家計診断や理想家計割合に興味がある方
具体的に家計簿や家計について相談したい方
リビングひろしま『教えて!家計簿せんせい』の
続き・・・・・
現在より住宅費が多くなることで不安を感じていらっしゃるようですが、多少貯蓄が少なくなるものの大丈夫です。
ところで、、、、
まず、マイホームを購入する際には、わが家ではどのくらいの物件が購入できるのか、頭金の準備はもちろん、銀行から借りられるローンの金額についても事前に検討します。住宅ローンについては、物件の審査だけでなく、本人の年収や勤務先、健康状態など様々な審査があり、物件を購入するために必要なだけのローンを借りることができないケースが多いからです。
また、仮に借りられたとしても今後20年、30年と継続して返済していけるかどうか、返せる金額を今後のライフプランと家計から見積もり、予算化しておく必要があります。
そこで、今回は住宅ローン安心・安全な「借りられる金額と返せる金額」について考えます。
考え方としては、借りられる金額と返せる金額をそれぞれ年収負担率 と現在の家賃などから試算して、無理のないローン金額を見積もります。
〈無理のないローン金額の決め方 〉
借りられる金額を年収負担率から決める
または
返せる金額を現在の家賃+余力から決める
⇒ どちらか少ない金額が無理のな ローンの借入額と考える
■「借りられる金額」を試算
では、いくら借りられるか、「借りられる金額」を年収負担率から見ていきましょう。
年収負担率とは、年収に対する年間返済額の割合です。年収に応じて返済負担率の上限を設定し、最大で35~40%以内ですが、税込み年収の25%以内が理想です。
「借りられる金額」を試算してみましょう。
(条件)
年収650万円、年収負担率25%、金利3%、返済期間35年
年収負担率は25%なので、[年収×25%÷12カ月=A]。この毎月返済可能額(A)を、100万円当たりの返済額(B )で割り戻せば借入可能額(C)がでます。100万円当たりの返済額は返済期間と年利によって変わるので、下表の数字を参考にして次の計算式にあてはめます。[(A )÷(B )×100万円=(C)]。(A)は約13万5,000円、(B)は下表から3,848円、(C)は約3,500万円 なります(事例1)。
■100万円あたりの返済額
返済期間 15年 20年 25年 30年 35年
金利
1.5% 6,207円 4,825円 3,999円 3,451円 3,061円
2.0% 6,435円 5,058円 4,238円 3,696円 3,312円
2.5% 6,667円 5,299円 4,486円 3,951円 3,574円
3.0% 6,905円 5,545円 4,742円 4,216円 3,848円
3.5% 7,148円 5,799円 5,006円 4,490円 4,132円
気をつけるポイント1
自動車ローンや他のローンがある場合には、毎月返済額に加えることになるので、その分住宅ローンの借入額は少なくなります。現在のローン残高が多ければ融資が難しくなることも考えておきましょう。
■「返せる金額」を試算
無理なく返済できるのか「返せる金額」を現在の家計から考える
マイホームを購入しても、現在の暮らしを変えたくないという人も多いでしょう。その場合には、現在支払っている家賃やマイホーム購入のために積み立てている金額をもとに月々の返済額を試算してみることをお勧めします。その際に気をつける点は、マンションの購入だと月々の管理費や修繕積立金、駐車場の支出が加わりますし、マイホームを持つことで固定資産税の支払いも発生します。これらの予測できる金額も考慮しておくと安心です。
例えば、月々の家賃9万円、住宅積立1万円で、購入予定の物件の管理費等2万円、固定資産税が月1万円とすると、9万円+1万円-2万円-1万円=7万円となります。下の表から返済可能金額の7万円を見ると、借入可能額は1,810万円となります。※管理費と固定資産税は購入後を想定した数値です。
■現在の「家賃+住宅積立-管理費等-固定資産税等」から計算する借入可能額
返済可能金額 7万円 8万円 9万円
借入可能額の目安 約1,810 万円 約2,070 万円 約2,330 万円
返済可能金額 1 0万円 12万円 15万円
借入可能額の目安 約2,590 万円 約3,110 万円 約3,890万円
※金利年3%(完済まで変更なしと仮定)、返済期間35年、ボーナス返済はなし、元利均等返済の場合で試算
この他に、「妻が働きに出る」「保険の見直しなどで節約できた」など住宅費に回せる資金が捻出できれば借入可能額を増やすことができます。
例えば、保険の見直しと妻のパートで5万円の余裕ができれば、その分を返済可能額に加えることができるので 、借入可能額は12万円となり、約3,110万円の借入が可能 (事例2) になります。
気をつけるポイント2
現在は返済可能な金額も、子どもの成長による教育費の増加などで支払いが苦しくなるケースもあります。また、返済終了年齢によっては退職後も支払いが継続して、老後の資金に影響が出ることも少なくありません。将来のライフプランも考慮して借入額や返済期間を決めましょう。
■家計に無理なく返済できる金額
最後に、上記の借りられるお金事例1と返せるお金事例2の試算から実際に借入額を検討すると以下のようになります。
借りられる金額(借入可能額) 返せる金額(返済可能額)
事例3,500万円 > 事例3,110万円
よって、事例1、2の条件から無理なく返済できるローン額は少ない方となるので、月返済12万円、借入額3,110万円ということになります。
■貯めぐせがついている
今までも上手に貯蓄されています。と、言うのもお話を聞いてみると、毎月の積立金額を決めておき収入の中から積立金額を先取りされるということ。また、帰省費用や車検費用などは月々少しずつ貯めて支払いに備えていると言うことです。来年にはお子さんが大学に進学されるということですが、このままやりくりを続けてれば大丈夫です。
7年後のご主人が55歳のときには、下のお子さんも独立年齢になります。ちょうどご主人の収入が55歳から減少するということですので、浪人や留年がなければ予定通りというところです。
退職時には、マイホームのリフォーやローンの繰り上げ返済も検討し、老後資金を上手に活用してください。
まとめ
マイホーム購入は生涯のうちで最も大きな買い物です。じっくり考えて、我が家の家計にあった資金計画がポイントです。モデルルームや雑誌を見ると夢が大きく膨らみます。是非その前に資金計画をされることをお勧めします(笑)。
家計診断や理想家計割合に興味がある方
具体的に家計簿や家計について相談したい方
具体的に家計簿や家計について相談したい方
リビングひろしま『教えて!家計簿せんせい』の
続き・・・・・
現在より住宅費が多くなることで不安を感じていらっしゃるようですが、多少貯蓄が少なくなるものの大丈夫です。
ところで、、、、
まず、マイホームを購入する際には、わが家ではどのくらいの物件が購入できるのか、頭金の準備はもちろん、銀行から借りられるローンの金額についても事前に検討します。住宅ローンについては、物件の審査だけでなく、本人の年収や勤務先、健康状態など様々な審査があり、物件を購入するために必要なだけのローンを借りることができないケースが多いからです。
また、仮に借りられたとしても今後20年、30年と継続して返済していけるかどうか、返せる金額を今後のライフプランと家計から見積もり、予算化しておく必要があります。
そこで、今回は住宅ローン安心・安全な「借りられる金額と返せる金額」について考えます。
考え方としては、借りられる金額と返せる金額をそれぞれ年収負担率 と現在の家賃などから試算して、無理のないローン金額を見積もります。
〈無理のないローン金額の決め方 〉
借りられる金額を年収負担率から決める
または
返せる金額を現在の家賃+余力から決める
⇒ どちらか少ない金額が無理のな ローンの借入額と考える
■「借りられる金額」を試算
では、いくら借りられるか、「借りられる金額」を年収負担率から見ていきましょう。
年収負担率とは、年収に対する年間返済額の割合です。年収に応じて返済負担率の上限を設定し、最大で35~40%以内ですが、税込み年収の25%以内が理想です。
「借りられる金額」を試算してみましょう。
(条件)
年収650万円、年収負担率25%、金利3%、返済期間35年
年収負担率は25%なので、[年収×25%÷12カ月=A]。この毎月返済可能額(A)を、100万円当たりの返済額(B )で割り戻せば借入可能額(C)がでます。100万円当たりの返済額は返済期間と年利によって変わるので、下表の数字を参考にして次の計算式にあてはめます。[(A )÷(B )×100万円=(C)]。(A)は約13万5,000円、(B)は下表から3,848円、(C)は約3,500万円 なります(事例1)。
■100万円あたりの返済額
返済期間 15年 20年 25年 30年 35年
金利
1.5% 6,207円 4,825円 3,999円 3,451円 3,061円
2.0% 6,435円 5,058円 4,238円 3,696円 3,312円
2.5% 6,667円 5,299円 4,486円 3,951円 3,574円
3.0% 6,905円 5,545円 4,742円 4,216円 3,848円
3.5% 7,148円 5,799円 5,006円 4,490円 4,132円
気をつけるポイント1
自動車ローンや他のローンがある場合には、毎月返済額に加えることになるので、その分住宅ローンの借入額は少なくなります。現在のローン残高が多ければ融資が難しくなることも考えておきましょう。
■「返せる金額」を試算
無理なく返済できるのか「返せる金額」を現在の家計から考える
マイホームを購入しても、現在の暮らしを変えたくないという人も多いでしょう。その場合には、現在支払っている家賃やマイホーム購入のために積み立てている金額をもとに月々の返済額を試算してみることをお勧めします。その際に気をつける点は、マンションの購入だと月々の管理費や修繕積立金、駐車場の支出が加わりますし、マイホームを持つことで固定資産税の支払いも発生します。これらの予測できる金額も考慮しておくと安心です。
例えば、月々の家賃9万円、住宅積立1万円で、購入予定の物件の管理費等2万円、固定資産税が月1万円とすると、9万円+1万円-2万円-1万円=7万円となります。下の表から返済可能金額の7万円を見ると、借入可能額は1,810万円となります。※管理費と固定資産税は購入後を想定した数値です。
■現在の「家賃+住宅積立-管理費等-固定資産税等」から計算する借入可能額
返済可能金額 7万円 8万円 9万円
借入可能額の目安 約1,810 万円 約2,070 万円 約2,330 万円
返済可能金額 1 0万円 12万円 15万円
借入可能額の目安 約2,590 万円 約3,110 万円 約3,890万円
※金利年3%(完済まで変更なしと仮定)、返済期間35年、ボーナス返済はなし、元利均等返済の場合で試算
この他に、「妻が働きに出る」「保険の見直しなどで節約できた」など住宅費に回せる資金が捻出できれば借入可能額を増やすことができます。
例えば、保険の見直しと妻のパートで5万円の余裕ができれば、その分を返済可能額に加えることができるので 、借入可能額は12万円となり、約3,110万円の借入が可能 (事例2) になります。
気をつけるポイント2
現在は返済可能な金額も、子どもの成長による教育費の増加などで支払いが苦しくなるケースもあります。また、返済終了年齢によっては退職後も支払いが継続して、老後の資金に影響が出ることも少なくありません。将来のライフプランも考慮して借入額や返済期間を決めましょう。
■家計に無理なく返済できる金額
最後に、上記の借りられるお金事例1と返せるお金事例2の試算から実際に借入額を検討すると以下のようになります。
借りられる金額(借入可能額) 返せる金額(返済可能額)
事例3,500万円 > 事例3,110万円
よって、事例1、2の条件から無理なく返済できるローン額は少ない方となるので、月返済12万円、借入額3,110万円ということになります。
■貯めぐせがついている
今までも上手に貯蓄されています。と、言うのもお話を聞いてみると、毎月の積立金額を決めておき収入の中から積立金額を先取りされるということ。また、帰省費用や車検費用などは月々少しずつ貯めて支払いに備えていると言うことです。来年にはお子さんが大学に進学されるということですが、このままやりくりを続けてれば大丈夫です。
7年後のご主人が55歳のときには、下のお子さんも独立年齢になります。ちょうどご主人の収入が55歳から減少するということですので、浪人や留年がなければ予定通りというところです。
退職時には、マイホームのリフォーやローンの繰り上げ返済も検討し、老後資金を上手に活用してください。
まとめ
マイホーム購入は生涯のうちで最も大きな買い物です。じっくり考えて、我が家の家計にあった資金計画がポイントです。モデルルームや雑誌を見ると夢が大きく膨らみます。是非その前に資金計画をされることをお勧めします(笑)。
家計診断や理想家計割合に興味がある方
具体的に家計簿や家計について相談したい方