備忘録

ハマった漫画等の私的解釈、感想などをメモ書き代わりにここに記します

トリノライン考察 七波シロネ⑥

2017-06-28 22:09:12 | トリノライン 宮風夕梨

 

プレイ開始~共通ルート~個別ルート及び別ヒロインの個別ルートでの考察対象ヒロインの出番をピックアップし、その際の言動を考察する。

前提として全ヒロイン攻略済みで作品全体の概要を概ね掌握した上での考察とする。

 

 

考察対象:七波シロネ

 

共通ルートでは出番が多いため、数日間のイベントを適宜区切って記事にする。


 


 

 

翌日の昼休み。いつものように沙羅・夕梨と昼食をとる。しかしシロネは用事があるため遅れるという。そして夕梨は今日のシロネは少し様子がおかしかったと話す。曰く一人でいるとボーッとしていることが多かったとか。

結局シロネは昼休みの間は来れそうにないということだったので、舜はプールへ移動する。そこで綾花のポロリイベントに遭遇する。

ただのサービスシーンかと思いきや、地味に記憶喪失フラグを立ててくれている。舜の記憶喪失は綾花の陰謀だった説。

 

夕方、舜は沙羅に呼び出されて鳥かごに来ていた。シロネのことについて聞かれるが、自身がシロネに対してやましい気持ちを持っているからか、沙羅に対して攻撃的な舜

 

舜は沙羅に素直になれないことを悔いながらも、家へと帰る。リビングへ行くと既に帰っていたシロネに沙羅と会っていたのかと聞かれる。舜はシロネから聞かれるのは意外と思いつつも正直にそうだと答える。

シロネはそれに対してわたしでは駄目なのかと舜へ尋ねる。前回のわたしでは駄目なのかとは違う意味。今回は舜の相談事を解決するのに、自分では駄目なのかという意味。

シロネはおそらく不安だったのだろう。自分が必要とされていない気がしたから。まぁこの段階で舜がシロネに対してそんなぞんざいな扱いはしていないのだが。しかしシロネは、自分を手放すという選択をしなかった舜がここ最近元気がなかったので、なぜ自分を残してくれたのかがわからなくなっていたのだ。

舜はシロネの不安を察したのか、シロネを手放すなんて考えられないという。ユウリの時と同じで、これはもう依存と言っていいのかもしれない。

 

舜の言葉を受けて、シロネは朝からずっと避けていたことを謝り、そして本当はずっと舜と一緒にいたいと告白する。それは設定なのかもしれないけれど、この好きという感情は紛れもなく自分自身の感情だとシロネは言う

舜はそれに対して自分もシロネのことが好きだと応える。けどこれは、妹と気になる女の子、そのどちらの意味も含まれた曖昧なものだったのだろう。後々沙羅に糾弾される中途半端さの1つだ。

 

舜の返事に触発されてシロネは舜へキスをする。突然のことでびっくりする舜に、シロネはなぜだかキスをしたくなったと言う。オナニーの時と同じで、この衝動をシロネ自身はまだ理解しきれていないようであった。普通は好きな人にキスをするものだという舜だが、シロネはお兄ちゃんが大好きと即答するしかし、あくまで妹として設定されているシロネは、異性として意識して言ったその発言と、自身の設定に齟齬を感じたのか、自身の行動を否定する

辛うじて妹として踏み止まったシロネ。しかし舜の中に渦巻く感情が、踏みとどまったシロネに、最後の一歩を踏ませしてしまうことになる

 

 


 

 

次の日、舜はいつものようにシロネに起こされる。しかしいつもと違い、シロネは舜と目が合った瞬間すぐに舜のそばを離れ、部屋を出て行ってしまった。舜は昨日の一件からシロネの様子がおかしいと感じる。

 

登校中も、いつもと比較して明らかに口数の少ないシロネを舜は心配する。舜を異性として意識しているような反応を見せるシロネ。

 

 

 

“わたし……お兄ちゃんのことが好きなのかも”

 

 

シロネは舜のことを異性として好きになってしまっているかもしれないと言う舜はシロネが言う好きってどういう意味なのかという問いには答えられなかったが、シロネが自分に向けている感情が、以前とは変化していることは認めている

そのまま特に会話もないまま二人は校門で別れた。

 

放課後になり、シロネと帰ろうと準備をしていたところで教室に乗り込んできた夕梨に、登校中シロネと手を繋いでいたことについて言及される。どう見ても恋人同士だと言う夕梨だったが、舜にはその迫真さしか伝わらなかった。

ハナコ先輩の手伝いをしていたシロネと合流して下校する舜。朝と違って、シロネは手を繋ごうとはしてこなかった。それを見て舜はシロネが恋愛感情を自分に抱いているのは思い過ごしであると考える。何よりも、シロネには妹という設定があるのだからと。

そう考えていたところで、なぜ手を繋がないのかと思っているのだろうとシロネに心を見透かされる。舜は考え事をしている時はいつも黙り込んでしまう癖があるというシロネ。

 

 

 

“なんとなく恥ずかしくて……それで、帰りはやめにすることにしました。”

 

 

舜の考えとは裏腹に、逆にシロネは舜を意識していたからこそ手を繋ぐことを求めなかった。シロネの中に生まれている“なんとなく”の感情。高度な知能を持っているシロネの、しかし理解が及ばない感情。その感情を舜は改めて自分に対する恋心であると察し、妹という設定が、本当にただのカタログスペックに過ぎないと認識を新たにする。だが同時に、その妹設定をシロネは反故にできるものなのかと疑問にも思う。

そんな舜に、シロネは家へ帰ったら自身の気持ちをきちんと話したいと申し出る。

舜はそれを了承し、何も言わずシロネの手を握る。しばらくして、シロネは舜の手を握り返した

 

少し遠回りをして帰ってきた二人。意を決したシロネは語り始める。

 

 

 

“本来破ることのできない“妹”という立ち位置を無視して、“シロネ”として生きているのは、それがお兄ちゃんにとっての幸せだから”

 

 

シロネがこうして自我を持つに至った理由に、舜がそれを求めていたということをあげる。

そしてシロネ自身がそれに気づいた決定的な出来事は、ママとの一件であった。

シロネはそこで、自分の中に白音ではない別の人格がある事に気付き、果たしてそれこそが“シロネ”自身である悟った

しかししばらくはその事実を中々理解できなかったシロネは、故にここ数日の間人格が混じったかのような対応をしていた。

だが、シロネは今こうして自分は自分として存在していると理解できたのなら、自分の中に芽生えているこの感情の正体はなんなのかと言う。

 

 

 

“妹じゃいられない。好きになっちゃったの”

 

 

シロネは舜へ告白する。舜を幸せにするために。それが自分を女の子として見ている舜の望んでいる事だから。シロネは自分の存在理由を話す。それは舜の妹としているためではなく、常に舜に寄り添うためだと。

この感情はバグであるかもしれないと懸念するシロネ。しかし芽生えたこの感情をなかった事にしたくないシロネは、自分が舜を好きになってしまったことは秘密にするよう頼む。

舜を好きになったこと。それは舜の行動に触発された機械的レスポンスに過ぎないのかもしれないが、この好きという気持ちをなかった事にしたくないという意思は、紛れもなくシロネのアイデンティティと言える。機械の域を超越した、トリノの人間的部分の表れ。

 

舜の願いから告白したシロネを、当然舜自身は断るはずもなく、舜もシロネを一人の女の子として好きだと言う

 

 

 

“僕ももう、覚悟は決まってる”

 

 

そういってシロネと恋人になることを決意し、舜はシロネを抱いた。

 

 

 

シロネが舜を好きになった経緯、沙羅の考え、そしてアンドロイドと付き合っていくということの意味。これらの何一つとして、舜は理解をしていなかったし、それらに対して何一つ、舜は覚悟を決めていなかった。

 

しかし理解も覚悟も、最終的な二人の辿る結末を考えると、等しく無意味だったとも思える。

アンドロイドと人が結ばれるとどうなるのか。ルート終盤でシロネが可能な限り探したその問いの答えの中に明るいものは1つもなくて、そしてそれを結局は覆せなかったのだから。

 

 

 

“わたし、お兄ちゃんのことを、必ず幸せにします”

 

 

自分を受け入れてくれた舜に、シロネはそう言った。ちょっと考えればそんなことは無理だとわかるのに、けれどもだからこそ、この不合理な台詞は痛いくらいシロネ自身の言葉だったのだと思わされる。

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