ビアチャーン飲んで幸せ。２９。

私の愛してやまないビアチャーン。



タイのビールと言えば、シンハー、リオ、クロスターなどがあるけど、
チャーンは大衆ビールの中で最も安くアルコール度数が抜きん出て高い。

安い、美味い、酔っ払える。なんてコスパに優れたビールなんだ！

私が死んだら墓前に供えて頂きたいものだ。

ちなみに、タイの若い女の子は、ハイネケンを好んで飲んでいるように思う。

前に、一緒に飲んだ子に、なんでハイネケンなの？って聞いたら、
飲みやすくて酔っ払いにくいからと言ってた。

は？酒飲んで酔っ払わなくてどうする！！リカイデキマセーン！

と思いつつも、それが女子として大和撫子的たしなみなのだとも思う。
そして私は、そんなおしとやかさとは、かけ離れた部類に属し、
今日もひとり、会社の近くの小汚い食堂でスコールを眺めながらチャーンを飲んでいる。

この食堂の向かいには、ちょいと洒落たレストランがあり、会社の人たちはよくそっちに行ってるらしいが、
私としては、こちらの飾らない庶民食堂のほうがずっと好きだ。

２日前、２９歳の誕生日もこの食堂で迎えた。

私は、自分の誕生日が少し苦手で、周りの人の誕生日は祝ってあげたいと思うのだけど、
自分が祝われる立場になるのはどうもしっくりこない。
誕生日だからって別にヤッタゼめでたい！なんて感じないし、
今まで幸せに生きてこれたことを親にしみじみと感謝しながら、ひとりで酒を飲むのが理想。
小さい頃は、プレゼントやケーキが嬉しかったけど、今は欲しいものもそんなにないし。
あるとすれば、並々入った酒のボトル位か。

そんなわけで、たまたま休みでもあったし、
午後のまだ日がでてる時間から飲んだくれよ～と食堂へてくてく歩いていった。

普段あまり通らない道だったんだけど、前方から見たことのある人が歩いてきた。

あれ！こおろぎくんだ。

こおろぎくんも、普段通らない道を歩いていたとのことで、偶然にびっくりする。

「も、もしかして、ぼくに探知機か何か仕掛けてないよね！？」と警戒される。つけてねーよ！

ひとりしっぽり飲みの予定だったけど、こおろぎくんだったら気も使わないし、可愛いので、せっかくなので拉致することにした。

食堂は、上半身はだかでエプロンをまといフライパンを揺する男前の旦那さんと、
美人で優しい奥さんとで切り盛りされている。
奥さんがニコニコしながら迎えてくれた。

鶏肉のカシューナッツ炒めと空芯菜炒めをオーダー。
ホワイトボードのおすすめメニューにステーキと書いてあったので、おもしろそうなのでそれも頼む。
ちなみに、ステーキといっても５０Ｂ也。
ご馳走の代名詞が１５０円ほどで食べられちゃう素敵さ。



そして、チャーンをグビグビ。瓶がどんどん空になります。

うん。ひとりで過ごそうと思ってたけど、
こうやっていつもと変わらず、気兼ない人と一緒に過ごす誕生日も悪くないな。
ひとりがいいって言うのは、強がってるところもあったのだろうか。

こおろぎくんありがとう。

食堂で飲んだくれて、「そういえば私も君も明日休みじゃね？」と気づき、
どうせどこにも行かないで飲んだくれるんでしょ？
とお互い言い合い、そしたらじゃあ明日も引き続き飲み行くかと言って解散。

そして次の日。

こ～おろぎくんっ、あ～そ～ぼ！

アパートも隣だしもはやマブダチ。こおろぎくんがどう思ってるかは知らない。
多少面倒くさがられている感もしなくはないが、気にせず一方的に、
「俺たち親友だよな～」と言い寄る。まさにジャイアン。

こおろぎくんのリクエストで前に私が行った事のある、
スクンビットＳＯＩ３６のタイ料理屋クルアロムマイへ。



半野外で気持ちよくて雰囲気良い。飯も高くないし、美味いし、素敵。






これ↓超好き。ひき肉のせトースト。真ん中の酢漬け野菜をかけて食べる。うまし。


食って飲んで、それからＳＯＩ５１のほたるへ移動。

マスターが私の誕生日覚えてくれていて、（酔っ払ってて誕生日の話をした記憶なんてないけど）
１日遅いバースデーソングを奏でてくれた。



伴奏に合わせてスタッフの女の子が歌ってくれたバースデーソングはとてもやる気がなくて、
周りのお客さんの手拍子も微妙だったけど、とても嬉しかった。

誕生日が苦手だってはじめに書いたけれど、
誰かが自分のことを思って祝福してくれることは、とても幸せで有難いことだ。

マスターありがとう。


そして今日。
食堂の美人の奥さんに、今日はひとりで飲んだくれるのねって笑われながら、
チャーンを飲み、タイ飯を食い、幸せだなと思う。




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