"暮らしのリズム"的できごと

先人が培った暮らしの知恵を通じて今を楽しむ【暮らしのリズム】のブログ。旧暦、落語、音楽、工芸品、食、民俗芸能などをご紹介

星が煌めく旧七夕の夜

2006年08月02日 10時24分37秒 | 季節のおはなし

 旧七月九日。関東地方も梅雨が明けました。82yokoze本来は真夏の太陽が照りつけ猛暑となるはずの土用ですが、涼しい日が続いています。 それはそれで過ごし易く有り難いのですが、あの暑さがないとどうも拍子抜けした気分です。今週末頃からは本格的な猛暑になる、とのことですが、一週間後の8月8日(火)は早くも“立秋”です。「暑中見舞い」より「残暑見舞い」の方が実感こもるのではないでしょうか。(↑元気な子どもたちが遊ぶ清流は大人たちにとっても羨望の風景ですね。秩父の横瀬川にて)

 一昨日、7月31日(月)は旧暦の七夕でした。ここしばらく日差しはあっても薄雲に覆われる関東地方も、この夜はすっきりと晴れ渡り、西の空には七日目の宵月が明るく、月が沈むと星空を臨むことが出来ました。旧暦であるということは、七夕の夜いつも同じ姿の月が沈み、闇に包まれた空には満天の星空が広がるのですね。今のカレンダーでの七夕は、梅雨空に覆われてしまったり、星が霞んでしまうほど明るい月夜だったりすることがあるわけです。計ったようにこの夜だけ晴れ渡ったことには、何かとても神秘的な因縁を感じてしまいます。