持続する夢

つれづれにふと気づいたことなど書き留めてみようかと
・観劇生活はえきさいてぃんぐに・日常生活はゆるゆると

ラスト・ファイブ・イアーズ 2/5

2005-08-10 23:26:27 | 演劇:2005年観劇感想編
8/8のつづき> 公演詳細はこちら
日付が経過したので、もう一度言っておこう。とっても素敵な作品。大阪では2000名キャパの劇場にて(←ふたり芝居やで!?)同日2回公演だったので、2回しか観られなかったのが残念でならない。何日かに分けて、色々考えながら観たかったよぉ。

マチネ終了後、(予告どおりに)合わせ絵を完成させてみた。ジグソーパズルのようで、ピースがいくつか足りないようではあったけど。そこのとこ、ちゃんと補完をしつつ観たソワレでは、うるるんもので。そして作品の虜になった。

作家の卵のジェイミーと、女優の卵のキャサリンが。恋に落ち、惹かれあい、結婚する。ジェイミーの仕事は絶好調で、幸せも絶頂だった・・・はずなのに。叶いそうにないキャサリンの夢。捨てられそうにない夢。そして、ふたりの心はすれ違い始め、破綻する。

普通に描けばそれまでなのに。作家は、なぜ結婚式を境に時間軸を逆さにするなんてことを考えついたのだろう。舞台上にはふたり居て。順に「そのとき」を歌うのだけれど。滞在の時間空間が違うから、相手はそこに居るようで居ない。
オープニングで、キャサリンはふたりの終わりを嘆いている。ジェイミーは、恋にも仕事にも、希望いっぱいに輝いている。唯一、ふたりがお互いを抱きしめあえた結婚式に。心から祝福をしたのに。ジェイミーの愛情は翳(かげ)りをみせはじめる。キャサリンはジェイミーとの出会いと夢を語っている。とうとう。ジェイミーが別れという苦渋の選択をし、最期のさようならを歌い上げるとき。キャサリンは、向かい合う位置で。出合ったばかりの彼に、また明日までさようならと歌うのだ。
すれ違っていくふたりを。ずっと観ていたのに止められなかった。戻してあげられないことのもどかしさに。胸がぎゅうってなる。

たぶん、ここまでで止めておけば良いのだと。わかってはいる。でも、あえて続けます。

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2 コメント

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Unknown (yuko)
2005-08-10 23:37:46
はじめまして。yukoと申します。

山本さんのファンで観劇は初心者です。

L5Yは4回観ました。(内大阪公演2回)

4回目で、やっと、作品の素晴らしさがわかったように思います。

たくさん舞台を見ていらっしゃるので、感想をとても楽しみにしています。

よろしくお願いします。
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Re: (こやま)
2005-08-11 00:53:23
>yukoさま



はじめまして。ようこそお越しくださいました。

コメントありがとうございます。



大阪以外の劇場でもご覧になったのですね。うらやましいです。

観劇初心者の方の意見は、ほんとに鋭くて、逆に怖いくらいです。

楽しみにしていただけると、とても嬉しい言葉をいただいたのに。今回は、ごめんなさい。このあと負の文章が続きます。

最後までおつきあいいただけるかな・・・。

(T-T) ←泣くなら書くなってかんじですね。。
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