まいぺーす日和*kara-kara雑記帳

マイペースな日々の、さまざまなできごとを書いていきたいと思っています。

石橋冠さん

2008-05-25 23:22:30 | ドラマ・DVD
さる25日、石橋冠さんを囲む会が開催され、

ご縁をいただいて、参加してきました。(石橋さんは、まん中のかたです)



石橋冠さんは、テレビ朝日のドラマ 

「点と線」

(松本清張 原作  ビートたけし主演


を監督され、同作品で


平成19年度 文化庁芸術祭賞 テレビ部門 ドラマの部 大賞

第16回 橋田賞

第34回 放送文化基金賞 番組部門 テレビドラマ番組の部 優秀賞

     放送文化基金賞 個人・グループ部門 放送文化の部

第17回 東京スポーツ映画大賞  監督・ばんざい賞


 を受賞されました



「点と線」での、たけしさんとの撮影秘話や、

受賞の際のエピソードから、奥様との出会いのお話まで、

気さくにお話くださり、どのお話も興味深く、

もっとずっと聞いていたかったです。

また、わたくしのようなものの拙い感想にも耳を傾けてくださり、

うれしく思いました。



この会は、West'87砂時計を貸しきって開催されたのですが、

マスターや、奥さんのこころづくしのお料理や飲み物も、

次々と供され、どれもみんなとてもおいしかったです。



いつか、新湊の曳山祭を題材にドラマをつくりたい、というお話が、

近い将来、実現されますこと、願っております。




ビートたけし×松本清張 「点と線」

2008-05-21 01:27:34 | ドラマ・DVD
 ビートたけし×松本清張 「点と線


本清張の傑作推理小説を、ビートたけしほか豪華キャストで映像化!
平成19年度 文化庁芸術祭賞 テレビ部門 ドラマの部 大賞受賞作品

監督 石橋冠さん 

冒頭のナレーション、なんと石坂浩二さん!

それだけで、一気に昭和30年代に。

前、後編あわせて4時間。

一気に見ました。

見終わったら、空が明るくなってきていました。







とにかく、鳥飼刑事(ビートたけし)の存在感のすごさ。

着ているランニングシャツのクタビレかた、型の古さ、

映像のなかの空気が、多少ほこりっぽく、湿っぽく

古びたにおいを伴っているようだ。

鳥飼が、そこにそのまま生きている。

ビートたけしは、鳥飼、その人そのものだ。







彼の生きかたは、そのほとんどが、朴訥で、不器用で、

シャイであるように見える。


しかし内に押し込め続けた衝動が発露するときの鳥飼は、

別人のように俊敏で荒々しい。

しかし、決して別人などではなく、まぎれもなく鳥飼自身であり、

脳幹を支配する、鳥飼の本能の部分だ。

自身の理性で制御しきれなくなる。

静と動、緩と急のコントラストの巧みさで、

よりいっそう、鳥飼、という人間を浮き彫りにする。




ラスト近く、博多に詫びにきた三原を、いったんは追いかえす鳥飼。

しかし、雨の中、彼は三原の姿を探す。

ひどいことを言ってしまった、悪かった、と。

それを知らず、長い間 苦い思いを抱き続けてきた三原。


鳥飼の娘が持参した手紙を読んで、三原は号泣する。

すっかり老人になってしまったけれど、長い年月がかかったけれど、

でも、鳥飼の真意がわかって、三原は、救われたことだろう。

みっともないほど泣く。

だけど、涙をふいた後の三原は、しあわせな顔をしていた、と思う。




しかし、鳥飼は、どうだっただろうか。

重い気持ちを抱え続けたままで亡くなった彼は。

出せなかった手紙を持ち続けていた彼は。






「帽子、なくしてしまったよ、おまえが作ってくれたのに、ごめんな」

「いいんですよ、あなた。お疲れさまでしたねぇ」


天国の奥さんとふたりで、「上海帰りのリル」を

口ずさんでいるのでしょうか、微笑みながら・・・




橋爪功さん(三原の上司役)って、うまい役者さんだ、と

実感しました。

梨本謙次郎さん、伊佐山ひろ子さん、深水三章さん・・・

大きな役ではないけれど、存在感のある役者さんたちが

たくさんで、もったいないほど。

市原悦子さん、樹木希林さん、ものすごい存在感でした。

たけしさんが、一瞬、かすんで見えました。




メイキングを見るまで、どこにCGが使われているのか、

全然わかりませんでした。

劇中の空気が、まったくアナログの世界で。

”実物感”あふれていました。

細かいところにまで神経がゆき届いているからこそ、と思いました。




個人的には、三原役、西島秀俊さんなら、よかったな・・・高橋さん、ゴメン









この作品で、石橋冠さんは、


平成19年度 文化庁芸術祭賞 テレビ部門 ドラマの部 大賞

第16回 橋田賞

第34回 放送文化基金賞 番組部門 テレビドラマ番組の部 優秀賞

     

     放送文化基金賞 個人・グループ部門 放送文化の部

第17回 東京スポーツ映画大賞  監督・ばんざい賞


 を受賞されました。

 おめでとうございます。