草むらはパラダイス!

野に咲く花たちとの出逢い

マツヨイグサ

2009-09-20 22:26:59 | 黄~橙色の花


職場への通勤路に、マツヨイグサさんがたったのひと株だけ生育しています。
無くなることもなく、増えることもなく、毎年その場で黄色い花を見せて楽しませてくれます。

マツヨイグサさんは、その名の通り夜に開花します。
花の直径は5~6cmほどあるので、咲いている姿はとても見ごたえがあります。
この画像は朝の出勤時に撮影したもの。
朝にはしぼむそうだけど、この個体は朝でもまだ綺麗な姿でいてくれます。

雌しべの先端が4つに分かれているのが特徴だそうです。





しぼんだ花が赤っぽくなってしまうのは、コマツヨイグサさんと同じですね。
でも、しぼんでも花自体が大きいので、遠目に見ると2色の花が咲いているように見えます。





花を後ろから見てみました。
開花をすると萼片が下向きに反り返っているのが分かるでしょうか?
これもコマツヨイグサさんの特徴のようです。

咲いている花の上部、葉腋から円柱状のつぼみが伸びているのも見えますね。
これからも次々に花を咲かせてくれるようです。





こちらは花が終わった後の実。
コマツヨイグサさんの実もこんな感じだったけど、マツヨイグサさんの方がふっくらしてるかな。





根元から、若い茎が伸びてました。
葉っぱの裏側が細かい毛で覆われています。

この生育地を見ると、マツヨイグサさんは周りに競合相手のいない環境を好むのかも知れませんね。
種も毎年落ちているはずなのに増えていない所を見ると、ここはあんまり良い環境ではないのかな。

マツヨイグサさんは、もともと観賞用として日本にやって来たもの。
それが野草化して、昭和の中期頃までは荒地や河原などで広く見られたそうですが、その後オオマツヨイグサやメマツヨイグサなどが広がるにつれ、急速に少なくなってしまったようです。



【データブック】
  マツヨイグサ 学名:Oenothera stricta Ledeb. ex Link アカバナ科/マツヨイグサ属
   ・南米原産の帰化植物
   ・1851年に栽培植物として渡来後、野化して本州以南の各地に広がる
   ・秋に芽生えロゼットで冬を越し初夏から秋にかけて花を咲かせる2年生草本
   ・花はしぼむと赤橙色になる

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