Pamoja na Wakenya !!

青年海外協力隊の理数科教師隊員として、ケニアにやってきました!2年間のケニア生活の記録です。(2008年6月25日~)

語学訓練、終了!!

2008年07月31日 | Weblog
08/07/31(Thu)
曇り。
午前中は通常の授業。
昼ごはんは、羊肉?とパパイヤの炒め物、もやしのサラダ、ご飯、トマトスープ。
午後は、いよいよスピーチ!!
みんな考えることは同じで、家族や出身地の話をする人が多かったが、
それぞれの性格が良く出ていて面白かった!
私のスピーチも無難に終了した。思ったより暗記できていた!!

全員スピーチが終わったのは16:00過ぎ。
今日で語学の先生たちともお別れだ。
たった3週間で、これだけ話せるようになるとは
思わなかった。本当に教え方が上手な先生だった!

今日は、16:00から孤児院を見学させてもらいに行くことになっていた。
急いで行ったが到着したのは16:30過ぎ。時間が遅いので、
見学&説明は次回。今日は子供と少し遊ぶだけならOK。ということになった。

この孤児院は、JACIIから徒歩20分くらいの場所ある。
周りは高級住宅街で、孤児院も予想外にきれいな西洋風の建物!!!
オーナーはアメリカ?ヨーロッパ??の人らしい。
子どもたちは、0~4歳くらいまで。HIV/AIDSに感染している子
も多いそうだ。
施設側のご好意で、2歳くらいの子供たちの夕食とお風呂の様子を見学させて
もらえることになった。
メニューは、お粥とミルク。みんな目がクリクリしていて可愛い!!
ゴハンの後は、すぐにお風呂タイム。
普通のバスタブの中に、お湯をはったたらいを2つ並べ順々に子供たちを
入浴させていく。子供たちは15人近くいるので大変そうだ・・・!!

それにしても外観といい内部といい、この施設は本当にきれいだ。
子どもたちのほとんどは、この孤児院にいる間に里親が見つかり
養子としてもらわれていくそうだ。
行き届いたケアを受けられるこの孤児院の子どもたちは、
孤児の中では幸運な方だろうと思う。

晩ごはんは、餃子、キムチ、ごはん、スープ。
JACIIで食べるご飯も今日が最後だ。
毎日おいしいゴハンを作ってくれた校長先生の
おかげで、一度もオナカをこわさず風邪もひかず1か月
過ごすことができた。任地に行ったら、当分日本食は食べれないだろう。

食後は打ち上げ!!
任地に行ってしまったら、こんな風にみんなで集まってお酒が飲める
機会はほとんどなくなる。貴重な時間だ。

母から、私が送ったポストカードが到着した、とメールが来た。
送ったのは先週の土曜なので、わずか5日!!早っっっ!!!!
想像を絶する早さだ。意外とやるなぁ。ナイロビの郵便局・・・!!

かながわ

2008年07月30日 | Weblog
08/07/30(Wed)
曇り。
8:30から語学。さっそく昨日のテストが返却された。
予想外に高得点!よく見たら、スペルミスは減点されていなかった。
内容を理解していればOKらしい。

昼ごはんは、ケニア風お弁当。ご飯の上にビーフシチュー的なものがかかっている。
トッピングのアボカドが絶妙!!
JACIIのお手伝いさんたちが、このお弁当をガソリンスタンドなどで
売っているらしい。以前は1個30Shで売っていたが、選挙の暴動後
物価が上昇したので今は1個60Shだそうだ。
午後は、スピーチの原稿作りと練習。
私は「神奈川県の紹介」。
写真を見せながら、横浜、鎌倉、箱根の名所を紹介することにした。
話したいことはたくさんあるのだが、私の限られたスワヒリ語の語彙では
せいぜい「横浜は海の近くで、ビルがたくさん建っています。」
「鎌倉には、神社や大仏があります。」
「箱根には湖があります。」程度のことしか言えない。

試しに原稿を読んだら、5分くらいしかなかった。。。
もう少し増やさねば・・・!
そこで、家族紹介を追加。あとは暗記するのみ!!

晩ごはんは、串カツ、なすとゴーヤの味噌炒め、ごはん、味噌汁。

食後はスピーチの原稿を覚えよう!!と思っていたが、
みんなでしゃべっていたら、あっという間に12時近くなって
しまった。。。

買ってしまった

2008年07月29日 | Weblog
08/07/29(Tue)
曇り。
8:30から試験開始!
さすが2時間のテスト。ボリューム満点だ。
でも、内容はさほど難しくなくて安心した。
試験後は通常の授業。方向や道案内の表現を習った。

昼ごはんは、そうめん、いなりずし。
正確にはそうめんではなく、細いパスタ。
たとえパスタでも、めんつゆで食べれば立派なそうめんだ!!

午後は、課外授業。YaYaセンターまでの地図を描くことが目的。
マタツ乗り場、ス-パー、教会、学校などを目印としてチェック。
途中、例のケーキ屋さんに立ち寄った。今日はクッキー(チョコ、ココナッツ、
ジンジャーの3種類)を買ってみた。これも味が期待できそうだ!!

授業後、インターネットのモデムを買うためにタウンへ。
モデムを買えば、自分のPCを使っていつでもどこでもインターネットができる。
先輩隊員も、モデムを使っている人が割と多い。
通信料は、1MBにつき3.3Sh(約5.6円)。
モデム本体は、10,000Sh(約17,000円)。
ケニアの物価から考えたら高い買い物なので、非常に悩んだ。

「いつでもどこでもインターネットができる」のは、確かに便利だ。
ケニアでは、夜は危険なので1人で外を出歩くことができない。
(タクシーを使えば可能だが)
よって任地では、夕方以降は家に閉じこもることになる。
そんな時、ネットができれば時間を潰すことができる。
しかし、せっかくアフリカに来たのに、家に閉じこもって
インターネットばかりしているのも如何なものか。
メールで日本の友人とばかり連絡を取って、現地の人たちとの
交流を疎かにしてしまうのではないだろうか。という思いがあった。
そして、ケニアの一般庶民には手の届かないような
高価なものを買うことへの抵抗。
こういった理由から、買うことをずっとためらっていた。
しかもマチャコスの町にはサイバーカフェがあるので、
週に1度くらいはネットができる。

しかし、結局買うことに決めた。なぜなら、
私がケニアにいる間にできること、やりたいことの1つは、
「日本の人に、ケニアを知ってもらうこと」だからだ。
日本人にとって、アフリカはまだまだ馴染みが薄いように思う。
そこで、ケニアの文化や生活、私の活動の様子などを、現地から
日本の家族や知人などに向けて発信したい。と以前から考えていた。
ネットがあれば、文章も写真も早く確実に日本に届けることができる。
実は、このブログもその手段の1つとして始めた。
(今のところ、大したこと書いてないけど。。。)
また、ネットを使えば面白い理科実験なども簡単に調べることができる。
教師経験のない私にとって、これは非常にありがたい。

とまぁ、えらそうな理由づけをしてみたが、文明の利器の便利さに
負けた感は否めない。。。

まずは、両替商へ。今日は、1ドル当たり67.25Sh。
タウンはやっぱりレートが良いようだ!

safaricom のショップは、ポスタの目の前だ。
3人で買いに行った。
その場で自分のパソコンに購入したモデムをつなぎ、
動作することを確認。
さらに、お店のお姉さんが最初の設定を全てしてくれた。
とても親切なお姉さんだった!
このモデムはプリペイド式。プリペイドカードを買い、
その金額をモデムにチャージする、というシステム。
携帯電話と同じだ。

すでに使っている人の話によると、メールだけなら
どんなにたくさん送っても1日に15MBくらいとのこと。

帰ってきて、早速ネット。ちゃんと繋がった!
そして早い!!日本並にスムーズだ!!!
ただし通信速度が早いのはナイロビだけで、
他の町ではもっと遅くなるそうだ。
場所によっては、使用できない地域もあるらしい。
これでマチャコスで使えなかったら笑えない。
マチャコスはナイロビから近いし、それなりに大きな町だし
大丈夫なはず!!と思って買ったのだが。。。
一応、お店のお兄さんも「もちろんマチャコスでも使える!!」
と言っていた。信用していいのだろうか。。。

晩ごはんは、味噌汁、レバーの煮物、ゆで卵入りコロッケ、ごはん。
試験は終わったが、明後日には10分間スピーチが控えている・・・!
そろそろ原稿を書かねば。。。

テストやらスピーチやら

2008年07月28日 | Weblog
08/07/28(Mon)
曇りのち晴れ。
8:30から語学。今日は前置詞をたくさん習った。
テストは明日なのに、覚えきれるだろうか。。。

昼ごはんは、アジ(?)のひらき、ゴーヤの炒め物、味噌汁、ごはん。

授業後は、木曜日に行われるスピーチの原稿作りをすることにした。
スピーチは、1人10分。
しかし、今の私たちのスワヒリ語力で話せることといえば、
せいぜい「私の家族」とか「私の出身地」とか
「日本の食べ物」くらい。
これらのテーマで10分間もしゃべるのはキツイ。。。
そこで「パソコンで写真を見せながらしゃべって、時間を稼ごう大作戦!!」
を決行することに決めた。
早速、スピーチに使う写真選び。家族の写真や横浜の写真など。
が、結局ただの写真鑑賞タイムになってしまい、原稿には全く手をつけずに
時間が過ぎてしまった。。。

晩ゴハンは、ロールキャベツ、湯豆腐、ほうれん草のゴマ和え、
ごはん、味噌汁。

食後は、みんなでテスト勉強。みんな必死!!

ナイロビ国立博物館

2008年07月27日 | Weblog
08/07/27(Sun)
曇りのち晴れ。
今日は、みんなでナイロビ国立博物館へ!
先輩隊員が案内してくれた。
国立博物館は、ナイロビ大学のすぐ近く。
とても立派な建物!!入館料はケニア人400Sh、外国人800Sh。
私たちは、IDカードのおかげで400Shですんだ。
館内は、日曜日なのにとても空いていた。

主な展示物は、原始時代の化石(ネアンデルタール人の骨など)、東アフリカに生息する鳥のはく製、キリン、象、シマウマなどの動物のはく製、ケニアの伝統的装飾品など。
化石は、ケニア、エチオピア辺りが人類誕生の地とされているので発掘が盛んだそうだ。

昼食は、ダウンタウンにあるコースト料理の店に連れて行ってもらった。
少しアラビアチックな大衆食堂だ。
ピラウ(ピラフ)、チキンシチュー、パッションフルーツジュースで330Sh。
ピラウは日本のピラフのようなものを想像していたのだが、実際には
茶色っぽい色でほとんど具は入っていなかった。
他にも色々おいしそうなメニューがあったので、また行きたい!

食後は、みんなそれぞれタウンに散っていった。
私たちも少しタウンをウロウロした。しかし日曜日は休みの店が多い!

JACIIに戻るべくバスに乗車。が、そのままYaYaセンターまで行き、
マサイマーケットをのぞいてみることにした。
ビーズアクセサリーやキレイな布地が、前々から気になっていた。
最初に行った店では、布地1枚300Shと言われた。
ところが!次に行った店では1枚200Sh!!同じ品物なのに全然値段が違う!!
最終的に、2枚350Shにしてくれたので購入。最初の店で買わなくて良かった。。。
さらに、ビーズでできたキリンとダチョウのキーホルダーを1つ100Shで購入。
はじめ1つ300Shと言われたのだが、「高い!」と言ったらいっきに150Shまで
値段が落ち、最終的に1つ100Shになった。謎だ。。。

お店の人とは、がんばってスワヒリ語で会話した。
会話といっても、「これはいくらですか?」「高い!!」
「まけてください」「2つ買うから安くして!」
くらいしか言ってないけど。。。
それでも、スワヒリ語でする買い物は楽しい!
お店の人はみんな陽気で、いろいろ単語を教えてくれる。

16:30ごろ、JACIIに帰宅。
晩ゴハンは野菜カレー。

すっかり忘れてたけど、火曜日はスワヒリ語の筆記試験、
さらに木曜日は10分間スピーチ。・・・やばい。

Air Mail to JAPAN

2008年07月26日 | Weblog
08/07/26(Sat)
晴れ。暖かい!
今日は、同期隊員のほとんどが「キベラの子供たちとのサッカー教室」
に参加するため朝早くから出かけていった。
私はうっかり申し込まなかったので、ヒマな一日となった。
ま、たまにはこんな日もありでしょ~。

親戚にポストカードを書いた。
いかにも「ケニアに来ました」ってカンジの、
ライオンやらゾウやらの写真のポストカード。
野生動物、まだ見てないけど。。。

土曜日は、YaYaのポスタが午前中だけで閉まってしまう。
ギリギリ間に合った!
切手代は、ポストカード1枚につき95Sh。
友達に頼まれていた封書も、1通につき95Sh。
なぜ同じ値段??!と思っておじさんに聞いてみた。
私のポストカードは大きいサイズなので高いらしい。
後で聞いた話だが、対応する人によって切手の値段は
多少違うらしい。謎だ。。。

YaYaから帰る途中、前から気になっていたケーキ屋さんに寄って
みた。ケーキ屋さんといっても、なんの飾り気もなくて売店みたいな
お店だ。パウンドケーキ(バナナ、バニラ、フルーツの3種類)、
クッキー、スコーン、サモサ、ビーフパイなどを売っている。
何を買うかしばらく悩んだ末、バナナのパウンドケーキ(1/2ローフ)と
スコーンを購入。それぞれ50Shと25Sh。

断水中にたまってしまった洗濯物を持ってドミへ。
洗濯の間に、早速さっき買ったケーキを食べてみた。
おいしい!!!!!
UCHUMIとかで売ってるパウンドケーキはモソモソでまずかった。
でもこのバナナケーキは、すごくしっとりしてる!!そして程よい甘さ。
スコーンも、ふわ~っとしていて粉っぽくない。
文句なしで”ごひいき店”に決定!!

洗濯後は、Nakumattへ。
コーヒーを飲みながら、優雅にネットタイム。
ついつい長居してしまった。

17:00ごろJACIIに帰宅。
ちょうどサッカー組も帰ってきた。
今日の晩ゴハンは、チャパティと肉じゃが的なもの。

明日は、国立博物館に行く予定!!

家なき子

2008年07月25日 | Weblog
08/07/25(Fri)
曇り。今日も寒い。
8:30から語学。今日も引き続き名詞のクラス分けを習った。
昼ごはんは、なんとラーメン!!そしてチャーハン。
普段は麺から作るそうだが、今回は人数が多いのでパスタで代用した
そうだ。パスタでも全然違和感がない!!

午後は課外授業でトイマーケットへ。晴れて日差しも出てきた。
今日の課題は「お店で値段を聞き、そして値切る!!」こと。
最近寒いので、できればウィンドブレーカー的なものが欲しい。
adidasのジャージ上下を発見!!「いくら?」と聞いたら、
「上下で1500Sh。」と言われた。高っっっ!!!完全にふっかけられてる!!
交渉したが、思うように値段下がらず。残念。。。

授業後は、JICA事務所へ。
今日はマタツで行ってみた。
任地訪問の報告書などを提出。IDカードをついにもらった!
これを提示すれば、博物館や国立公園の入場料が安くなる!!

調整員に、8月中の私の住居について聞いてみた。
マチャコスでどこかの家にホームステイするか、ホテル暮らしになるか、
現在検討中だそうだ。「赴任ギリギリまで決まらないかも・・・」と言われた。
果たしてどうなることか。。。

晩ごはんはハンバーグ、ご飯、スープ。
食後は、漫画の話で盛り上がった。そしてすごく漫画が読みたくなった。
ドミには、大きな本棚3つ分くらい漫画がある。
(マジメな文庫本も、もちろんいっぱいある。念のため。)
みんな漫画に癒しを求めるんだなぁ。

コースト料理

2008年07月24日 | Weblog
08/07/24(Thu)
曇り。ひっっじょ~~に寒い!!
8:30から語学。今日は引き続き名詞のクラス分けを習った。
覚えきれない。。。

昼ごはんは、黄色い衣のついたポテトフライ、牛肉のトマト煮、
カチュンバリ。コースト地方の料理だそうだ。
コースト地方は昔からアラブ圏との貿易が盛んなため、様々な料理が
あるらしい。
一方、一般的なケニア料理の味付けは「塩のみ」だ。
どれもおいしいのだが、毎日だと。。。
料理にバリエーションがあるコースト地域がうらやましい。。。

午後は課外授業の予定だったが、天気が思わしくないため明日に延期。
最近急に寒くなったので、風邪の人が増えている。私も気をつけよう。。。
晩ゴハンは、煮魚、味噌汁、いかの塩辛。

やっと水道が回復!!

キベラ・スタディツアー

2008年07月23日 | Weblog
08/07/23(Wed)
小雨。まだ断水。
今日はキベラ・スタディツアー。
キベラスラムの中の小学校と授産所などを訪問する。
8:30ごろ、JACIIを出発。
雨はほとんど止んだが、足元が相当ぬかるんでいる。
そして滑る。転んだら悲惨だ。。。

キベラスラムは、14の村から構成されている。
スラムの中でも高台は「高級住宅街」で、セメントで
できた建物が並んでいる。
それより奥は、ほとんどが土壁+トタン屋根の
建物だ。

まず織物の工房にお邪魔した。
工房といってもスラムの中なので、狭い平屋に
糸紡ぎ機が2台、織り機が1台あるだけだ。
ここでは、ウールとシルクのマフラーやショールを
織っている。働いているのは5人。
作業工程は、次の通りだ。
①まずは買い付け。ウールは400Sh/Kg、シルクは3000Sh/Kgだそうだ。
②ウールをよく洗う。ウールははじめ茶色いが洗うと白くなる。
③紡いで糸にする。1Kg分を紡ぐのに、2~3週間かかるそうだ。
 ちなみに1Kgから取れる毛糸は、900g。
④染める。染料には玉葱の皮(緑色に染め上がる)、紅茶、コーヒーなどを使う。
⑤織る。900gを織り上げるのにかかるのは1日。毛糸900gは、マフラー4つ分。
こうして完成した商品は、お土産屋さんなどに出荷している。
ちなみに卸価格は、ウールのマフラー1400Sh、シルクのマフラー1900Shだ。

「ケニアは、援助物資によって打撃を受けている国だ」という説明を受けた。
昔からケニアでは、綿花は貴重な換金作物だった。
現在、ケニアには他国から援助の古着が大量に入ってきている。
これらの古着は仲買商人などの手を経て、「商品」としてケニアへ入ってくる。
これが、キコンバマーケットやトイマーケットで売られている古着の正体だ。
これらの古着は化学繊維かつ大量生産品のため、非常に安い。
これによって、ケニアの繊維産業は深刻な打撃を受けているのだ。
現在では、伝統のカンガ(女の人の腰巻)もケニアでは作っておらず、
全て輸入だそうだ。

日本のボランティアで「途上国へ古着を送ろう」という活動は、
確かによく見かける。その集めた衣類が、本当にそれを必要としている
人達のところに届くケースも、もちろん多いだろう。
しかし、中には逆に途上国の経済に打撃を与えてしまうケースも
ある、ということだ。
物を送ることは簡単だ。しかし送りっぱなしにはならないよう、
私たちはもっと行動に責任を持ち、それが与える影響についても
深く考えなくてはならない、と感じた。

次に、Magoso Schoolへ。
この学校には、幼稚園から小学校まで230名の子どもたちが通っている。
先生たちの多くは、ボランティアのキベラ住民だ。
キベラスラムには、大小様々な「寺子屋」(インフォーマル・スクール)
が存在する。Magoso Schoolもその中のひとつだ。
僅かだが生徒のためのドミトリーもあり、親に虐待を受けた子供や
親を亡くした子などが生活している。
学校の運営費は、洋裁(婦人服、ズボン、バッグなど)、廃品回収(スラムでバザー)、音楽活動(CD作成)、キベラ・スタディツアー実施、日本での講演活動
などによる収益によって賄われている。

生徒さんたちが、歌とダンスを披露してくれた。
ケニアの子ども、やっぱリズム感が良い!!腰の動きが全然違う!!!
太鼓もかっこいい!!
こちらは、「大きなクリの木の下で」でごめんなさいって
かんじだった・・・。汗。

そのまま学校でお昼ごはん。
魚のシチュー、牛肉の炭火焼、スクマウィキ、アボガド入りのカチュンバリ、
ウガリ、ご飯、チャパティなどなど、お母さんたちが腕をふるって
作ってくれた御馳走だ。なんだか申し訳ない。。。と思ったが、
これによってお母さんたちにも収入が入るそうだ。
生徒たちの昼食はギゼリ。みんな自分の器を持って列に並ぶ。
お肉が出るのは年に1回、クリスマスだけだそうだ。

昼食後は、私たちとMagosoの先生たちとの意見交換会。
私たちの質問に、先生たちが答えてくれた。
将来の夢、スラムの問題、ジェンダー、HIVなどなど。
当たり前のことだが、同じケニア人でも人によって考え方は様々だ。
特にジェンダーに関しては、
「最近は女性の地位向上のための活動が盛んで
男女の権利は平等だ。むしろ女性優先で、逆差別が起こっている」
などど主張する先生もいれば、
「未だ平等ではない。学校から帰ってきて家のことをするのは
女の子だし、学校の退学率も女の子の方が高い。」
などと主張する先生もいた。(どちらの先生も男性)
結局のところ、上流階級では平等だが下の生活層(村など)では
未だ平等ではない、ということらしい。
村では、その部族ごとの伝統的慣習がある。
例えばルオ族の場合、男の子に価値が置かれていて
女性には財産の相続権がない。
また、妻は夫の「財産の一部」としてみなされ、
夫が死んだ場合、妻は夫の兄弟に「相続」される。
つまり夫の兄弟と婚姻せねばならない、ということだ。
(ケニアは一夫多妻制)
このような伝統的慣習が、HIVの問題にも深く
関わっているようだ。
例えば(これもルオ族の場合)、夫の兄がHIV感染者だと
知っていても夫に先立たれた妻は、その兄と婚姻せねばならない。
拒否した場合、村を追われてしまう。
逆もまた然りだ。
夫に先立たれた妻がHIV感染者だった場合、それを娶った
夫の兄、さらにはその兄の妻たちも感染してしまう
可能性がある。

一方、キベラのようなスラムの場合。
スラムでは、貧困のために食べ物が十分にない。
よって、その男性がHIV感染者だと知っていても結婚してしまう
女性がいるそうだ。
スラムの人々は、AIDSで亡くなる人を身近で見ているので、
AIDSの知識はあるようだ。HIV感染者に薬を無料で配っている
NGO団体もある。しかし、「知識」はあっても「意識」は低いらしい。
人の密集したスラムで人目を気にして診療所に行かない人や、
薬を正しく飲んでいない人がたくさんいるそうだ。
また、例え正しく薬を飲んでいても食事が十分に取れず
悪化する人もいるようだ。

さて。Magoso Schoolを後にし、次に向かったのは授産所。
ここは、看護師の女性が退職後にはじめた個人医院だ。
妊婦さん以外にもマラリア、腸チフス、赤痢、性病、
HIVの患者さん、怪我人なども来るそうだ。
ここで出産する妊婦さんは、1ヶ月に75人くらい。
妊婦さんは、希望すればHIV検査も受けることができる。
検査の結果が万一陽性ならば、国境なき医師団から
薬が無料で配布される。さらに母子感染を防ぐために、
粉ミルク6ヶ月分も支給される。母乳をあげると、
母子感染の危険性が高まるからだ。
しかし、自分がHIV感染者であることを周囲、特に夫に
知られたくないために、母乳をあげることを選ぶお母さんも
多いそうだ。HIV感染者だと知られてしまった場合、
夫に捨てられてしまうからだ。

ケニア政府は、国全体のHIV感染者の数は減少傾向にある
と発表している。しかしスラムでは未だ増加傾向にあり、
実際この授産院で検査を受けた34人の妊婦さんのうち、
15人はHIV陽性だったそうだ。
「スラム」という異常状態、つまり「貧困」を解消しない限り、
HIV・AIDSの広がりは解消できないということだろう。

ところで、日本のHIV感染者・AIDS患者数は近年急激に
増加している。世界でも上位に入る増加率だそうだ。
これは、ひとえに日本人の意識の低さから来ている。
日本にはアフリカ諸国のような貧困も、理不尽な慣習もない。
日本人は、HIV・AIDSを自分の問題としてもっと真剣に考えるべきだ。

17:00ごろJACIIに帰宅。
今日は、実際にそのスラムの中で暮らしている人からしか
聞けない話をたくさん聞けた。日本にいては分からないことばかりだ。
貴重な経験をさせてもらっているなぁ、とあらためて感じた。

晩ゴハンは、炊き込みご飯、ハリセンボンの味噌汁、
ほうれん草のボラ卵和え(?)。

断水は未だ回復せず。ドミには大きなタンクがあり
今は人もいないので、みんなでドミにシャワーを浴びに行った。
早く終わってくれ断水・・・!!

ポケモンってすごい

2008年07月22日 | Weblog
07/07/22(Tue)
曇り。寒い。
8:30から語学。今日は、名詞のクラス分けを習った。
スワヒリ語では名詞の種類(人、動物、ものなど)によって
形容詞や副詞の変化が変わる。非常に面倒くさい。。。

お昼ごはんは、三色そぼろ丼(ひき肉、玉子、ほうれん草)、
キャベツと油揚げの炒め物、味噌汁。

午後は課外授業。今日の課題は、スーパーマーケットの価格調査。
UCHUMI、Nakumatt、YaYaの3グループに分かれて、それぞれ肉、野菜、果物
などの値段をチェック。私はNakmattグループ。
ちなみにNakumattでは、
トマト:59Sh/Kg、茄子:45Sh/Kg、卵:69Sh/6個、パイナップル:55Sh/1個
マンゴー:59Sh/Kg、アボガド:15Sh/Kg、イチゴ:139Sh/1パック、バナナ:55Sh/Kg
などなど。ちなみに、1Shはおよそ1.8円。
さらに、2階に本、電化製品、服などの売り場があることに初めて気づいた。
小説本は、895Sh。高い!日本の値段と同じくらいだろうか?
セール品のコーナーで、面白いものを発見!!
なんと「ポケモン・ハンドブック」!!!!ピカチュウの表紙!!!
まさかケニアでポケモンに出会えるとは。。。ミッキーマウス並みに
ワールド・ワイド?!!
このセール品コーナーで「AMAZING OPTICAL TRICKS」という子供向けの
手品(?)本(125Sh)と、「MAASAI」というマサイ族の生活を紹介した本(250Sh)
を購入!マサイは小さな本だが、写真がたくさん載っている。
普通に買い物を楽しんで、課外授業終了。
それぞれの店の価格を比べた結果、たいした差ではないがUCHUMIが一番安い、
という結論に至った。ナイロビは物価が高いので、地方の市場に行けば
もっと安いようだ。

最近、JACIIのネットが不調だ。ここ3~4日全く繋がらない。
おかげで、ブログにアップできていない日記が10日分もたまってしまった。。。
そこで授業後、再びNakumattに行ってみることにした。
私はまだ行ったことがないが、Nakumatt2階のフードコートはホットスポットに
なっていてスピードもなかなか、という話だ。
平日の午後のせいか、フードコートはとても空いていた。
チャイ(50Sh)を注文し、1時間半ほどネット。これはお徳だ。

帰りにUCHUMIでDoveのシャンプーとリンスを購入。それぞれ229Sh。
ケニアのスーパーでは、ニベア、Dove、Laxの商品をよく見かける。
17:30ごろ、JACIIに帰宅。

晩ごはんは、なんとグラタン!!!!そして、スープとごはん。
ケニアでグラタンが食べられるとは・・・!!と感動。

明日は、キベラ・スタディツアー。
訪問先の学校で子供たちと一緒にできる遊びか歌を
準備することになった。話し合いの結果、「大きなクリの木の下で」の
スワヒリ語バージョンに決定!!
スワヒリ語の歌詞は、スワヒリ語堪能な2人が考えてくれた。
みんなで練習。
これは任地でも使えそうだ。

22:00ごろ、「断水になった」という情報が入った。
回復するまでは、タンクに溜まっている水だけでやりくりする
ことになる。シャワーは控え、トイレもバケツの水で流すように
とのこと。すぐに回復するといいのだが・・・。