パラダイスの中、カラスノエンドウさんに紛れるように小さな白い花を咲かせているのがスズメノエンドウさん。
大きめのカラスノエンドウさんと比較してのネーミングとの説もあります。
カラスノエンドウさんが葉腋にひとつの花を付けるのに対し、スズメノエンドウさんは葉腋から伸びた花茎の先に2~4個の花を付けます。
花の色も大きさ自体も違うので、区別は簡単につきますね。
丸めの葉っぱのカラスノエンドウさんに比べると、スズメノエンドウさんの葉っぱは細くスマートです。
食べ終わった魚の骨みたいですね。
さやの表面には細かい毛が生えています。
この中には2つの種子が入っているそうです。
中の種子が成熟してくると丸々としてくるので、複数のさやを付けた様子がとても可愛いくて思わずにっこり。
こちらも完全に熟すと鞘は真黒になってしまいます。
その姿も可愛いのですが、また後日アップします。
カラスノエンドウさんよりも荒れ地を好んで生育するそうですが、これらの画像を撮影した近所の散歩道では、同じ場所に仲良く生育しています。
確かに、道路脇などのアスファルトの割れ目から生育しているのがスズメノエンドウさんが圧倒的に多いですけどね。
以下、カラスノエンドウさんの記事にも載せましたが、この時期のパラダイスのマメ科の仲間たちの比較の画像をこちらにも貼っておきます。
【データブック】
スズメノエンドウ 学名:Vicia hirsuta マメ科/ソラマメ属
・本州から琉球、ユーラシア大陸などの暖温帯に広く生育する一年草
・カラスノエンドウに比べ、やや荒れ地に生育する傾向を持つ
・秋に芽生え、4月頃から開花する
・葉は12~16枚の小葉からなり、先端は巻きひげになる
・小葉の先端は平切状で、葉脈の先端が棘状に突出する