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スポーツビジネスを考える

2008-12-25 | スポーツ
12月13日にバスケットボールの試合を観に行ってきました。
取材というわけでもなく、個人的な興味でしばしばJBLの試合には
足を運んでいますが、今回は東京から栃木県鹿沼市の
フォレストアリーナまで遠征をしてきました。

今年から新しくできたリンク栃木のホームゲームで、
昨年の覇者アイシン・シーホースを迎えるということで、
NBAでプレーして話題になった田臥勇太選手と
アイシンの現・日本No.1ガードの柏木選手のマッチアップを
どうしても観たくなったからです。

試合の4日前に前売券を入手したのですが、
聞いてみると、その後、すぐに完売になっていて、
当日は何と「立ち見」チケットの販売となっていました。

初めての場所なので、ちょっと早めに到着して
現地で昼食でも、などと思っていたら、試合開始2時間前に
到着してしまい、「早すぎたかも…」と思いきや、
その時間にして数百人が入場待ちの加熱ぶり。

東京の代々木でも、天皇杯やプレーオフでは超満員になりますが、
シーズンゲームの開始数時間前にこの状態には驚きでした。

当日の結果は、場内は95%のアウェー状態で、残念ながら
応援していたアイシンが94-101で破れてしまいましたが、
翌日の2戦目で101-68で勝ち、王者の実力を見せつけました。

12/23には、同じ栃木県の宇都宮市体育館でオールスターも行われ、
今、栃木のバスケは加熱しています。
ちなみに結果は、EAST120 - 98WEST。

バスケというスポーツは、スピーディで得点も多く入り、
観ていても非常に楽しいスポーツですが、
日本では、プロスポーツとして、大衆にいまひとつ馴染みがありません。
bjリーグというプロリーグができて、以前からのプロリーグであるJBLとの
区別が明確でないというのもありますが、
やはり、BS以外のテレビで放映されていないことが
大きな原因と言えるでしょう。

実際、日本のバスケット人口を考えてみると、
ミニバスから始まり、男女を合計すると、サッカーや野球を抜いて、
競技人口はトップのスポーツです。
プロの試合も観に行けば、非常におもしろいはずです。
しかし、チームの維持が難しく、撤退する企業も少なくありません。

これはバスケに限らず、他のスポーツにも言えるのですが、
日本のスポーツビジネスがうまくいかない最大の原因は、
スポンサーとなる企業メリットが何もないことにあると言えます。
アメリカなどでは、企業がプロスポーツのスポンサーを降りるときは、
ほぼ、その会社が経営を断念したときとも言われています。
つまり、やり方によっては、それだけのメリットがつけられるということです。
確かに、国土の広さを考えたときの宣伝効率、放送局のシステム(日本の
場合は民放がほぼ同じ内容の番組を並列に放映している)などの
違いはありますが、やはり何とかならないかと思ってしまいます。

大陸に比べて、地理的にも文化的にも難しい部分はありますが、
各々のスポーツ協会には、官僚的な役人業務にならずに
スポーツの発展に向けて、頑張ってもらいたいと思います。


この記事は
http://lesateliers.jp
にも掲載されています。

医学の進歩

2008-12-01 | スポーツ
先日、肩関節の手術を終え、無事に退院してきました。
内視鏡を使った手術で、肩関節の周囲3カ所を切って、
内視鏡を使って、関節包の剥離などを行う手術だったのですが、
以前であれば、肩の切開をして行うため、
L字型の大きな傷が残ったものです。
しかし、この手術では、1cm程度の傷が3カ所できただけで、
それも術後2週間で、ほんの小さな傷となって目立ちません。
もちろん、傷の数は症状によってことなりますが…。

学生時代にヒザ関節の靭帯なども傷めたりもしていましたが、
大きな切開と、それに伴うリハビリなどを考え、
断裂していなかったこともあり、手術まで至らなかったのですが、
パフォーマンスにはかなりの影響を残したのも事実です。

先日、プロのダンサーをしている知人の娘さんが
半月板を痛め、同様の内視鏡手術を行いました。
そろそろリハビリを終え、復帰する頃だと思います。

現在のスポーツ指導者といえば、私と同様に、多少のことは根性論で
我慢していた世代の方々が多いと思われます。
情報社会の中で、スポーツ科学などに関する知識は身近になってきていますが、
実際の医療事情に関しても知っておくと何かと役に立つことでしょう。
とくに学生を指導しているコーチや監督の方々は、
チームを強くすることのみに頭がいってしまう傾向があるようです。
選手の将来を考えたときに、多少の時間はかかっても
治療すべきものは、治しておいた方がいいという選択肢も
つねに頭に入れておくことが大切だと思います。