日経BPコンサルティングが2013年7月に実施した「携帯電話・スマートフォン“個人利用”実態調査2013」によると、スマートフォンを1台だけのユーザと、2台持ちだが、スマートフォンを使っている。それらの調査結果からスマートフォンの普及率を計算したところ39.4%と4割近くに達することがわかった(前年調査時は21.1%)。とはいえ、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)を1台だけ所有している回答者は58.9%と、半数以上いる。これも前回調査時が71.6%なので、13ポイント弱も下回ってはいるのだが、まだまだ多い。
このまま推移すれば、2014年にもスマートフォンの普及率が50%を越えると日経BPでは予想している。その急成長を支えるのは10~30代と言っているが、私の考えはちょっと違う。
そこで日経BPから発表されている年齢別スマートフォンの利用率を見てみると興味深いことがわかる。
15歳-24歳までの普及率はほぼ60%、30歳代でも既に50%を越えていることがわかる。このあたりの年代では、そう伸び代がないように思える。
40歳代から急に普及率が低くなるのは、その世代は、ちょうど子供達(15歳-20歳)のスマートフォン利用料の支払いを支えている世代になる。子供の携帯代が高いので、自分はフィーチャーフォンで我慢しているように見えるのだが(考え過ぎ?)。 スマートフォン利用料がもう少し安くならないとこの世代には辛い。
子供が自分の携帯代を自分で払うようになった50代以上は、やはりスマートフォンを必要としなかったり、もしくは使いこなせないためか普及率が低くなる。それでも64歳までは、前回調査よりも確実に普及率が上がっている。この世代はサービスや端末によってはスマートフォンを利用できる世代で、ここらあたりが今後普及率を押し上げる鍵になると思う。この世代で一番使いやすいスマートフォンといえば間違いなくiPhoneだろう。しかし老眼になってきた世代にはiPhone5(5s/5c)でも画面が小さい!Appleがそういった人達用の5~6インチクラスのiPhoneを出せば確実にこの世代の普及率も上がると思うのですが!
最も興味深いのは65歳以上の普及率がこの1年全く上がっていないことだ。65歳以上といえば仕事をリタイヤして年金生活をしている世代だ。スマートフォンの高額な利用料を払える世代でないことは確かだ。いかに魅力的なサービスや端末が登場しても、料金水準が今のままだと普及するのは難しいだろう。
総括すると、普及率向上の鍵は、スマートフォンの利用料がいかに下げられるか。使い易い端末が使い易いかたちで提供できるのかだと思うのです。これはあくまでも私の勝手な考えですが。
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