く知りたい方に教えちゃいます。

“続”教えて!家計簿せんせい vol.9

2012-07-13 12:04:09 | 40代
家計診断や理想家計割合に興味がある方
解決!家計簿せんせい

具体的に家計簿や家計について相談したい方
個人向けサービス マネーの困った!をFPが解決します!

続き・・・・・
できれば、「大学まで国公立で行って欲しい・・・」と、思うのが多くの親の願いです。
しかし、現実はそう甘くはありません。公立高校へ進学するのか、私立高校へ進学するのかで家計への影響は大きく変わってきます。

小・中学校受験は、いわば親の受験ですが、高校からは子ども自身の希望が進路にも入ってきます。
また、学力や部活、生活態度も関係してくることから、親の思い通りにならないことも多いでしょう。

ところで、これから子どもさんの教育費の準備を考えている方は下の表をご覧ください。
進路が変わることで、そのくらい家計への影響があるのか検討をつけてください。

まずは、小学校から高校までの、公立・私立別の月額教育費です。
なるほど、公立学校に比べて私立の教育費は、小学校では約6倍、中学校・高校では2倍となっています。全国平均になるので、進学した学校によっても異なりますが、家計への負担が大きいことには変わりありません。


保護者が支出した月額の教育費(2010年度/平成22年度)

    幼稚園   小学校    中学校     高等学校
公立 私立 公立 私立 公立 私立 公立 私立

月当
にかかる
教育費 1万9327円 4万4793円 2万5341円 12万2110円 3万8292円 10万6558円 3万2789円 7万6893円
(A+B+C)

学校教 1万798円 2万9859円 4577円 6万9600円 1万958円 8万2533円 1万9806円 5万7090円
育費A

学校給 1507円 2340円 3519円 3838円 2954円 786円 0 0
食費B

学校外 6959円 1万2594円 1万7245円 4万8672円 2万4380円 2万3239円 1万2983円 1万9803円
活動費C

学校教育費A・・・授業料・PTA会費・修学旅行・遠足・学用品・実験実習材料費 など
学校給食費B・・・給食代
学校外活動費C・・・家庭内学習費・学習塾・体験活動・芸術文化活動・月謝・図諸費 など
                       資料:文部科学省「平成22年度子どもの学習費調査」より

下記には、大学の学費を示しています。

                               単位:万円

内訳
初年度納入金額(入学料 授業料 施設設備費)
国立大学(昼間部) 817.8 282.0 535.8 ―

私立大学(昼間部) 1,315.7  268.9 858.3 188.5

文 科 系 1,155.3 252.3 742.2 160.8

理 科 系 1,501.8 268.7 1,041.6 191.5

うち 理・工 1,408.4 253.7 984.4 170.3

薬 2,115.7 354.4 1,462.5 298.8

農/獣医 1,353.7 260.7 896.1 197.0

医科 5,039.0 1,317.0 2,637.0 1,085.0

歯科 4,683.9 607.8 3,474.3 601.7

その他 1,464.2 277.0 941.9 245.3
   資料:文部科学省調べ

多くのご家庭では、大学入学費用に向けて積立をしていますが、予定外で高校の進路が変わると大学進学の為の貯蓄も難しくなるかもしれません。大学進学費用については、親子でどのように工面するのか話し合っておきましょう。

■解約せずに保険料の支払いをストップすると・・・
今回のご相談者は、将来の老後資金の為にと、生命保険の死亡保険を使った貯蓄を行っていました。
確かに、万一の死亡保障を確保しながら、将来必要な時期に死亡保険を個人年金に変更したり、解約して現金化したりできるので便利です。しかし、その保険料が高額でこれからしばらく支払っていくことが難しくなるケースがあります。

そんな時に、検討して欲しいのが「払済(はらいずみ)保険」です。

払済保険とは、今後の保険料の支払いをストップし、その時点で保険の再計算を保険会社で行って、今まで支払った分だけの保障で保険を継続していく方法です。
保障額は小さくなりますが、保障は最初の契約期間は継続して保障が得られます。ただし、入院や三大疾病保障などの特約はすべてなくなります。

<払済>は、どんな種類の保険でできるの?
 ⇒個人年金保険・学資保険・終身保険・養老保険など貯蓄性が高い保険

どんな時に活用できる?
⇒今すぐに解約して現金が欲しいわけではないが、これから支払っていく保険料が大変な時

手続きはどうする?
⇒加入している保険会社で手続きして、これからの保険料の支払いを止める
  保険は保障額は変わるが、今まで通り継続している

どうなるの?
⇒保障期間(終身・10年間など)は変えずに、保険金額が少なくなる
  特約(入院など)はなくなる

手続きは?
⇒加入している保険会社で行う
  払済後の保険金額を試算してもらう

もし、途中で亡くなったら?
⇒払済後の保険金額で死亡保険金がでる

払済を行うと、保険金額が少なくなるので、保障が足りないご家庭は掛捨ての保険料の安い保険に必要な期間だけ加入するといいです。今までの保険料との差額を有効に活用できます。


■まとめ
まだ、入学して間もないですから、これからもお金がかかることが出てくると思います。
様子を見ながら、保険を払済にして捻出したお金をやりくりに使ってください。

くれぐれも、余裕ができたと勘違いしてムダ遣いをしないようにしてください(笑)。


家計診断や理想家計割合に興味がある方
解決!家計簿せんせい

具体的に家計簿や家計について相談したい方
個人向けサービス マネーの困った!をFPが解決します!