古民家再生もいよいよ中盤に差し掛かりました。棟上げを始めて間もなく1月半を迎えようとしています。
最近の主な工事は、外壁のきずりを貼る工事と内装の壁下地工事が中心。
外装は、通気胴縁にきずりを貼りモルタルそしてジョリパットで鏝仕上げです。最近なかなか見ないきずりですが、耐震性や耐久性を考えると昔の施工が一番です。
玄関と右側庇屋根は、ウエスタンレッドシーダーの板屋根です。
断熱材は、コスモプロジェクトのウール60%ポリエステル40%厚さ100mmを使用、家全体が綿で囲われたような状態
カビ、水分に強く、通気してくれるから体にやさしい素晴らしい断熱材です。
天井部分は、そのまま化粧野地板を貼ってゆきます。
屋根は、レンガ色の洋瓦とウエスタンレッドシーダーの板屋根です。手割風の板は、一枚一枚趣が違って実にいい風合いです。時間の経過とともに赤~さび色、黒に変色し
美しいグラデーションを見せます。
ウエスタンレッドシーダーの板屋根
内装の塗料は、いろは塗料の栗皮茶をベースにしていますが古材の風合いを生かせたいのでケースバイケースで向かいます。
天井化粧野地板は、栗皮茶1回塗り、母屋、小屋束も1回塗り、床板(松)2回塗り
木部外装は、水性浸透性木部保護塗料のチークを使用。垂木、せんがい鼻は、3回塗り化粧野地板は、1回塗りです。自然派塗料もいいですが、外部は、UVカット塗料をおすすめ!
UVカット浸透性塗料 水性
次回は、木製サッシの取り付け、床板施工を取り上げたいと思います。
1階床板は、築100年の合掌の4間もたせの梁の古材を製材し、実加工しました。実にきれいな仕上がり。100年前の古材松は、今でもヤニが出てきます。
床になるのが楽しみです。2階は、地の杉を天日乾燥して仕上げた厚み30mmの杉のフローリング、多少の節が気になりますが地の杉は、塗料の発色が既製品とは、大違いです。
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