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夏の勉強について

2008年07月06日 | 連絡事項など
夏の勉強について

 
一学期の勉強お疲れさまでした。
 夏の古文の勉強について、以下に書いておきます。参考にしてくださいね。
 

□テキストの復習
 一学期にやったテキストの復習。これは完璧にしてください。ざっとノートを見直して、ふむふむ・・・なんてうなづいていたのではダメですよ。
 勉強は手を動かして書くのが基本です。一学期に習った重要事項を、ノートでも情報カードでもいいですからまとめ直す。この作業をやると、わかるところとわからないところがはっきりします。わからないところがあればきいてください。わからないところをすっきりさせた上で、重要事項を覚えます。そしてテキスト本文を訳してみる・・・。
 テキストの復習は、一週間ぐらいで片づけてしまいましょう。
 

□文法
 得意な人も、不得意な人も、読解の問題集に入るまえに、必ず文法の問題集を一冊しあげるようにしてください。
 文法の問題集は、易しくて基礎的なものを選びます。ほとんどの学校は、入学時に基礎的な文法の問題集を一冊購入しているはずです。特別なものを買わなくても、それで十分ですよ。もしなければ、代々木ライブラリー『基礎から学べる入試古文文法』を使ってみてください。
 遅くとも7月いっぱいには仕上げるように計画をたててくださいね!
 

□読解
 文法が終わったら、読解の問題に取り組みます。
 古文の講習があるタームはいいのですが、ない時には最低でも週に二題は解くように心がけましょう。
 これも、ざっとやって答え合わせをし、訳を読んでふむふむ・・・では効果があがりません。その問題集用に一冊ノートを作ってきちんと現代語訳し、知らなかった古語や文法事項、文学史などもノートに整理していくといいでしょう。適当に二冊やるぐらいなら、一冊にしぼってきちんと仕上げた方が効果があがります。
 特に最初の一冊が重要。過去問演習に入れば、ノートまで作らなくてもいいですが、最初の一冊は慎重に進めてください。
 読解の問題集は、きちんとした現代語訳と解説の付いたものを選びます。センターを受ける人は、代々木『センターマーク基礎問題集』・河合『マーク式基礎問題集』など、文系の人は代々木『ハイレベル古文』・河合『中堅私大古文演習』などがおすすめです。
 

□単語
 単語の暗記は受験生のつとめです。これは必ず日課にすること。
 一日のノルマを少な目に設定して、どんなに不調な日でもこなせるように工夫します。一日に二個とか三個でもかまいません。この程度なら、調子のわるい日でも続けることができるでしょう。精神的にも肉体的にも疲れ果ててしまった日は、覚えようとせず、読むだけでもいい・・・。
 とにかくこれは続けることに意味があります。そして、一冊終わったら、また一からやり直し。入試直前まで一冊の本をやり続けること。何度も何度も、坊さんのお経のようにひたすら繰り返しあるのみです。


□古文常識
 夏のひまがあるときに、古文関連の本を読んで、背景知識(古文常識)を身につけておくのも大切なことです。
 学研の『マドンナ古文常識』・代々木『土屋の古文常識』など、受験生向きに書かれた本を読むのもいいですし、一般書ですが、中公文庫・日本の歴史5・『王朝の貴族』などは、値段が安い上に内容も充実しています。また、最近出た本ですが、『王朝生活の基礎知識』(川村裕子著・角川選書)も、楽しく読めて勉強になる本です。
 

□おわりに
 この夏、死にものぐるいでがんばれば、冬に必ずいい結果が出ます。秋から目に見えて変わるということは少ないですから、ヤケを起こしてはいけませんよ。六ヶ月の忍耐。半年の我慢が必要です。がんばってくださいね!