紅茶館喫茶

QuinRoseさん・Operettaさんの作品好きのブログ。

ハートの国のアリス マンガ 2巻 感想

2009年01月23日 | ハートの国のアリス
ハトアリのマンガ(著/ほしの総明)の2巻の感想です。
ネタばれ有りなので、ご注意を!

『ハートの国のアリス』 マンガ 1巻 感想

『ハートの国のアリス』 マンガ 3巻 感想 



(感想)
6話~11話まで収録されていました。

■6話~Midnaight Tea Party~■

5話の最後でアリスはブラッドにお茶会に招待されましたね。6話はその続きとなります。5話は遊園地が主な場所だったのに対し、6話は帽子屋屋敷に場所を変えて、話は進行します。夜のお茶会には、ファミリーの皆様とボリスが同席してました。さて、夜のお茶会ですが、お菓子はもちろん「にんじん」と名の付くものばかりがズラリと並べられました。エリオットのにんじん好きな一面を見ることができるという、エリオットファンなら読むべし!な展開です。あの、エリオットの耳をもごうとするシーンが・・・あります。要するに、この6話はエリオット関連のイベントを元にした話です。エリオット×ブラッドの掛け合いが本来ならば(ゲームならば)面白いところなんですが、マンガverはブラッドがあんまり面白くなかったですね・・・。この6話は、アリスがブラッドの別の一面を見るという展開になっていたのですが、そのブラッドの一面というのが、『気分屋・自己中心的・見栄っ張り』というものでした。私は、にんじん嫌いなブラッドがにんじん料理を魔の前にして、必死になって食べまいとするところが読みたかったです。


■7話~Slow Making~■

6話の最後にペーターが何気に登場していたんですよね。
アリスに会いに時計塔へ赴いたペーター。でも、肝心のアリスは帽子屋屋敷のお茶会に招待されていたために、いませんでした。7話はペーターがわざわざアリスに会いに行く話でした。
お茶会の後、アリスはエリオットに時計塔まで送ってもらうことになったんですが・・・・。その道中でペーターと遭遇し、エリオットvsペーターの銃撃戦が開始。とはいっても最終的には、くだらない言い争いに落ち着いて(?)いました。エリオットの有名(?)ゼリフ「俺はウサギじゃねぇ!」が連発されておりました。どうみたってウサギなのにいっこうにウサギと認めないエリオット。ウサギであることに自覚有りのペーター。ペーターは完璧なウサギに変身することができますが、エリオットはどうなんでしょうね?変身できるんでしょうか?


■8話~Interesting~■

8話はハートの城の殿方がメインの話でした。もちろん、ビバルディも登場しますけど。ビバルディがブラッドとアリスが仲むつまじいのに嫉妬し(というかキレて)動き出す話です。まぁ、動くとはいっても、ただ命令を出すだけなんですけどね・・・・。でも、出した命令は首切りではありませんから、それは珍しいことですよね、ビバルディにしては。
今回の話は、ユリウスのコーヒーの採点も扱っておりました。点数は72点と、まぁ 良いのか悪いのかよく分からない点数でしたよ・・・。
ゲームの方では、ユリウスのツンデレっぷりが見物なのですが、マンガのユリウスはデレが少ないですね。もうちょっとデレないだろうか・・・。ツンツンとした印象が強すぎるかな~と思います。面白いキャラなのに、生かしきれてないのがもったいないです。ユリウスで遊んでほしいなぁ~。
さて、8話ではゴーランドが時計塔にやって来ますよ!片手にワインをもったおっさんがやって来た!仕事として、やって来たわけでなく、ただワインを飲み合うために・・・。ゴーランドとユリウスは仲は悪くないです。ゴーランドはユリウスのことを気に入ってますからね。ユリウスは人をからかわないからですね、そこをゴーランドはGOODと思っているんですよ。ゴーランドが帰り際にユリウスに「ジェットコースターに乗りに来いよ」と言いますが、ぜひとも乗ってもらいたいです。ユリウス遊園地イベントはゲームでも特にギャグなので、マンガでも扱ってもらいたいです。
話は変わって、今回メインのエースとペーター。相変わらずペーターがかわいそうなポジションにいます。ペーターの思いは真っ直ぐすぎて、いくら愛の言葉を囁いても、アリスにはうわべだけの言葉にしか聴こえないんですよね。果たして、マンガにおいて、ペーターの思いが届くのはいつの日でしょうか?ペーターとアリスがいちゃいちゃしてるところを拝見したいですね。ペーターはキーとなるキャラだから下手に動かしにくいというのもあるんでしょうけどね。(ゲームのシナリオライターの五月攻さんでもペータールートを書くのは難しいとクロアリファンブックでおっしゃっていましたし)。アリスもなかなか打ち解けませんね。


■9話~Pure Feeling~

9話もペーターとエースがメインの話です。ややエースよりですが。
ペーターとエースによる「アリスの取り合い」の話です。エースのあの名ゼリフ(?)が出ました、ついに。「ペーターさんが純粋な気持ちなら、俺は不純な気持ちでアリスに近づいてるわけだ」・・・・・さらりと問題発言をする騎士様(卑猥様)ですね。かなりギリギリのラインの表現がほんとに多いですね、【アリス】のゲームは。私はギリギリのラインの表現が好きですけど。マンガはいろいろと規制(?)検閲(?)が入っているのか、あんまりアダルトさをもった表現はひかえていますね。掲載されている雑誌がアダルトさを求めていない感じだからかな?
今回の話の締めはエースです。次話にエースのテント内でのイベントが引き続きます。


■10話~Heart Sound~

テント内でエースと二人っきり・・・な話です。ゲームだと良いムードになるイベントですが、マンガはちょっと違いました(残念)。マンガはやはりブラッドと最後くっつくのかな~と思いました。
今回の話はアリスの世界観に触れていました。「時計」についてエースがアリスに教えてあげる話です。「残像」「時計」「時計屋」のことを知ることができます。【アリス】を物語る上でキーとなるところですので、ちゃんととばさずに読みましょう。エースが真面目な顔をしているコマは大体、「時計」が絡んでいます。エリオットの投獄話も入っています。それも含めて、10話は他の話に比べて暗めですね。というか、濃いです。「時計」は【アリス】の真相に関わりますから、とにかく大事に描かれていました。


■11話~Light Weight~

11話はボリスがメインでした。
とはいっても、冒頭は薔薇園イベントでした。薔薇園にビバルディとブラッドが二人っきりでいるのを見て、アリスが複雑な感情を掻きたてられる話に作り変えられていました。ビバルディとブラッドが並んでいるのを見て、姉ロリーナと元彼を思い出すアリスって・・・・。ちょっと変な展開ですよね。
そんな美しい一枚の絵のような光景を見せつけられた後、アリスは放心状態で帽子屋を後にします。その途中でボリスと遭遇したわけです。しかも、ボリスは傷だらけなので、アリスが手当てをしてあげることになりました。それも、ボリスの自室で。命をもっと大切にしなさいというアリスと、俺の代わりなんていくらでもいるぜ~的なことを言うボリス。今回の話は、そうしてハートの国では命が軽いのかについて、ある程度くわしく知ることができます。前話も今回の話も【アリス】の世界観に触れています。
他に見所をあげるならば、ボリスの表情がコロコロ変わるということですね。マンガのボリスは目がデカく、ゲームのようなシニカルな笑みは浮かべていませんが、マンガはマンガで好きです。



■全体的な感想

いろんなキャラにスポットライトが当たっておりました。とは言っても、ナイトメアの登場は全くありませんし、ブラッドも1巻ほど登場しませんでした。エースor
ボリスorエリオットが好きな人は買って損は無いと思います。
マンガの内容はさておき、アリスの性格にズレがあるような気がだんだんしてきました。ゲームの方は、ほんとにアリスは冷めているんですが、マンガのアリスはそうでもないです。冷めていてズバっと指摘するアリスが好きな私は、マンガのアリスはちょっと素直すぎる気がします。まだまだゲームの序盤をマンガ化しているので、舞踏会までは程遠いです。1巻が10万部突破したこともあり、長期に渡って連載するでしょうし、焦る必要は無いです。ただ、萌え要素があまり取り入れられていないので、ゲームほどの面白さが出ていないのが残念でした。マンガオリジナルの要素も特にありませんでした。3巻に期待します。


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