日本専門評論

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洗脳されたがる人々

2006年10月29日 20時34分39秒 | 創価学会

◆カルトとしての創価学会=池田大作

出版社/著者による内容紹介

2000年フランス下院で「創価学会はカルトである」と認定されたように、創価学会に対する国際的な警戒心がにわかに高まっている。 本書は、政権与党にくいこみ天下取りを狙う池田大作の野望とカルトとしての危険性を綿密な取材を基に論証する。

【目次】

第1章 創価学園、創価大学の真実(非学会員の生徒は「マル邪」と扱われる“池田大作の私塾” 無免許教師の告発電話も、公明都議に “情報公開” ほか)

第2章 SGI(創価学会インタナショナル)の謎(「法華経を唱えるヒットラー」の逃げる先の「城」 「世界に向けた広宣流布」 を掲げるが、細井日達法主が却下 ほか)

第3章 池田大作「世界桂冠詩人」の正体(池田大作お気に入りの「世界桂冠詩人」の称号のルーツを探る 「世界詩歌協会」 の本部は閑静な住宅街の家の中にあった ほか)

第4章 創価学会と日蓮正宗、抗争の迷路(創価学会は「宗教団体」なのか、「政治結社」なのか 日蓮仏法の根幹は 「心の内に仏はをはしましける」自立精神 ほか)

第5章 カルトとしての創価学会(カルトとは「宗教の仮面を被った全体主義」である フランス下院は「創価学会はカルトである」 と認定した ほか)

内容(「BOOK」データベースより)
池田大作「天下取り」のダシにすぎない「反戦平和」。池田大作がもつ創価大学入試選考での「創立者枠」。池田大作が教祖にならない理由は 「公明党議席減少」。創価学会の預金総額はトヨタより多く、1兆円以上。カルトは「宗教の貌をした全体主義」である。

池田大作「天下取り」のダシにすぎない「反戦平和」。池田大作がもつ創価大学入試選考での「創立者枠」。 池田大作が教祖にならない理由は「公明党議席減少」。創価学会の預金総額はトヨタより多く、1兆円以上。カルトは「宗教の貌をした全体主義」 である。

以上引用。

(私のコメント)

何故、洗脳なのか? 創価学会にとって、現代の御書(キリスト教のバイブル、イスラム教のコーランに相当するもの)である「人間革命」 (池田大作著)の内容と矛盾があるからである。

思いつくままに人間革命と創価学会の矛盾をあげてみます。(1)パール判事の日本無罪論が引用されていますが、 創価学会は日本無罪論を主張していません。(2)テレビやラジオによる布教を行う宗教団体を悪質な企業宗教(金銭目的の宗教) と批判していますが、創価学会自身が悪質な企業宗教行為を行っています。(3)戸田城聖(創価学会二代会長) は国会喚問されたら創価学会の素晴らしさを国会の場で訴えることができるので嬉しいくらいだと述べていますが、 池田大作は国会喚問から逃れるために秋谷栄之介を差し出す腰抜けです。(4)仏教団体でありながら、 チベットで虐殺する中共との友好を掲げています。(5)同じく、東京都議会公明党は、北朝鮮による日本人拉致事件を無視して、 北朝鮮による日本人拉致事件を陰謀・捏造説を唱える一派の日朝国交正常化の早期実現を求める緊急集会に協賛した唯一の政党です。

このような矛盾にあっても何故、疑問に思わずに信じ続けることができるのでしょうか? ミヒャエル・エンデの「モモ」 に答えがあります。

「彼は灰色の男たちのすすめに全部したがいました――でも、彼はもちろん、それは全部自分の考えであると思いこんでいました。 彼はだんだんと怒りっぽい、落ちつきのないひとになってゆきました」(ミヒャエル・エンデ「モモ」)

時間泥棒と人間の話ですが、他人に勧められた価値観を、自ら選択した価値観であると心の中ですり替えてしまうということです。 そして本来は自分の価値観ではないので、無理が生じるわけですから、怒りっぽくなり、落ち着きがなくなってしまったのです。

創価学会員も同じです。お釈迦様だって煩悩を棄てて悟りを啓くまでに艱難辛苦を乗り越えたのです。まして日蓮は、 悟りを啓かなければ成仏できないとして小乗仏教を批判した大乗仏教を選択したのであり、 題目さえとなえれば成仏できるとして悟ることを切り捨てたわけです。その後継者を名乗る創価学会の信者が、 煩悩を棄てることなど無理なのは言うまでもありません(そもそも煩悩を棄てることを考えていません)。 だからこそ上辺だけは煩悩を棄てたかのような取り繕った仏教思想を掲げたところで、煩悩塗れの自分とのズレを解消できるはずもなく、 無理することになってしまいます。

そして無理する自分とは、抑圧された自分に他なりません。虐待された子供が虐待から逃れるためにもう一人の自分を生み出すように、 創価学会員もまた無理して信仰している自分から逃れるために、積極的に信仰しているもう一人の自分を生み出すのです。

「人間が、そういうもの(灰色の男達)の発生をゆるす条件をつくり出しているからだ。それに乗じて彼らは生まれてきた。 そしてこんどは、人間は彼らに支配させるすきまで与えている。それだけで、彼らはうまうまと支配権を握るようになれるのだ」(ミヒャエル・ エンデ「モモ」)

時間泥棒は時間を貯金できると騙し、騙された人間は嘘を真実と思い込むために、進んで時間泥棒に支配されました。 創価学会は人生を学会活動に捧げれば幸福になれると騙し、騙された創価学会員は嘘を真実と思い込むために、 進んで創価学会に支配されているのです。

だから人間革命にある矛盾を無視できるのです。そうでなかったら国会喚問されたら国会の場で好き放題述べてやると言った戸田の弟子が、 国会喚問から逃れるために弟子を生贄にする様を見て、腰抜け野郎と思わないはずがありません。