携帯電話(スマートフォン)のOSは、Googleの「Android OS」とAppleの「iOS」の2つで約9割のシェアを握り、残りをBlackBerry、WindowsPhone、Symbianなどが、わずかなシェアを分け合っている構図になっている。
そんななか、それ以外のいわゆる第3勢力というべき新たなOSに動きがある。
ドコモからは、オープンソースのモバイルOSである「Tizen(タイゼン)」を搭載するスマートフォンを年内に提供することを検討している。
Tizenは、IntelとSamsungが2011年秋に発表したオープンソースのモバイルOSプロジェクト。「SLP(Samsung Linux Platiform)」が開発のベースになっているといわれ、名前からもサムスンの色が濃いように思われるが、Tizen Associationの議長であるNTTドコモの永田清人氏は、Linux Foundationが技術面を担っているTizenは真のオープンOSであると強調している。また、技術開発を担う中心メンバーとして、中国のファーウェイが加わったことで、これまでに以上に特定のベンダーによらないOSになったと説明している。その他、現在のメンバーは12社で、富士通、NCEカシオ、Panasonicら日本メーカーも名を連ねている。
一方、KDDI(su)は25日、米モジラ社が開発している新しいOS「ファイアーフォックスOS」を搭載したスマートフォン(多機能携帯電話)の導入に向けて検討していくと発表した。搭載機種を2014年にも発売する方向だ。
モジラ社によると、新OSはKDDIを含む世界の17事業者が導入を検討している。端末は、韓国のLG電子や中国の中興通訊(ZTE)などが製造する。
現在、日本で販売されているスマートフォンのプラットフォームは、事実上Android と iOSの2つだけであり、選択肢は少ない(他の国で提供されているWindows8PhoneやBlackBerry10は未発売)。TizenやファイアーフォックスなどのOSを搭載したスマートフォンが提供されれば、消費者にとってもいいことだと思うのだが・・・・・。まさにプラットフォームの第3極といえるだろう。
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