黒屋堂

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グレンラガン劇場版・螺巌編で泣いた

2009年05月01日 01時44分38秒 | アニメなど
昨日、池袋で『劇場版 天元突破グレンラガン 螺巌編』を見てきました。

イベントごとが多い土日に休めない代わりに、混雑の少ない平日に休めるのはこの仕事の良いところ。
といっても個人的には、折角の東京暮らしなのに同人イベントとか行けない事のほうが辛いけど。

以下ネタバレ多いので注意






































一言で言うと「またやったよこいつら(笑&驚)」。今回は特にメカ的に熱い展開だった。

ロボアニメとしての見所はやっぱり最終決戦。
グランゼボーマと互角に戦う天元突破グレンラガンだったが、アンチスパイラルを倒せばニアは消えてしまうと知らされ、シモン達は動揺してしまう。
それを覚悟のなさとみたアンチスパイラルの猛攻によって天元突破グレンラガンの五体は引き裂かれ、シモンの乗る頭部に敵のドリルが突き立てられる。絶対絶命のシモン。そのとき彼を救ったのは、破壊された天元突破グレンラガンから分離したニア専用機(!)・天元突破ソルバーニア。
自分が消える運命が変わらないとしても、最後まで抗う事は出来るとアンチスパイラルに反撃するニアだが、圧倒的な力の差の前に追い込まれてしまう。
そこへヴィラルが駆る天元突破エンキドゥルガー(8本腕な上に兜あり!)が助けに現われ、エンキソードで斬りかかる。
更に天元突破ヨーコWタンクが援護射撃を行い(ダヤッカイザーのバージョン違いだったMタンクと違い、上部が女性型ボディになっている。今時おっぱいミサイルまで積んであるあたりはさすがグレンラガン。)、天元突破キッドナックル、天元突破アインザウルスがスピードで翻弄する。
敵に掴まれたキッド&アイラックを天元突破ソーゾーシンと天元突破モーショーグンが助け、更に天元突破ツインボークンと天元突破グラパール(ギミー機・ダリー機が半々になった二人乗り機体。TV版で守って貰ったツインボークンへのリスペクトか?)が続き、ダヤッカらが乗る天元突破ダイグレンが例の「俺の嫁は宇宙一スイング」で敵を投げ飛ばす。

なにこの新メカオンパレード(´д`;)
今回、ガンメン隊メンバーはキタン以外死なないのでラストバトルにも参加します。

このあとアンチスパイラルのビッグバン攻撃→ラゼンガン・オーバロードでシモンにエネルギー供給まではTVと同じ流れなものの、ここから更に各機が再合体し、カミナを思わせる赤いマントを羽織った青い光の巨人・超天元突破グレンラガンへとパワーアップ。同サイズに巨大化したグランゼボーマとのギガドリルブレイク対決からグレンラガンのマトリョーシカ攻撃へ。
しかしシモンがラガンから叩き落され、シモンは倒れるニアを前に生身でアンチスパイラルと殴り合い、勝利と、元々熱かったTV版を上手くスケールアップさせた内容で、ロボット物としての魅力が補強されたという感じ。

しかし私は最後のニア消滅~EDイントロで泣いた。アニメ見て感動した事は何回かあったけど、本当に泣いたのは今回が初めてだった。
今までの「Happily~」や「続く世界」がカミナ追悼的な印象の強い曲だったのに対して、今回の主題歌はニア追悼の曲という印象。そして劇中の「世界中に種を撒いて、大地を花でいっぱいにしたい」という追加台詞でニアの夢を語らせたことで、よりアニメとシンクロした曲に仕上がっていた。

グレンラガン関連の中川翔子の曲の作詞を担当するmeg rock(日向めぐみ)は、数年前に同じグループで活動した相棒の岡崎律子を亡くしているというのは、私が説明するまでもない有名な話だけど、やっぱりそうやって大事な人を失った経験のある人だからこそ、このアニメにあそこまでシンクロした曲を書けるのだと思う。

私はグレンラガンを、「永遠に繰り返される抑圧と突破の物語」だと思っている。
シモンは閉ざされた村の天井を突き破り、しかし突き破った先の地上は獣人に支配されているという現実を知り、怯えながらも地上で戦う事を選び、しかそんな中でカミナは死に、深い絶望の中でニアと出会い、再び立ち上がった先にはロージェノムが待っており、それに勝利した先にはアンチスパイラルがいて・・・と、壁にぶつかる事とその壁を突き破ることを何度も繰り返すのがこのアニメの基本的な構成だ。
だからグレンラガンだって、強い敵が現われるたびに何度でもパワーアップするのだろう。

ニアの消滅もまた、シモンに襲い来る抑圧の一つだ。
愛する人を失ったとき、人は歩みを止めないでいられるのだろうか。
私には多分出来ないと思う。CLANNADじゃないけど、「失うくらいなら出会わなければ良かった」とか考えると思う。
それでもシモンは進み続ける。ニアがいなくなったことに絶望を感じないわけでは多分ないだろう。それでも、彼はもう希望を捨てることはない。
「この先永遠に続く、君なしの世界」には、しかし彼が作った道を進む多くの人々がいる。その未来を見守りながら、愛する人が成し得なかった夢を叶える為に世界を放浪する・・・それがシモンの人生。

最終話の後だって、宇宙中に多くの生命がいるあの世界では何かしらの衝突があって平和が崩壊するかもしれないし、それこそアンチスパイラルの予言するスパイラルネメシスの危機に直面するかもしれない。それでも、人は進むことをやめたりはしない。シモンが道を開いたのだから。

前に進み続ける限り絶望は現われうるが、進むことを諦めない限り「絶対的絶望」なんてものはない。
そういうシンプルなメッセージを、最大限の力で発信し続けるグレンラガンは、やっぱり私の中では最高の名作だ。


正直、俺明日死んでも後悔しないわ。というレベルの感動を味わいました。ありがとうございます。

映画が終わった後ついでに秋葉原まで行ったけど、強力な螺旋力に当てられたせいでサイフの紐が緩みまくり、気がつくと2万円くらい使っていましたorz


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1 コメント

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Unknown (黒屋ぶるー)
2009-05-01 01:52:59
って書いてみたけど、日本に豚インフル上陸した疑いがあるらしいから、最悪本当に数日後に死にかねないのか(´д`;)

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