スペイン便り Cartas desde España

ZaragozaとVitoriaでの日々の生活とサッカー観戦

El congreso internacional en São Paulo

2015-06-29 | 日記
6月末、ブラジルのサンパウロで開催された学会に参加した。
自分たちのグループのメンバーでもある、Marceloが主催者をつとめた。

約1年半ぶりに会った彼は、ひとまわり身体が大きくなっていた。
会うなり、"I got fat!"と言って、お互い大笑いした。
身体が大きくなったせいか、教授になったせいか、どちらかわからないが貫録がついた。

発表当日、不覚にも忘れ物をしてしまい、ホテルに引き返した挙句、交通渋滞に巻き込まれた。
結果、会場についたのは発表時間の5分前であった!
あわてて会場に入ったところ、そこには進行役の先生1人しかいなかった。
会場を間違えたのかと、挨拶したところ、ようこそサンパウロへと返事がかえってきた。

他の会場の進行が遅れていること、ここはブラジルであり、予定時刻はあくまでも目安だから気にしなくていいとのことであった。
それよりも、コーヒーとお菓子でも食べないかと誘われた。
これですっかり緊張もほぐれ、楽しく講演を行うことができた。

この学会には、南米はもちろん、北米やヨーロッパからの参加者もみかけた。
自分のセッションでは、ポルトガル語にスペイン語、英語が飛び交い、質問は進行役の先生が通訳してくださった。
発表は英語で行なったが、進行役の先生の通訳により、活発な質疑となった。

Marceloと学会運営に携わった多くのスタッフのみなさんのおかげで、貴重な経験をさせていただいた。
心から感謝したいと思う。





Visado de entrada en Brasil

2015-06-23 | 日記
6月末に、ブラジルはサンパウロで開催される国際学会に参加することになった。
この学会は昨年Zaragozaで初めて開催され、今年が2回目となる。
Zaragozaに留学に来ていた、Marceloが学会のpresidentであり、彼に再会するのも楽しみのひとつである。

サンパウロ行きの10日前の週末。
妻がブラジルの旅行雑誌を読んでいたところ、驚くべき事実が発覚した。
日本人がブラジルに行く場合、ビザが必要と書いてあるというのだ。
ビザのことは完全に抜けていた…。
急いでパコ先生や友人に問い合わせたところ、以下のことがわかった。

1. ビザの取得は、スペイン国内ではマドリッドかバルセロナにある、ブラジル領事館に行くこと。
2. 申請書類をネットで申込み、申請のための予約をとること。
3. 必要なものは、申請書類、写真、滞在証明、航空チケット、残高証明、発給費用(日本人は25€+税4€)。
4. 領事館で手続きを済ませたら、およそ1週間で発給される(バルセロナでは)。

パコ先生の情報では、バルセロナの方が早く発給されるであろうとのことであった。
ネットでバルセロナのブラジル領事館の予約状況を確認したところ、直近の1週間で空いている枠は15日の1枠しかなかった(1日10枠のみ)。
このため、とりあえず行って、直接お願いするしかないという結論となった。

15日急きょ、AVEでバルセロナに向かった。
11時の受付で、フライトの日程、予約枠のことを拙いスペイン語で説明した。
当然1人分は受けつけてくれたが、家族でも、改めて予約をとってこなければ、書類は受けつけられないとの返事であった。
最後に妻が泣きの一言をいったら(笑)、受付のおばさんが可哀そうだと思ったのか、上司に相談してくれた。
上司の返事はほとんど同じ内容であったが、18日までに予約をとってきてくれれば、22日に2人一緒に発給するというものであった。
どうやら、予約はたまにキャンセルがでるらしい。

致しかたなく、領事館をあとにして、ディアゴナル通りのベンチに腰を掛け、ネットを調べてみた。
あの上司は知っていたのかどうか定かではないが、なんと翌日16日の12時の枠に1つ空きがでていた!!
すぐに予約をとり、翌日もバルセロナに向かうこととなった…。

結局、1週間でZaragoza-Barcelona間を3往復。
搭乗前日にビザを取得することができた。
さすがに疲れたが、おかげでたくさん日本食を食べることができた。




La final del play-off: Real Zaragoza - Las Palmas

2015-06-21 | サッカー
Liga Adelante 2014/15シーズン最後を飾る、プレイオフファイナルが6月の3週目に行われた。
プレイオフセミファイナルは、シーズンを3位で終えたGirona FCを6位のReal Zaragozaが破り、4位のUD Las Palmasと戦うことになった。

6月17日、Real Zaragozaのホームでプレイオフのファイナルが幕を開けた。
19分、Real Zaragozaはディフェンスのミスからボールを失い、Las Palmasが右サイドからボールをつなぎ、最後はファーサイドでフリーの選手をつくり、Las Palmasが先制した。
セミファイナル初戦(ホームで0-3の完敗)の悪夢がよぎったが、この日のReal Zaragozaは違った。
39分に反撃となる同点ゴールをRicoが頭で押し込み、同点。
後半開始早々には、Jaimeからのセンタリングがこぼれたところをつないで、最後はPedroが決めて、2-1と逆転。
Las Palmasの猛攻をしのいだ75分には、交代したばかりのJaviの突破からセンタリング、クリアボールがWillianの足元にこぼれ、これを押し込み、3-1。
そのままタイムアップとなり、初戦はホームReal Zaragozaが勝利した。

2戦目は6月21日、Las Palmasのホームで行なわれた。
この試合は先制点をどちらがとるか、これが大きなポイントであった。
開始からReal Zaragozaはボールへきちんと寄せて、ディフェンスは上々の出来であった。
Willianのヘディングがゴールポストをたたく場面もあったが、Las Palmasは33分、Real Zaragozaの右サイドでボールをカットすると、中央を経由して、ファーサイドでフリーの選手を作って、先制した。
ここから、Real Zaragozaはほとんどボールをつなぐことができなくなり、防戦一方となった。
そして、昇格がちらつき始めた、84分にLas Palmasのフリーキックに対して、キーパーが飛び出したところをつながれ、決勝点を許した。
このまま、タイムアップを迎え、2試合合計3-3。
アウエーゴールの差で、Las Palmasが最後の昇格枠を獲得。Real Zaragozaの2014/15シーズンは終戦となった。

今シーズンの戦いぶりを考えれば、最後は妥当な結果といえる。
やはり、このままではLiga BBVA(1部)で戦うには厳しい。
来シーズンに向けて、監督Popovicの進退はどうなるのか、補強はどうなるのか、見守りたい。
Popovicが残るのであれば、日本人選手の獲得にも期待したい。



Los congresos en Zaragoza y Huesca

2015-06-15 | 日記
5月の終わりに、2週続けて、学会に参加する機会を得た。
最初の週はZaragozaで、翌週は、Zaragozaから北に70Kmのところに位置する、Huescaで行われた。
前者はpsychologyに関するもので、後者はneuroscienceに関するものであったが、なぜかともに会場は、同じ銀行の施設であった。
この銀行はいくつかこういった施設を持っていて、いずれもかなり立派である。


前者の学会は、“CONGRESO INTERNACIONAL DE INTELIGENCIA EMOCIONAL Y BIENESTAR”という名前であった。
Internationalと銘打っており、英語で準備を進めていたのだが、その週になって、同僚から質問を受けた。
発表スライドはもう出来たかというので、見せたところ、スペイン語で発表しろという。
Internationalな学会なら、英語でいいんじゃないかと返答したところ、同僚は笑いながら、こう答えた。
「たしかに、メキシコ、アルゼンチン、ペルーからも来るよ。だから、スペイン語でね!」と半分冗談で、エスパニョール、エスパニョールと連呼した。
これを聞いていた、他の同僚も調子に乗って、全員で連呼してきた…。

結局、スペイン語と英語をミックスして、発表することになった。
大切なところは英語にして、残りの部分をスペイン語にした。
この学会の発表はシンポジウム形式であった。

しかし、ほとんどスペイン人しか来ない学会に、どうしてinternationalと銘打つのか、気が知れない。
今年が2回目のようだが、おそらく来年もinternationalという言葉は外されないのであろう。

Huescaで行われた学会は、Zaragoza大学とIACSという基礎研究を行う施設が合同で行っているもので、今回で9回目であった。

発表内容は、前の週に行ったものとほぼ同じであったため、ここでもスペイン語と英語をミックスしたかたちで行なった。
IACSの所長が自分のことを気にかけてくれて、わざわざ発表する機会を与えてくださった。
Neuroscienceを専門にしている人たちに、申し訳ない思いであったが、貴重な経験をさせていただいた。

 

La semifinal del play-off: Real Zaragoza - Girona FC

2015-06-14 | サッカー
2014/15シーズン、Liga Adelanteの昇格残り1チームを決める、プレイオフのファーストラウンドが6月の2週目に行われた。
シーズンを6位で終えたReal Zaragozaは、3位のGirona FCと、4位のUD Las Palmasは5位のReal Valladoidと、それぞれホームアンドアウェーで戦った。

Real Zaragozaは初戦をホームLa Romaredaで迎えた。
先週までの30℃を越える暑さが嘘のように、今週は雨続きの毎日で、開始時間の気温は15℃程度とかなり冷え込んだ。
しかし、スタジアムはプレイオフということもあり、今シーズン一番の熱気であった。


試合はホームの大声援を受けて、Real Zaragozaが立ち上がりから押し込んでいたが、まさかのミスからGironaが優勢となった。
23分、久しぶりに先発出場した、ゴールキーパーWhalleyの判断ミスにより、失点。
この後惜しいシーンはあったものの、得点を奪えず、前半終了間際には、コーナーキックから2点目を献上した。

後半に入ると、カウンターから危ないシーンを作られるようになった。
59分に、カウンターからディフェンスのファーサイドをフリーにしてしまい、失点。
今シーズン何度も観た、失点シーンである。

結果はホームで0-3の完敗。
これでほぼ今シーズンは終戦となった、はずであった。


しかし、なんと敵地で迎えた2試合目で、4-1の大逆転勝利!!
まさかの、ファイナルラウンド進出となった。


相手は、UD Las Palmas。
このチームは、カナリア諸島のひとつである、グランカナリア島に本拠地がある。
今シーズンの対戦成績は2戦して、2敗。得点3、失点7。

ミラクルでの、ファイナル進出。
サポーターの夢はもう少し続くこととなった。