プレイ開始~共通ルート~個別ルート及び別ヒロインの個別ルートでの考察対象ヒロインの出番をピックアップし、その際の言動を考察する。
前提として全ヒロイン攻略済みで作品全体の概要を概ね掌握した上での考察とする。
考察対象:宮風夕梨
個別ルートにおいては基本的にルート内での1日を1つの記事としてまとめる。
翌日、舜は沙羅にユウリについての話をする。ユウリの取り扱いについての説明と、実験も兼ねているからできれば使って欲しいということ言われる舜。舜も興味があるから使ってみると答える。
その放課後、夕梨は綾花とシロネに声をかけて舜の家へ誘った。目的はみんなにユウリを紹介することで、その理由はみんなには一緒に話すことで更に学習させるためと語ったが、本当の理由は自分が死んだあとでみんなにユウリを見せることでユウリを時々思い出してもらうため。
舜だけにユウリを遺しても舜は結局一人ぼっちになってしまう。だから自分が死んだ後みんなにユウリが遺っていることを教えることで舜を独りにしないようにという夕梨の計らいであった。平常時は本当舜のことを考えるいい子なんだなぁとじんわり来ます
“人は、いつか死んじゃうの。それは、仕方のないことだって”
沙羅のからの受け売りか、沙羅の考えと似たようなことを言う夕梨
しかし夕梨は舜の考えもしっかりと汲んでくれたようで、検査を受けてみると舜へ告げる。
“でも……もうちょっとだけ、生きられるなら、生きたいなって”
無理に寿命を延ばしても仕方ないと諦めていた夕梨の心が少しだけ変わった。もう少し生きたいとは言ってるが、その理由の大部分は自分に長く生きて欲しいと願う舜のためだろう。大規模な治療はそれでも考えていないと言う夕梨だが、改めて検査をすることで、少しの薬や手術でできることはないかを診てもらうということであった。
舜も夕梨が前向きに考えてくれたことに喜びと感謝を覚える。
夕梨はもし自分が治療などで不在になったらユウリと過ごして欲しいと頼む。離れている間も自分のことを好きでいて欲しいからと。そんなことをしなくても夕梨が大切な気持ちは変わらないという舜。しかし夕梨自身が離れている間もちゃんと舜の彼女でいられるかが不安だからそうして欲しいということであった。病気のせいで傍にいられないということに罪悪感を感じているようでもある。
そして夕梨はユウリを作ってもらった本当の理由を話す。それは自分が治療にきちんと向き合い、そしてその間も舜を一人にさせない。つまり舜の彼女として支えるためであった。
“あたしは、、舜がいつでもあたしと会ってくれているなら、嬉しい”
そう言う夕梨と、それに応えてできる限りの時間をユウリと過ごそうと試みる舜。しかし、夕梨が会って欲しいと頼んでいるそれは、舜が会おうとしているそれは、夕梨とは似て非なるものであるということに、二人はまだ気がつかない。
検査を受けることを決め、帰っていく夕梨を送った後、舜はユウリを起動する。
ユウリと会話をする舜は、この時点でユウリを夕梨として扱っていない。夕梨の記憶を持ったアンドロイドに、ただ今日の夕梨との出来事を話しただけだった。しかし舜もわざとそうしていると言うより、あくまで夕梨の望みを推し量るために手探りで起動してる感じではあるのであまり責められはしないが。
“あたしは、舜が喜んでくれることが、一番の幸せなんだ”
それは夕梨の気持ちなのかユウリに課せられた最上位命令なのか。どちらにせよ二人が同一の存在でない以上、夕梨が舜を喜ばせるための行動とユウリのそれはやはり同じ選択にはならないだろう。
ちなみにここはユウリが初にひっする場面。夕梨的にはノーにひっだし、私的に夕梨≠ユウリだからここはニヒッカウントはしなくてもいいんだけど、とりあえず合算しとく。通算10回目。記念すべき二桁台はユウリに奪われる!
“あたしも、もっと舜に好きになってもらえるように頑張るね”
後々夕梨に拒絶され八方塞がりになる舜に対して、舜に好きになってもらえるためにユウリは頑張っただけなので、正直ユウリは何も悪くない。むしろ被害者。悪いのはすべて舜の弱さである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます