日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

73.ARK(アニマルレフュージ関西)in大阪

2012-04-28 22:51:41 | 動物保護

 みなさん、初めまして。

 第四期生の小島と申します。これからよろしくお願い致します!

 日本聴導犬・介助犬訓練士学院に入学させていただいて、もう2か月が経とうとしています。

 

 毎日が初めての経験で、入学してから一日一日が本当に早く、寮での候補犬との生活や、介助動作訓練、講師の方々の講義など、なれないことばかりで、日々葛藤もありますが、全てがが貴重な経験で一日一日を大切にし、成長していきたいと思っております。

これは、電動車いすと、手動車いすで犬を連れたトレーニングを行った時の写真です。介助犬ユーザーさんの立場にたつという目的で、1日中車いすで過ごすという勉強もあります。初めから比べると結構上手になってきています。

 

 4月20日には大阪のARK研修に5日間行かせていただきました。

 ARKは、大阪府豊能郡にあるNPO法人で、母国イギリスのエリザベスオリバーさんが代表となり約20年前に設立しました。(福)日本聴導犬協会の技術提携団体でもあります。たくさんの候補犬を譲渡いただいてきました。

 山奥にシェルターを構えて、ペットの不妊去勢手術の奨励、飼い主への啓蒙活動、迷い犬迷い猫の保護と治療、里親さがし、動物保護法をふまえての行政への働きかけなどを活動の柱にしている団体です。

 1995年の阪神淡路大震災では被災した犬や猫を約600頭を救済しました。現在では400頭ほどの動物たちの世話をしながら精力的に活動しています。

  最初行ったときは、犬猫の多さにとてもびっくりし、シェルターを見るのも初めてだったので、とても新鮮でしたし、シェルターは犬が自由に動き回ることができるので大切な場所なんだと実感しました。

 そして、スタッフさんもとても忙しそうにしており、私たち学院性は、犬の散歩や犬舎掃除、ブラッシングや猫のトイレ掃除などをさせていただきました。

 ボランティアさんや、里親希望の方もたくさんいらしており、常に清潔に保てるよう細目に掃除をすることを気を付けていらっしゃいました。

  ARKは、子犬たちも多く保護をしており、日本聴導犬教会もアセスをし、素質があると思われた多くの子犬をいただきました。

写真は今、教会で頑張っているえじこ、あさひ2号、そんちゃんです。

 ARK出身で、実際に今聴導犬となった子も3頭おり、聴導犬ユーザーさんの元で活躍しています。

  ARKの動物たちは、野良犬や、飼い主が病気になってしまい飼えなくなった犬、虐待された犬など様々な理由でARKに来ており、中には飼い主に人が近づくだけでおびえて逃げてしまう子や吠えて鳴きやまない子もいました。精神的に傷ついた子も、保護されています。

 でも、少しずつ人間になれてきており、それを里親さんが理解したうえで引き取りたいと言ってくださる方が早く見つかるといいと思いました。

 

 エリザベス・オリバーさんの講義も実際に受けられました。

 日本の動物保護の現状や、海外の保護施設を画像を交えての講義は大変勉強になりました。

 イギリスでは、シェルターがあるので犬を捨てる必要がなかったり、小さいころから犬の社化ができており、リードで繋がずとも犬が飼い主の横で歩いたりというお話は日本とはまるで違い考えさせられました。

  最後に、エリザベスオリバーさんはじめ、ARKのスタッフの方々やボランティアの方々、研修に行かせていただいて大変お世話になり、本当にありがとうございました。

 ARKで学んだことも、生かせる様これからの学院生活一生懸命に頑張って行きたいと思います。

 

 今後ともよろしくお願いいたします。

 

 第4期生 小島

 、


72.新入学、新社会人の皆様、おめでとうございます。

2012-04-11 10:40:26 | Weblog

 みなさま、お久しぶりです

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 準教授のだいすけです。

新しい生活の始まる4月ですね!新入学、新社会人のみなさま、おめでとうございます

今年も協会では、みなさまより一足早く、新しい春がきました。2月2日(木)、日本聴導犬協会附属「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」の第3期生の卒業式と第4期生の入学式が行われました。

1年間、ボク達と仲良くお勉強をして下さった学院生さん達とのお別れは少しさみしいので、ボクは、卒業式はちょっと苦手かな・・・ボクは...卒業式で泣いてなんかいないよ^・ω;^お別れするのはさみしいけれど、学院で学んだことを生かして、外で活躍をしてくれている学院生さん達もいて、そのお話を聞くととってもうれしんだ!協会で一緒にいても、卒業をしても、みんな、一緒にがんばろうね!それに、さみしいって思っている暇はないんです。すぐに、ピッカピカの一年生の学院生さん達が緊張をして学院に入って来てくれます。

 もう、このブログでもお話をしてくれているかたもいますが、今年は、4名の学院生さんが入学をしました。高校を卒業してすぐの方から社会経験をされた方まで、年齢も生活をしてきた場所もバラバラです。きっと、24時間ボク達と一緒にいたり、みなさまの様なご支援をくださる方々にお会いしたり、お話を聞いて、授業以外でもたくさんの事を感じて、お勉強をしていってくれると思います。ボクも学院の准教授(ボクが勝手に言ってるだけですが・・・)として、新しい学院生さん達ともまた一緒に訓練をしたりして色々な事を学んでいけたらいいな

 一年生は、学院生さん達だけではありません。ボク達も候補犬としての一年生がありました。ボクは、今では立派??にデモンストレーション犬として活躍をしていますが、こうしてデモンストレーションが出来るようになったのもソーシャライザーさんが愛情いっぱいに育ててくれたり、パピークラスで経験を積んだりしたからなんです。

 1月のパピークラスでは、新・家族にお嫁に行ったつきちゃんのママの案内で、六本木を歩きました。あいにくの雨の予報でしたが、パピークラス中は雨に降られることなく、無事に終える事が出来ました。

そうそう、パピークラスはね、ボク達協会犬の為だけの場ではないんだよ。お嫁やお婿入りさせてもらったボク達の懐かしい兄弟達に会える場でもあるんだ^*-ω-*^

 今回は、新・家族にお嫁入りをしたワイマナラーのつきちゃん,ボーダーコリーMixのおん兄ちゃん,日本犬Mixのあづまちゃんもパピークラスに参加してくれました久しぶりに会ったみんなは、新しいお父さんやお母さん達にい~っぱいの愛情をもらっていてとっても幸せそうな顔をしていましたでもね、新・家族に行ったお家のお父さんやお母さんが一番なんだけど、ボク達にはたくさんのお母さん,お父さんがいるので、パピークラスで久しぶりに会ったりすると懐かしくて、すごくうれしくなっちゃうんだ。もちろん、今の家族が一番で、とっても幸せだから、いっぱい喜んでもさみしく思ったりしないでね。ボク達の兄弟を幸せにしてくれて、ありがとう^・ω・^

今回のパピークラスは、ソーシャライザーさん、新・家族の皆さん、ご支援をして下さる企業の方が参加をしてくださって、合計30人と17頭で行いました。約1時間ほど六本木を歩き、その後、愛犬同伴可のお店でランチを食べました。ボク達もね、初めは補助犬ではなく候補犬だから、ドッグカフェなどで経験を積んでいくんだよ。今回の一番さんは、パピーさんなのに食事中、とっても落ち着いていたでん君(ゴールデンドゥードル,5ヵ月)かな?1カ月ぶりに会ったら20kgになっていてびっくりしたよ!でも、落ち着いて歩行をしていました。

 歩行でとっても元気だったのは、せい君(ダックスとウエスティのMix,5ヵ月)とのぶ君(ダックスとウエスティのMix,5ヵ月)。食事中は、のぶ君だけとっても元気でした・・・^・ω・;^ママのすみちゃん(ダックスとウエスティのMix,1才)は、歩行も食事中もさすがママっていう落ち着きだったよ。食事中、意外な落ち着きを見せていたのは、こうちゃん(甲斐犬Mix,1才)。テーブルについて、少したったらきちんと敷物の上で伏せをして食事が終わるまでじっとしていました。

 他の子達もみんな、食事中に何かを欲しがることもなく、テーブルの下でマナー良くしていました。お店の店員さんからも、「こんなに大人しいと思いませんでした。」とか、「食べ物を欲しがったりしないんですね。」と、おほめのお言葉もいただきました^・ω・^ボク達、とっても元気だけど、やる時はしっかりやるんだよ。えらいでしょ?

 これからも、補助犬として働いても、新・家族としてお嫁入り・お婿入りする兄妹達が、みなさまからマナーが良いねって言われるように、訓練をがんばります^・ω・^みなさまも、どこかでボク達が社会化をしている場所に遭遇したら、あたたかく見守って下さい。

準教授 だいすけ