SHOUT A BATTLECRY

お笑いと音楽とBUMP OF CHICKENを愛でたい黒猫の雑記

浦島太郎のきもち

2012-07-28 23:02:25 | 雑記


閲覧数とかみてると結構毎日だれかに見られてるもんなんだなあ。
なんか検索とかで来てたりするんかな。
まあネットやからな。そらな。当たり前ですで。





年末ぐらいの話なんだけど
海辺で子供数人にいじめられている亀がいたのでいじめっ子の自宅を燃やすっていう方法で助けだしてあげたのだが、そしたら亀からぜひお礼がしたいということで突然なんの前触れもなく「背中に乗れ」と言うので素直に跨ってみたらまたこれもなんの前触れもなく海にダイブしやがった。
どんどん奥深く潜っていきやがるから息もつのかとかこれはこいつに殺されるパターンやなとか恩を仇で返しやがってクソ亀がとか思ってたらだんだんお城みたいなのが見えてきて「あ、これ天国かな」って思ってたら亀が「さあ、おりてください」って嬉々として言いやがる。
城みたいな建物の入り口に降りたってみたらあら不思議、呼吸が出来る。
どういう仕組みかと呆気にとられていたら城の中からえらい綺麗な女の人が出てきた。
亀がかくかくしかじか事情を説明すると、亀が「姫」と呼ぶその綺麗な女の人はにっこり笑って「それじゃ、お礼をしなくては。どうぞお入りください」なんて言うから素直にお城に入って行ったさ。
ほどなくして私を歓迎する宴が始まり、綺麗な女の人ばっかりだしメシは美味いし酒も美味いし良い気分だし楽しいしで、一晩中飲んだくれた。
次の日ももてなしてくれるから、それに甘えてまたどんちゃん騒ぎ。
それをしばらく、気付けば三カ月程続けてた。
3月になったある日、さすがにそろそろ帰らないとな、と思い立って亀や姫に別れを告げたら、「そんなこといわずに、せめてもう一泊」なんて嬉しいことをぬかす。
いま思えばそれって京都で言うぶぶ漬けみたいなもんで、社交辞令っていうか、ひそかに「さっさと帰れ」の合図だったのかもしれないけど、そのときはまるで気付かずに「えー?じゃあお言葉に甘えて、もう一泊だけぇ」なんてアホ面さげてもう一泊。
やっぱり宴は楽しいななんて浮かれちまって、そのままズルズル、結局また三カ月。
おそらくもうすぐ夏なのだろうな、なんて頃になって、ようやく「今度こそそろそろ帰るわ」と告げると、今度はさすがに引きとめの愛想良い言葉もなく、「そうですか、それじゃお見送りしますね」なんてあっさり。
最後に、「お土産に、これを。帰ったらあけてくださいな」と姫が玉手箱を持たせてくれた。ありがたくちょうだいして、腹筋に力をいれて鼻をつまんで亀の背中に跨った。運動不足の身体に水中はだいぶこたえたけど、なんとか耐えきって元の砂浜へたどり着いた。
亀は私をおろすなり、「それじゃ、私はこれで」とそそくさと帰って行った。
砂浜に残された私と玉手箱。
さっそくあけてみるか、とも思ったが、箱には紐がついていて、それをほどくのがたいそう面倒だったので、とりあえず家に持って帰って明日あけりゃいいや、と軽く考えて箱を抱えて帰宅した。
明日あけりゃいい、明日あけりゃいい、そういうことを毎日繰り返してたらいつのまにか箱の存在をすっかり忘れていたのだが、昨日職場に旅行土産の「東京ばなな」と間違えて玉手箱持って行って置いてきちゃった。
まあいっか。



ていうのをみくしーのパスワード思いだした暁にはぺろっと投稿してそしてまたログインしない日々を始めようかと思うのだがパスワード思いだせねーやべーまあいっか。