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最近ではノートパソコンに内蔵されるのがすっかり当たり前となった無線LAN。今から十数年前の無線LAN黎明期、IEEE 802.11bや11a/gが全盛だった頃はPCカードタイプの子機が主流で、ノートパソコンの持ち歩きや移動時には、出っ張りが邪魔だったわけだが、モジュールで内蔵となった昨今ではこうした問題はほぼなくなり、今や無線LANを搭載しないノートパソコンを探すのが難しいほどだ。
カードタイプの例
さて、無線LANにまつわる現在の話題と言えば、当然高速規格についてだろう。音楽や動画のストリーミング配信の普及などもあってニーズが増大しつつある高速規格は、既に最新のIEEE 802.11ad対応製品の噂も聞こえてくるが、現在の主流は親機と子機が揃ったところで現在の市場を牽引しているIEEE 802.11ac対応製品だ。2014年に規格が正式策定され、ハイエンドなノートパソコンやスマートフォンにおいて標準搭載となりつつあり、従来のIEEE 802.11nを着実に置き換えつつある。
一般に、旧来のハードウェアのままこうした新規格を利用するのは何かと制限がつきまとうことが多いが、こと無線LANについては、USBドングルタイプの無線LAN子機を追加すれば、本体分解や部品交換といった手間もなく、手軽に新規格の恩恵を被ることができる。IEEE 802.11a/g、もしくはIEEE 802.11gにしか対応しない一昔前のノートPCでも、内蔵モジュールをオフにし、USBポートに装着したこの子機で通信を行なうようにするだけでよい。実に手軽だ。
USBドングルタイプの良い所は、露出部がわずか10mm程度で、使用時はもちろんノートパソコンをバッグに入れて持ち歩く際にも邪魔にならない。売価も2,000円台半ばなので、気軽にパソコンをチューンナップできる。ちなみにIEEE 802.11ac対応の子機には2ストリームの867Mbpsに対応した製品もあるが、USBが3.0でないと実力を発揮できないため、USB 2.0のノートに導入するならば、433Mbps対応製品がコスト的にもベターということになる。
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各社の製品を紹介したが、これら3製品とも5GHz帯専用であることだ。そのため2.4GHz帯でしか接続できないWi-Fiスポットでは利用できない。無線LANを内蔵しないノートパソコンに導入すると全く接続できないので注意が必要だ。
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