以前自動車教習の話を書いたと思うが、パレルモ市内は自分勝手に「い~かげんな運転」の坩堝である。ウインカーを出さずに勝手に左折や右折を繰り返す者、一方通行を平気で逆走する者...飲酒運転や信号無視は驚くべきことではないのだ。我輩の飼い主も自動車免許の教習中に進入禁止道路の強行突破などを教習の先生から直々に教わった . . . 本文を読む
早朝いい気分でグーグー寝ていたところ を丸々太った看護婦さんの「ペルメッソー!!(黒猫訳:ちょっと失礼)」のたけび声で起こされる。また例の抗生物質のケツ注射だ。傷口より何よりこの注射が痛いのだ!時刻は6時30分、こんなに朝早くバイオレンスに目を覚まされてしまう。 さらに「さあ、ちょっと起きてみましょう」と体格のよい看護婦さんの手を借りて手術後初めてベッドから起き上がる。看護婦さんは「あなた、昨日か . . . 本文を読む
さて、病室で待つこと約3時間、コンピューターゲームに夢中になっていた我が飼い主にその「お声」はかかった。背の高いイケメン兄ちゃんが「シニョーラ カワム~ラ、アンディア~モ!(黒猫訳: 河村さん、行きましょう!)」と移動式ベッドを持ってきたのだ。「ちょっとお待ちを」と急いで手術着に着替える。使い捨て用のチャチな手術着はエプロンみたいになっており、後ろはスケスケである。イケメン兄ちゃんの前でお尻丸出し . . . 本文を読む
さて、いよいよ手術当日!イタリアでの手術は初めてなので何が必要がワケのわからぬまま、とりあえずパジャマと下着、ハミガキ類を持参して病院へ。日差しのよい広い部屋にベッドが2つ、バスルーム(トイレとシャワー)、テレビ、机、タンスと一通り揃っている。さらにバルコニーからはゴットファーザーの撮影場所ととして有名になった「マルフィタノ邸」とその公園が一望できる。看護婦さんの姿さえなければ3つ星くらいのホテルといった感じだ。 . . . 本文を読む
我輩の飼い主がシチリア滞在12年めにあたり、今回始めてこの地で手術することとなった。病名は「子宮筋腫」。未婚、未出産の女性に多い病気なので、こちらでは「シスター(修道女)の病気」とも呼ばれているらしい。何度か検査を受けた後、「お腹を切開して筋腫を取り除く策」が妥当と判断された。{/hiyo_oro/} さあて、どこで手術をしょうか?? イタリア、とくにシチリアの公共医療設備はそりゃもう、ひどいもんである。「どんなに貧乏人でも安心して治療と生命維持ができる」というのがモットーの国、ちゃんとした手続きを踏んで公共の病院で治療を受ければ手術費や入院費など日本に比べて相当安くできる…が…公共の病院は「必要最低限」のサービスしか提供されない。いかに手術が行われ、その後の我輩の飼い主の運命などバイリンガルキャットの実況によるドキュメンタリーでお送りいたします! . . . 本文を読む
我輩の飼い主が何を考えたか、ある日突然「ピザを作ろう!」と…
スーパーでピザの生地を買い、その上にトマトソースをネバネバ塗り、上には冷蔵庫の奥でカビかけているチーズをのせてオーブンに放りこんだ!
我輩の心配をよそに出来上がったへんてこマルガリータピザはなかなかの芳香を放つ。そしてお味は…ピザをつまみにビールをゴクゴクやっている飼い主を見ていると「かなり(?)オイシイ!」そうだ。こんなに簡単にでき . . . 本文を読む
パレルモはイタリアでは5番目に大きな町。合法不法を問わず多くの移民が滞在している。
チュニジアとスリランカのタミル族、バングラディシュからの人が多いが、こういった移民が経営するレストランやお店がパレルモ旧市街を中心に沢山あり、ちょっとエスニックな小物や雑貨が手に入ったりする。夕方になると中心街の歩道なんかに不法露天なんかがいっぱいでていて、偽ブランドやすぐ壊れそうなオモチャなんかも売っている。たま . . . 本文を読む
このオヤジをご存知の方もいるかもしれない。パレルモのとあるマーケット内の広場で茹蛸屋台を出す人物である。
現在観光スポットのひとつに化したこのマーケット、毎日世界各国からの旅行客が訪れるようになった。そしてこのオヤジが「努力なしで」射止めた幸運…それは…「日本」である!!
日本の某大手テレビ局や、様々な雑誌などがこのオヤジを「たこオヤジ」のフレコミで大宣伝した。(だれが「言いだしっぺ」かは知らな . . . 本文を読む
パレルモはイタリア国とはいえ、その生活習慣や社会生活はかなりエキゾチックだ。北アフリカに地理的にも近いせいか、チュニジアやエジプトに近いアラブ風な閉鎖的社会が浸透している。ルールが人間関係で作り上げられていくのだ。
平たく言えば「一見さんお断り」ってなわけで、その狭い場所になんども足を運んで顔なじみになる人と新顔にたいする態度と値段は雲泥の差なのである。これがいわゆる「知らんものは騙せ」ってことに . . . 本文を読む
これは「FOGLIO ROSSO(フォリオ・ロッソ)」。日本語では「レッドカード」となるが、別にサッカーの試合に使用されるわけではない。イタリア版、自動車の「仮免許」である。自動車教習所は勿論イタリアにもあるが、日本と大きく違うのは運転実習が教習のカリキュラムに入っていないことである。自動車教習所に入所すると、初日よりこの「仮免許」が支給される。運転する自動車内に運転免許を持っている人が同乗し、仮 . . . 本文を読む