あとりえ60その2sinceFeb2015

古いブログは住居がまちごと接収解体されました。○○がたまっていたので引越を断念、新規一転の新居で再出発・・byぷろんとひ

カズオ・イシグロが語る世界

2017-12-25 00:11:10 | 日記
NHKBS101、11:00~11:50

珠玉の番組であった
地上波、衛星放送しめて10回は再放送してほしい
日本人が劣化し続けていることを悲しみ、再生を切望する言葉にあふれている

昨年は、ボブディランが文学賞を受賞し、「文学か?」と言う論調も多く見られた
この時もまだ、日本の「芥川賞・直木賞」作品に代表されるような「日本の文学界」は、真の文学に目覚めていなかった
「真の」に語弊があるとすれば、ノーベル文学賞に値するような文学とは何かを日本の一般の「本読み」は分かっていなかった

カズオ・イシグロはボブディランについても、多くを語っていた

残念ながら、国会議員や、大学の教授にも、投資に夢中になっている男女にも、カズオ・イシグロが語る世界にすんなり入っていける人は少ないのではないかと感じる
1950年代には、小中高から大学まで、そういう世界の先生を必ず見つけることが出来た


byぷろんとひ

新幹線台車鉄鋼フレームあわや破断

2017-12-24 23:33:33 | 日記
NHK週刊ニュース深読み

トップ話題だったが、たったの10分8:15~8:25・・ あとは下らぬ・・ パンダも居たかも

現場が運転打ち切りを判断したのに、指令所?と会社が続航を強制した
これがNHKを含む生の報道である
にもかかわらず、この10分間で、現場の人員が育っていない、団塊の世代の次が空洞化しているなど、あさっての展開をしたことは許せん
しかし、人を育てるの問題は本稿では棚上げする
本稿は、全国の新幹線と、特別である東海道新幹線と、リニア新幹線の真っ黒な深奥に勝手なしかし科学的には嘘でない考察を進める

リニアは科学的に成立しえぬ「人」の輸送手段である
ずっと言われて来た
新書本も発行されて久しい
リニア新幹線と称して、核戦争用のシェルタートンネルを造ろう? そんな気の利いたか、大馬鹿かどちらの独裁者も日本にはいない
つまりは、今世紀一の謎であった

4ゼネコンの談合・・ しかもバラス幹事会社も大林と決めて、課徴金はコストの一部と言う綿密な計算あり
あのバブル崩壊でゼネコンは大小問わず破綻処理されたところは無かった・・ 金融機関と密着していることになる
金融機関は、国債を引き受けるために国と密着している
だったら、財政発動など生ぬるいことを止めて、ゼネコンを国有化すれば強固な国づくりとなる
プーチンは腐敗した大企業を国有化して一応の成功を得た
中国も、官僚の汚職が後を絶たないのは、事実上主要産業が国有に等しいからに違いない
すなわち、ゼネコンの国有化は、談合を含むすべての不正を政府の中に取り込み、そこで七転八倒して浄化しようとすることで、日本のエスカレーター事務次官システムの政府(霞が関)は、ようやらんことである
だからゼネコンに特捜部は茶番の一つに過ぎない

リニアの目的は、唯一高収益を上げることが出来るJR東海を資金流マシンとして、何年間かのゼネコンの仕事を確保することのみであったことが、ここに図らずも判明した
JR東海は、リニアから収益を上げられなくとも、お飾りに運行することにより、東海道新幹線の引き続きの収益により会社を維持できるのだろう
東海道新幹線をもっと安く利用できる筈の国民が「税金」を払っているとすれば、それでよい
我が国の経済維持の「税金」である・・ 消費税よりよほど公正な税金である
半官半民の企業・産業を増やして、その利益すなわち内部留保に相当する部分を政策的投資や消費に回す方が、誰にもコントロールできない国家予算が際限なく膨らみ続けるより、余程貧富の差を圧縮できる見込みが大きいかもしれない

JR西日本の車両であったらしいことが後で報道されたが、それでもJR東海と言う人様の線路に無理やり送り込んでしまった西日本の経営陣の魂胆が垣間見えたともいえる・・ それほど、経営状態がいいのはJR東海だけと言う事を物語るのではあるまいか

もっと皮肉なのは、国土交通省のあほさ加減である
何の実害もその可能性すらない、乗用車メーカーの「国が定めた」出荷前検査の何十年にわたる「不正」・・ 未だにしつこく紙面を埋める新聞にも呆れるが、鉄道車両の「始業前」点検の杜撰を、台車の亀裂事故後も、「国交省が厳しく問うた」と何処にも書いてない新聞はこれいかに

もう一つだけ言わにゃならないリニアの不都合: 運行には原発の電気が必要ですよ
原発反対の諸賢に置かれましては、電気の無駄食いの王様たるリニアに絶大なるご反対を乞い願い仕ります


byぷろんとひ

トランプのエルサレム爆弾

2017-12-24 19:40:56 | 日記
ニューヨーク国枝すみれ・・ 熟語として覚えてしまった

一、二の言葉尻を捉えたい:

1.「ただ、実際に米国が経済支援の打ち切りを行うかは見通せない」
「すみれチャン」は、記者だからニューヨークにおける客観的見通しを正確に記した
しかし、どういう展開になるかを科学的に推測するなら、経済支援は一切打ち切れない
本ブログで前にも引用したジョン・パーキンスの「エコノミックヒットマン(の告白)」によれば、「経済支援」は全て米国の企業に還流するものであり、トランプが重視する企業の利益と副産物でもある雇用と言う数字に帰結するものなのである
「支援」とは見せかけで、これらは「米国第一」政策の重要な部品である

2.「180億円を打ち切り、エジプトが不安定化するような事態は避ける必要がある」
エジプトの現政権は、米国の傀儡である
エジプトは、アラブの春で、イスラム教色の政権が誕生した・・ その憲法日本語訳は一時ネット参照することが出来た
それを、軍事クーデターでひっくり返し、前政権の中枢を死刑求刑状態で拘束し続けているのが現政権である
この流れは、全て毎日新聞が報道したことである
毎日新聞は、自らの報道を、読者の忘却をいいことにして、無かったように現政権を「支持」している
先の前政権憲法の日本語訳は既にネットから消え失せている・・ 当局の意向を忖度したものと思われる
当然、現政権はいわゆる「アメリカの傀儡」であり、他国への援助が打ち切られたとしても、例外処理となるは当然である
「すみれチャン」は、敢て避けたが、エジプトはパレスチナのガザ地区に直接接する、すなわち、ガザを孤立させている、イスラエルにとって最重要国である
米国のユダヤ教団体(その一人はトランプの娘の夫クシュナー)の脅迫により、アメリカはエジプトの現傀儡政権を作り後生大事に守り続けている

関連する梅田啓祐の記事:

「アラブとの関係日本重視し賛成」
外務省が最低限の譲れぬ一線を守った
やれば出来る! 何故外務省は小泉純一郎以来自民党のアホ総裁・総理のままに動き続けてきたのか・・ 
そうでは無かろう、外務省がアホな親米路線を続けてきただけだ
「日米安保」は財務省や防衛相や経済産業省の利益の問題だ・・ 外務省は世界を見て国益にかなう外交をせい!


byぷろんとひ

毎日新聞夕刊上の金田一秀穂

2017-12-18 22:12:19 | 日記
毎日新聞「ニュースメール」は役立つ
朝刊のみ「外側2枚」を購読して久しい
すなわち、「中の3枚以下に記事が飛んだ時(滅多にないが)」見てみたければ電子版参照
それよりも、高頻度で役立つのが、ニュースメールから夕刊を読めることだ
今回は、それで金田一先生にヒットした

確かに、小泉純一郎から自民党の総理大臣は劣化した
森もひどかったけれど、彼は未だ自身が無知蒙昧だと自覚していた
と言う小生も、郵政解散では「初めて、そしてただの一回」自民党に投票してしまった
騙されていた・・ 政府系ファンドを無きものにして、経済侵略を容易にしようとする米国(資本)の策略だったと気づいたのは、恥ずかしながら、4,5年前である
当の純一郎は、その過ちに気づいて議員を引退した・・ その純一郎の胸中を、かくおしはかる者は極めて少ない

金田一先生のアウフヘーベンを引用しておこう:

哲学用語で「止揚(しよう)」と訳される言葉について、金田一さんに解説を求めた。「政治家は、Aという意見とBという意見の対立がある時に、どちらが勝つのかだけしか考えていない。でも、両者が対立した時、発展的にCを導き出していくのがアウフヘーベンなんです。それには寛容性を持って相手の話を聞き、語り合うことが必要ですが、今の政治にはそれが見当たらない」
 この哲学用語を一般に広めた小池さん自身も、アウフヘーベンの実践者ではないという。「言葉の響きは格好がいいけれど、小池さんの政治手法は落としどころを考えて、妥協するということでしかないですね」

国民の愚劣化はやむを得ないとしても、世界的に哲学が軽んじられる流れは何とかせねばなるまい


byぷろんとひ