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「まだ1人の患者さんも救っていない」 @ 山中伸弥教授


 今回のノーベル賞受賞の一連の報道を聞いていて、一番印象に残ったのが、業績をたたえられる度に、山中教授が語るという「まだたった1人の患者さんも救っていない」という言葉。

 この先生、もともと臨床医だっとことあるんだろうけど、「ただひたすら 患者の病気を治し、命を救うこと」だけ考えて研究して来たんだろうね。

 今までの、物理学や化学分野の受賞者の業績は、その発明の応用により、私たちの生活が格段に便利になったり、コストが画期的に安くなったり、宇宙の仕組みが解明されたり・・・、ということだったと思う。

 それはとっても朗報であるにはちがいないけど、今回の受賞は、ちょっと趣を異にしてるね。

 同時に氏のこの言葉に込められているのは「目の前のこの患者を救うことが、その背後にいる何万人何十万人の人を救うことにつながる」ってことなんだと思う。

 
 僕も社会的な運動の末席にかかわってはいるけれど、自分たちの行動や運動が、世のため人のため、多くの人を救うと思いがちになるけど、実は、自分のごく近くで、悩み苦しんでいる人の存在には 全く気が付いていなかった・・ってことがある。

 反省の夜です・・・・。


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