雨日記

雨とイギリスとアートにおけるコーヒーなはなし。

ロンドンの雪。

2007-02-09 01:42:54 | Weblog
ロンドンにこの冬二度目の雪が降る。

二月のはじめ。ようやく07の表記にも慣れてきたりして。
だけれども、まだまだ冬ですよ、といわんばかりの今日の雪。


雪は、埼玉の田舎に住んでいた者にとっては少し特別だったりする。
だから、それらは、ひとづつ小さな出来事としてぼくは記憶している。

今日はここロンドンでの雪。
ロンドンの西側にある小さな町で、二階にある自分の部屋から雪を見ている。

こういう小さな、でも少し特別な出来事は、
なんだかぼくに普段のことを改めて見てみる機会を与えてくれる気がする。
このあいだの雪はすぐ消えてしまったので、なにか考えたりすることはなかったけど。
今朝、カーテンを開けて、雪がまだしっかりとふっているのを見て、ぼくは少し考えた。

今の場所と、今の時間。

高校のときに地図帳とCDでしか知らなかったところで、
今では学校にいってスーパーで買い物をしていたりする自分に気づく。
そして、今、雪を見ている。

遠くまで来てしまったなあ、といった気分と
大して変わらないなあ、といった気分を両方もってることに気づいて
ロンドンの雪と埼玉の雪の違いにも目を向けてみる。
しかし、当たり前なのかどうなのか、ちがいなんて結局なにもわからない。

今日の雪も、これから先何年かはロンドンでの二度目の雪というかたちで記憶されるだろう。
そして、今から何年後かに今日を思い出してみて、そのときなって初めて少しは違いがわかる、というものなのかもしれない。




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