Lady Ella

ひとり語り・・・

ウィスキーマガジンライブ2006・・・その1。

2006-02-13 19:10:41 | Liquor
  グレンモーレンジ&アードベッグ・・・

 1時間ほどウトウトとして・・・気が付けば車中の人になる。飛び去っていく窓外の景色に、はや・・・酔いがまわり始めている。鼻の奥にはすでに・・・ウィスキーがうす~く、しかしハッキリと華やかに薫ってきているようだ。

 東京ビッグサイトに着く。何回来ても、ゆりかもめに揺られこの人工的な出島に来ると・・・なんとも言えない気分になって行く。決して嫌いではないのだけれども・・・楽しい気分ではない。しかし建物の中に一歩足を踏み入れてしまえば、すでにそこは、ある種の異次元空間になっている。零れ落ちそうになる笑みを・・・自分でも気持ち悪くなるくらいに噛み殺し、押さえ込む。
 今回、ご一緒頂いた、ひさちゃん、たもちゃんにけいじ、おたやんにりょうくん、みのるにその彼女と相談して行くべきセミナーを割り振っていく。そして今回、初めて参加したおたやんとりょうくんと共に最初のセミナー、モーレンジ&アードベッグに行く事となる。モーレンジか・・・好きなハイランダーである。真っ直ぐにスタンダードで金色に輝くその液体はきっときっと私を、おたやんにりょうくんをも夢の世界に連れて行ってくれる事だろう・・・いやが上にも期待は高まりすでに私は夢見心地になっていく。

 昨今は、やはりアイレイ(アイラ)の人気が高く今回のセミナーでも来ている人の大半はアードベックを愉しみしているようだ。120人定員のセミナーは完売しており、どの人の顔にも今から咽喉に落ち込んでいくであろう、その液体に対する期待に溢れている。

 まず最初にモーレンジとアードベッグの説明・・・を少しだけさせて頂く。
グレンモーレンジ・・・静寂なる渓谷・・・と名付けられたその蒸留所は1843年に英国政府からのライセンスを受けその歴史を正式にスタートさせる。しかし、その歴史はそれよりもかなり古く1400年代後半まで溯ることも可能である。なんと言ってもこの蒸留所の最大の特徴は全蒸留所のなかでも一番高く、美しいのではないか、とも呼ばれる、高さ5メートル強にも及ぶスワンネックポットスティルを所有する事ではないのだろうか・・・

ターロギーの泉と呼ばれるミネラル分豊かな水と厳選された大麦、それをこの長大なる蒸留器を使い、今でも頑ななまでに頑固な16人の職人によって造り出されている命の水はどこまでも香り高く高貴でさえある。そこにウッドフィニッシュと呼ばれる樹へのこだわり、樽へのこだわりがプラスされ類稀なる独自の世界を構築している。
現在、オーナー・マクドナルド家はその株式の52%をモエ・ヘネシー社に譲渡してしまっているのだが、そのハウススタイルは変わる事なくより洗練されているに思われる。

 アードベッグ蒸留所はアイレイ(アイラ)島の南部の海沿いに1815年に設立された蒸留所。かなり数奇な運命を辿り、近代は何年にもわたって閉鎖されていたのだが1997年にモ-レンジ社の傘下入り修復されその栄光の歴史を取り戻す事に成功した。
 ベッグ・・・非常にピーティーでスモーキー。それでいて滑らかにして艶やか。私なんかも大好きなアイレイ産モルトの、と言うかモルト全体のなかでも5本指に入れたい逸品である。アイレイ産唯一のピューリファイアー(精留器)を持ち、それによる精製過程において不必要な不純物は取り除かれ、どこまでもフルーティーに、しかし複雑にしてしっかりとしたアイレイ独特の味を持っているのです。
 なにしろ・・・美味いのである。最近はそれ故に17年以上の、熟成の長いものが出回らなくなってしまったのは、誠にもって残念至極なんでもあります。もう少し待てば・・・出て来るのでしょうか・・・

 とまぁ、朝の11時からこんな素敵な奴等が待っている・・・いやがうえにも私の期待は高まり続けて・・・しか~し・・・私は知っていた。ふつふつと湧き上がってきている不安、眠気。なんと言ってもここからは睡魔との戦い、でもあるのだ・・・この稿続く・・・

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