１６．右胸の異変

6/16(月)


めまいが酷くてダウン…

彼が心配して来てくれた。

彼と一緒の夜は安心するのかよく眠れる。


6/17(火)


会社に先週受けた婦人科の検査結果が来た。

どれどれ・・　

・・・・・　(・・?) エッ


右　上部　形態不明瞭な石灰化

集簇性石灰化・高濃度

カテゴリー3


これって…乳がんかもしれないってこと・・？

頭の中で色んなことを考えた。

グルグルグルグル

病院に電話をして精密検査の予約をとった。

26日の14時からになった。


6/18(水)

朝メールで彼に精密検査になったことを告げた。

大丈夫、大丈夫。

自分に言い聞かせる。


6/20(金)


夜になって彼がやってきた。

彼の体温を感じながら眠るのは安心する。

もしかしてもうこうやって夜を過ごすことは

出来なくなるかもしれない…


6/21(土)


昼過ぎまで彼とベットの上で過ごしていた。

彼が私の右胸を確認するように触る。


『特にしこりとか何もないよね？』

『・・・ん』

『もしかしたらオッパイなくなっちゃうかも

　しれへんから今のうちにいっぱい触っといて』

『大丈夫やって』

『うん、そう思うけど・・良性ならまだええけど

　もし悪性やったら…　もう一緒におれへんわ』

『何でそんなことで一緒におれんの？』

『だってオッパイなくなってまうかもしれへんのよ』

『オッパイなくなっても別に関係ないわ』


その言葉だけで十分だよ、タツシさん。

でも…　もし悪性だったら彼とはもうお別れ。

そう決めていた。






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